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【自己分析】京大医学部合格を近づけた勉強【浪人生編①】

この記事の対象:医学部合格までの勉強の道のりを知りたい受験生・難関大学理系学を目指す受験生

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惨敗した現役生時代と転機の浪人生時代

 

これまでの記事の通り、私は全ての科目において満遍なく演習を繰り返していましたが、模試での点数は上がらず一回C判定が出たぐらいで他は全てD判定でした。

 

実力が伸びていることがあまり実感できない状態で本番に臨むも、圧倒的に点数が足りない状態で不合格になってしまいます。

 

放心状態で予備校に入ることを決めた時は何から勉強していいのかわからなかったのでとりあえず各科目現役の時にやり残したことをやることにしました。

 

一旦落ちてから冷静になれたのか、演習をしていると意外と基本的なところで細かいミスをしているということに段々と気がついていくようになっていきます。

 

今まで前に進むばかりで後ろに戻って地に足のついた勉強を重ねることができていなかったということが明らかになり、予備校に入学した最初の方はもう一度各科目で基本的なことにおける穴がないかを総ざらいしていきました。

 

すると、高分子分野の計算方法が曖昧だったり、物理における法則が適用される場面の条件だったり、数学IIIの回転体の体積の求め方の定石だったりとポロポロと弱点が発掘されていきました。

 

これでは京大医学部に受かるはずもありません。現役時代でも「弱点がない受験生が一番本番でコケにくいから受かりやすい」と考えてはいましたが、荒削りでは確固たる実力というのが形成されることはありません。

 

思えば、自己分析を本格的に行ったのも浪人生になってからでした。今の自分の弱点は何で、どの弱点から優先して補強していかなければならなくて、それをどのような方法で強化していくのかということを現役のときは落ち着いて考えられなかったのです。

 

このように一旦立ち止まって自己分析を重ねることは勉強の進度を遅くしてしまうように感じられますが、落ち着いて考えることで今自分がやるべきことがはっきりとわかり時間を無駄にすることなく実力を向上させることができるのです。

 

さて、自己分析が大事であることを私の経験を踏まえて紹介しましたので、ここからは私が浪人生時代に行った自己分析の中心とした勉強について紹介していきます。

 

 

 

 

点数を積み上げるのではなく、ミスを減らす

 

他の記事でも述べられているとは思いますが、試験で大事なのは「ミスをしないこと」です。ではどうすればミスを減らすことができるのでしょうか?

 

よく考えればわかることですが、ミスをしてしまうのは試験場だけではありません。人間誰しも普段の演習においてミスを繰り返しているはずです。

 

試験でのミスの方が印象に残りやすいのはそれが減点という形で目の前に現れてくるからです。

 

試験でのミスだけピックアップして対策するのでも少々の効果は望めますが、問題を解いている時間は試験場よりも自習をしている時の方が多いはずです。

 

その分やってしまうミスの数も普段の自習におけるものの方が圧倒的に多いことは当たり前ということになってきます。このミスを分析しないでは試験でのミスも改善することはできません。

 

ここに対するアプローチは「科目ごとにミスを集めたミスノートを作成し、それを何度も見返す」というものです。

 

ここでのミスの種類は

・計算ミスや計算方法のミス

・問題文の読み間違いや読み飛ばし

・有効数字のミス

・物理などにおける使用文字の間違い

・数学の標準問題や入試レベルにおける解法の選択ミス

・漢字のミス

 

などなど多岐にわたります。

 

どのミスもどのような問題において、どういう思考回路で犯してしまったミスなのかを記入しておきましょう。自分の思考回路の癖が段々とわかってくるはずです。

 

計算ミス一つにしても、自分がミスをしやすい繰り上げのパターンというものもあったりします。単なる計算ミスだと思って見逃さずにどこで勘違いをして計算ミスにつながってしまったのかを分析しましょう。

 

注意点としては、ミスの内容を描いてしまうあまりそれが頭に残ってしまって同じミスをまたやってしまったという事例もあったので、ミスの内容と正しい内容を合わせて書くようにしましょう。この時正しい内容の方を強調して書くようにしましょう。

 

このミスノートを作っただけでは意味がなく、何度も見返すことが重要です。毎日の寝る前や、試験の前に確認しておくのがおすすめです。

 

また、ミスという区分でなくても、自分の頭の中になかったことを書き足しておくことも大事です。

例えば、知らない英単語が出てきたりしたらそれをミスノートに書き留めておくと、後で何度も見返すことを考えると自然と覚えられるようになりますし、数学である解法を思いつくことができなかったという時はその解法が自分の中で盲点になっている可能性があるので、数学のミスノートに書き留めておくことが有効になってきます。

 

このようにミスノートにはミスを書き留めて再発の防止につなげるだけでなく、自分の思考回路の癖をなおし今まで自分に足りていなかったものを補う役目もあるので是非活用していきましょう。

 

今回はここまでで終わりにいたしますが、次回以降も私の得点力を上げた勉強についてご紹介していきます。是非ご覧ください。