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【地道】京大医学部合格者の勉強【高校生編数学・英語】

この記事の対象:医学部合格までの勉強の道のりを知りたい受験生・難関大学理系学を目指す受験生

この記事を読むのにかかる時間:3分

(こちらの記事は前回の中学生編の続きになりますのでそちらを読んでいない方は是非戻ってご覧ください)

 

大学受験を意識し始めた高1

 

さて、中学生編では述べませんでしたが、中三の最後に私は学校が外部から取り寄せた模試というものをはじめてうけることになります。いざ、模試を受けてみると定期テストの点数は学内で上位に入っていたのに、模試の順位はせいぜい中の上になってしまいかなりの衝撃を受けました。

 

かなり悔しかったのを覚えていますが、冷静になり「なぜあまり得点を積み上げることができなかったのか」を細かく分析していきました。すると英語では発展的な英文法の問題や語法の問題からまず失点しており、基本的なことがまだ完璧ではないのだと思いしりました。また、数学では解説を読んだら理解できたもののその解法を試験中に思いつくことはできず演習量の不足を感じました。

 

まだ試験慣れしていなかったこともあるかとは思いますが、それでも自分ではしっかり積み上げてきたと思っていた学力が全く持って不完全なものであることにショックをうけました。

このままではいけないと思い、書店に赴き当時の自分にあった参考書はないのかを血眼になって探しました。なんとか自分でも解けそうな参考書を手に入れそれを中心に学校の勉強に加えた追加学習をするようになりました。ここが私の受験勉強の転機だったと思います。

 

数学

 

前述の模試で一番点数が悪かったのが数学でした。特に二次関数の問題の点数がほぼなかったのを覚えています。学校の教材としてはサクシードとプリントで中三までは数学1Aを学習していましたが、それらの教材のレベルだけでは模試で出てくるような問題には対処できないということを認識したので、青チャートを使って自習を始めることにしました。使い方としては例題の問題を見て、すぐに解法が思いつかなければ解説を読んで、理解したら例題にもう一度取り組んでみるというものでした。

 

例題で最後まで問題を解くことができたら、下にある練習問題を解いて扱われている解法をすぐにアウトプットできるようにしていました。とにかく演習量を積んで基本的な解法を頭に入れていくことが重要だと考えたので長期休暇中も自分で青チャートを進めていました。だいたい高1の終わりには数学1Aの青チャートは完璧にして、数学2Bの半分ぐらいには到達していました。

 

高2の終わりまでに数学Ⅲの青チャートでの学習を終え、数学1A2Bは大学への数学のスタンダード演習1A2Bをやりこんでいました。1A2Bと同様に数学Ⅲも大学への数学のスタンダード演習に取り組んでいました。これらでの学習を終えてからやさしい理系数学を始めていき、同時に過去問にも手をつけていました。

 

この時の学習で反省するべきだったのが、問題を見た時に「どのような発想でその解法を思いつくのか」というところをあまり意識できずに学習を重ねていたことです。ただ問題をひたすらに解いて、わからなければ解答を見て「なるほどそういうふうに解くのか」というレベルで済ませてしまい、一対一対応的な演習しかできていませんでした。

 

実際、京大実戦や京大オープンでの数学の点数は200点中100点あればいいほうでほとんどが半分以下でした。やはり、解法のストックをしっかりとストックし、対応できる問題の幅を増やしていかなければ京大の数学を解くことができないということを目の当たりにしました。実際現役の時の数学の点数は200点中95点でした。

 

英語

 

高校の範囲の英文法は中学の間に終えて、高校生からは構文学習や基本的な英作文学習を始めていました。学校での構文朝テストや単語テストをこなすことで英語力の基礎を作っていくことはできていたと思います。

 

高1の間は学校に追加で英語の参考書を自分で進めるということはありませんでしたが、高2の時に友人に誘われて入った英語塾におススメされた「ドラゴンイングリッシュ基本英文100」と「竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本」をはじめ、また長文演習については塾での教材をもとに学習し、全体的な入試英語力を上げていきました。

 

高2の冬にその英語塾はやめてしまい、高3からは英語長文の問題集(この時やっていたのは確かZ会のRiseのレベル3)と「英文解釈教室」に取り組んでいきました。「英文解釈教室」はかなり難易度の高い文章が収録されており、やりごたえはありましたが、難易度が高すぎたのでもっとレベルを下げたものから取り組めばよかったと思います。

 

単語帳はDUOと鉄壁をだいたい覚えているぐらいでした。追加で英検準一級レベルの単語帳にも取り組んでいました。京大の英語長文には英検準一級レベルの単語まではよく出てくるのでここのレベルまでの単語帳をやっておくのが望ましいです。

 

現役の時の本番では7割ほどの得点をすることができたので、行っていた勉強は間違ってはいなかったのだと思いますが、いかんせん時間が足りなかったのだと思います。また、私が現役の時に受けた京大の英語は新傾向の自由英作文が出題され、そこの対策を行っていなかったので点数を落としてしまったのが点数を思ったより伸ばすことができなかった要因だと思います。

 

今回は数学と英語について述べていきました。次回は物理化学、社会について紹介していきますので是非ご覧ください。