【地道】京大医学部合格者の勉強【高校生編物理・化学】
この記事の対象:医学部合格までの勉強の道のりを知りたい受験生・難関大学理系学を目指す受験生
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物理化学選択者になる経緯
高1では物理生物化学の三科目を授業で受けていましたが、この時点で選択科目は物理と化学にしようと決めていました。当時の私は京大工学部と京大医学部のどちらを目指すかをはっきり決めていなかったので工学部のことも視野にいれて物理化学を選択しました。また、生物よりも物理の方が満点に近い点数を取れる可能性が高いということも聞いていたので医学部に行くとしても物理選択のままでいこうと思っていたのも理由の一つでした。
ただ、生物はむしろ好きな方だったので授業は真面目に受けていましたし、課題提出や定期テスト勉強もこなしていまいした。医学部に入ってからは物理の知識は一般教養科目で必要になるぐらいで、圧倒的に生物の知識が求められるので物理選択者でも生物のことを少しは頭に入れておくと医学部入学後に学ぶ内容が頭に入りやすくなると思われます。
医学部は物理生物という選択で試験を受けることも可能でした。実際に私の同級生にも物理生物選択で合格している人もいます。ただ、私の場合は中学の授業でなぜか高校範囲の内容を学校で教え込まれていた(当時の化学の教師が高校生にしか教えたことがなく、中学生にどれくらいのレベルまで落とし込んで教えればいいのかわからなかったのが一説にあり)ので、化学にとっつきやすい思考になっていたのが躊躇なく化学を選択した理由でした。
これはさすがに特殊な例になってしまうので、選択科目で悩んでいる方は自分の得手不得手を考慮に入れて選ぶようにしてください。大学で必要な知識かどうかは二の次で第一に考えるべきは点数が取れるかどうかです。
物理
物理は学校の授業では基本的なことしか扱われず、問題演習の量が不足しているなと感じたので学校で配布されていた物理リードαに加えて自分で「物理基礎問題精講」を進めていました。高校一年の間に力学の範囲は完璧にしておいて、それ以外の分野も自習をしてなんとか解けるようにしていました。
高校の早い段階で物理の基本的な典型問題を解けるようにできていたのは大きかったと思います。高2になってからも「基礎問題精講」の全範囲を一瞬で解けるようになるまで反復していました。高2の終わりの方からは河合出版の「名問の森」を解き始めました。
基礎力は完成されていたのでいくつか解ける問題もありましたが、難しいと感じる問題も多くかなり時間がかかったのを覚えています。高3の夏休みの間に全範囲を終わらせていましたが、京大の物理を十分に解けるようになっていたわけではなく、夏の京大実戦は半分ほどしか取れませんでした。
秋の間も名問の森を3周ほど繰り返しましたが、秋の京大実戦でもそこまで得点を伸ばすことができず60点にいかないぐらいの点数でした。さすがに、京大形式の問題に取り組まないと点数が上がらないと考え京大の物理過去問集に12月ぐらいに取り組みはじめました。
センター試験が終わってからは京大の過去問を解きまくりましたが、その努力もむなしく本番では6割ほどの点数しか取れませんでした。(ここであまり点数が伸びなかった理由を浪人時代に解明し改善していくことになります。詳しくは浪人編にて述べていきます)
化学
化学は物理ほど好きというわけではなかったので、高1の間の演習はリードαがメインでした。ただ、定期試験対策の時に無機のの演習量が足りていないなと感じたので高1の学年末試験時に「化学重要問題集」に手を付け始め、それ以降は重要問題集をメインに学習を進めていました。
高2の夏休みの終わりまでに理論と無機の範囲の問題は解けるようにしておき、それ以降は有機と高分子の問題にとりかかっていきました。最初から化学重要問題集は難しかったので、有機と高分子に関してはリードαに戻りながら解けるようにしていきました。
現役生として、どんどん先に進みたいという気持ちはありましたが、基礎を固めていない状態で標準レベルの問題を解いても効率が悪いので「最短ルートは基本に立ち返ること」ということを肝に銘じて焦らずにじっくり学習を積み重ねていました。
高2の終わりまでに化学重要問題集は卒業し、「化学の新演習」にとりかかりました。かなり難易度の高い参考書で、最初の方は手こずりましたが何回も解くことで入試化学の典型問題に対応できるようになっていきました。秋までにすべての範囲を3周していましたが、秋の模試の化学では惨敗してしまい、まだ京大レベルの問題で70%ほどの点数を取れるぐらいにはなっていませんでした。
物理と同様に秋の終わりごろから京大の過去問を解き始めましたが、対応が間に合わず本番では6割ほどしか得点できませんでした。
理科の高校での勉強総括
問題演習量としては合格者に引けをとらないレベルだったと思いますが、試験中の動きを研究していなかったためいつも試験ではあまり落ち着いて問題を解くことができていなかったのが点数が伸びない要因でした。しかし、このことに気が付いたのは浪人を始めてからでした。この課題を浪人時に克服し、点数を大幅に伸ばしていくことになります。次回以降に浪人時代の勉強について述べていきます。私の合格を決定つける勉強が浪人時代には詰まっていたと思いますので是非ご覧になって参考にしていただければと思います。