• 勉強法

【意外と地味】中学から京大医学部合格までの勉強【中学生編】

この記事の対象:医学部合格までの勉強の道のりを知りたい受験生・難関大学理系学を目指す受験生

この記事を読むのにかかる時間:5分

 

この記事を書くのに至った理由

 

こんにちは。ポラリスアカデミアメディカルコースチーフの北浦紫門です。

今回から数回に分けて、私が京大医学部に合格するまでに行った勉強というものを紹介していきます。

 

「実体験+実績から、よりリアルでより説得力のある勉強方法、勉強の流れを紹介できる」と思いこの記事を書くにいたりました。京大医学部を目指す受験生はもちろん、医学部受験生や難関大学理系学部を目指す受験生の方にも参考にしていただけると幸いです。

 

こちらの記事を読んでいただければ、京大医学部に合格しているからといって何か派手なストーリーがあるのではなく、すべての物事には順序があるということがわかると思います。今回は中学生のころの勉強について科目別で紹介していきます。

 

数学

 

中学校に入学してからはマイナスの概念や文字式、図形問題の証明というところから学習が始まりました。私が通っていた中学は中高一貫だったので比較的進度が速かったとは思いますが、授業の予習復習以外には特になにもしていませんでした。

 

定期テストは初日の約一週間前から友人たちと図書館にこもり勉強していました。基本的なことを学習している間はとにかくわからないことができたらまずいと考えていたので、どれだけ自分で考えても理解が及ばない部分については学校の先生に質問したり、優秀な友人に聞いたりしていました。

 

お分かりの通り私には特に天才的な技量というものはなく、コツコツ勉強を積み上げていました。

 

定期テストの範囲の問題は難なく解けるように何回も繰り返すことで、本番ではある程度の点数を取ることができていました。やはり、できないことに関してはできるようになるまで反復するというのが大事ですし、この姿勢が当時から身についていことは大きかったと思います。

 

中学三年生の終わりの段階で高校範囲の数学1Aまでを終えていました。これも学校の進度に沿っていただけで、自分で率先して先取り学習などは行っていませんでした。通っている学校にもよりますが、国公立の難関大学医学部を受験することを考えている中学生の方は中学を卒業するまでに数学1Aの範囲を終えておくと高校に入ってからも余裕をもって勉強できます。学校の進度がそこまで速くないという方は自分で基本的な数学1Aの参考書を買って学習を進めておくのも手です。

 

 

英語

 

英語の学習は中学入試を終えてから少しやっていましたが、その時は英語のスペルの成り立ちと発音の関係がよくわからず絶望していました。

入学後少しずつ単語を覚えていくと、大体の発音のパターンというのは見えてきたのですが、やはりすべての単語に対応できるわけではなくモヤモヤしていました。しかし、ある時から「英単語はこういうもんだ」というふうにいい意味であきらめて、新しい単語がきたらその発音と意味を覚えるまでインプットとアウトプットを繰り返していました。やはり何か新しいことを覚えるときは反復が大事ですね。

 

学校の授業では、やはり英文法の基礎から学び始めました。学校のテキストをもとに先生が文法について解説し、例文を音読してその解説を行うという形態でした。文法を習得したかの確認は教科書傍用のワークで行っていました。今思えば問題数としては多くなかったと思いますが、特に不足しているとは感じずにそれ以上の学習は行っていませんでした。

 

定期試験では授業で扱った文法問題と授業で先生が解説した長文に関する問題が出題されていました。文法問題はワークで文法を完全に理解することを意識して、長文問題に関しては和訳するところが難しいところをピックアップしてまとめていたり、指示語の内容を把握しておいたり、扱われている熟語を把握しておいたりという対策をしていました。担当の英語教師は変わらないので、その人の定期テストの出題の傾向をつかみ、そこに合わせた対策を行っていました。

 

このころから高得点を取りたい試験の傾向を分析してその対策を考案し実行するという姿勢が身についていたのは大きかったと思います。当たり前ではありますが、この姿勢は全ての受験勉強や資格試験に有効なので皆さんも是非取り入れてください。

 

中学の範囲の英文法は中二の終わりまでに修了し、中三からは高校範囲の英文法を学習していました。ただ、ここでの先取り学習はそこまでアドバンテージではなく、国公立難関大学を志望されている方でも高校のはじめから高校範囲の英文法を学習し始めるので全然遅くありません。

 

 

理科

 

中学では物理・化学・生物・地学の全てに触れました。高校で私は物理を得意にできましたが、中学の時は物理がとても苦手でした。当時物理に苦手のイメージがついてしまったのは、授業の内容とテストで出題される内容のレベルに差があり、授業の内容は理解したつもりでも試験の問題は解くことができないという状態になっていたからだと思います。加えて、特に問題集などが配られていたわけでもなく、対策のしようがないというのも苦手のイメージの一因だったと考えられます。

 

何かを始めて学習するときはやはり、超基本的な解説書や参考書で新しい概念を学び、それを完全に理解できているかを問題集などで試してアウトプットするということを繰り返すことが必要です。当時の理科の学習にはアウトプットの要素がなく、自分が本当は理解していない部分というものを判別することができていない状態になっていました。そこが悪い点数に結びついていたのでしょう。

 

化学は幸いにも完全に理解できている部分が多かったため点数は良い方でしたが、地学と生物に関してはやはり問題集がなくあまり点数は伸びませんでした。インプットだけでなくアウトプットも同様に重要であることを物語っていますね。

 

 

社会

 

地理・日本史・世界史・公民を中学の間には学習しましたが、暗記科目であるため、当時周りで流行っていた「覚えたいところに緑のマーカーを引いて、赤い透明な下敷きで隠して思い出せるかやってみる」という方法で勉強していました。

 

この思い出そうとするときは特に手を動かして書くということはなく、目で見て暗記を繰り返していました。ただ、漢字で書くのが難しい単語に関しては実際に書いてみて練習していました。

 

社会でありがちなのがまとめノートを作ることですが、このまとめノートは元ある教材から情報を絞って書くこと、まとめノートを作ったらそのノートで何回も暗記作業を行うことを意識してください。

 

もとの教材とほぼ内容をノートに書き写すのでは意味がありませんし非効率的になってしまいます。また、せっかく情報を絞って覚えやすくしたのにまとめノートを作っただけで満足し、十分にインプットアウトプットを繰り返さないというのもいけません。

 

 

 

中学生の頃の総括

 

大学受験に対してはただ漠然と京都大学に入れたらいいな~というぐらいの意識で、それに向けた対策は全く行っていませんでした。そもそも医学部に入ろうとも考えていませんでした。

ただ必死に学校の勉強についていって定期テストである程度の点数をとることだけを考えていたように思います。

 

部活もほぼ毎日行っていましたし、休日は友人と遊ぶことが多かったです。京大医学部合格者は中学のころから特別なことをしているだとか思われがちですが、今回の記事のとおり特別なことは全くしていませんでした。むしろ合格者の大半は中学生のころは私と同様な勉強と生活を送っていたのではないのかなと思います。

 

次回は高校入学後に行っていた勉強生活について紹介していきます。是非ご覧ください。