できない人ほど自信がある
みなさんこんにちは、ポラリスアカデミア代表の吉村です!
今日は「できない人ほど自信がある」というお話をしていきたいと思います。
皆さんは自分の学力に自信がありますか?今はあまり実力は無いけれど、3年生になったらまぁ上手くいくでしょ!なんて思ったりしてませんか?
実はアメリカで行われた研究に面白いものがあるんです。それこそこの「できない人ほど自信がある」というもの。
アメリカの研究者である「デイヴィッド・ダニング」と「ジャスティン・クルーガー」は以下のような実験を行いました。
実験内容:124人の大学生にいくつかの筆記試験を行ってもらい、解答直後にその成績を自分自身で評価してもらう。自分がどれだけのスコアを稼げたかを予測して、実際の数値とその差分がどのように現れるかを見る。
この結果、どうなったと思いますか?
なんと、成績が悪い人ほど自分の成績を過大評価しており、一方で優秀な人は自分の成績を控えめに評価していることが分かったんです。
めちゃくちゃ怖いお話ですね…
優秀な人はその謙虚さからさらに学ぶ姿勢を持ち、優秀さに磨きがかかるのに対し、成績が悪い人は自分の現在地を正しく把握できないために課題点に目を向けられず、成長の機会を失ってしまう…
学びの格差は広がるばかりですね。
このコラムを読んでくれている方の中にも、ドキッとした方いるんじゃないでしょうか?
「自分はできる!」と自信を持つのも大事ですが、過大評価はいけません。卑下するのが良い!って訳じゃなくて、謙虚に現実を正当評価するのが大事だということです。
「じゃあどう改善したらいいの?」答えはズバリ、メタ認知能力を鍛えることです。
自分自身を客観的に観察する能力を「メタ認知」と呼びます。このメタ認知を鍛えることで、自分自身を等身大で捉えることができますし、弱点や伸びしろも正確に見えます。
一朝一夕で鍛えられるものではありませんが、とにかく”勝手な解釈”ではなく”事実”に目を向ける習慣をつけましょう。
「中間テストでは85点だった数学の点数が、期末テストでは75点になった。下がった10点分は全て計算ミスによるものだった。」ここまでが事実です。
なのにここに、「計算ミスを省くと85点だから”実力は”前回と変わらないな。」なんていう勝手な解釈をし出すとメタ認知はできなくなります。
必ず事実のみに目を向けましょう!そうすれば自ずとメタ認知能力は高まってくるはずです。
※この話を読んで「自分は大丈夫だ!」と思う人ほどメタ認知ができていない危険性があります。要注意!
今回のコラムは以上です。次回もお楽しみに!