【お悩み解決コーナー③】古文の勉強方法【基礎編】

この記事の対象:古文の勉強方法がわからない受験生の方

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古文ができるようになることの重要性

 

共通テストの国語において古文は必ず出題されます。また、文系学部を受験される方は大学での個別試験において古文が出題されることが多いでしょう。

 

国語、と一括りに言っても現代文と古文とでは入試科目という観点からして大きな違いがあります。

 

それは古文の方が、事前に対策を行っておくことで高得点に繋がりやすいということです。

 

現代文の文章の内容や論理展開というものは時間が始まってからしかわかりませんが、古文の場合、文章の内容は試験が始まってからしかわからないのは同様ですがそれを読み解くための道具、すなわち文法的知識、単語、背景知識を揃えておくことで設問に対してより適切な解答を出せる可能性が高くなります。

 

現代文で求められているのはその場での解答の組み立て方や論理的思考ですが、古文では知識が求められている側面が強いということです。

 

事前に対策を十分に行っていけば高得点が狙えるのですからここで十分に勉強しない手はありません。現代文より古文の方が圧倒的に点数が安定しやすいのでこの記事で勉強の手順をおさえていきましょう！

①まずは文法知識から

 

古文が全くできないという方はほぼ間違いなく古典文法の知識が曖昧になっています。

 

文法知識なくしては古文は読めないのでまずはここから固めていきましょう。

 

動詞の活用から入っていくと思いますが、特に重要なのは助動詞、助詞、敬語なのでそこを重点的に暗記していきましょう。

 

古文を勉強し始める時は最初から一辺倒に暗記ばかりしていては定着も悪いかと思いますので、はじめのうちは理解を優先しましょう。この段階におけるおすすめの参考書は「富井の古典文法をはじめからていねいに」や「マドンナ古文」です。

どの参考書もかなり丁寧に古典文法について解説してくれているので初学者にはもってこいです。そのほかの古文知識をつけるためにもシリーズ化がなされているマドンナ古文から勉強を始める方が後々勉強をスムーズにステップアップさせることができます。

 

さて、古典文法も暗記が結局重要なわけですからインプットを行ったあとはアウトプットをしなければいけません。

 

アウトプット用の問題集としては「ステップアップノート３０古典文法基礎ドリル」と「ステップアップノート３０古典文法トレーニング」です。

効率的に基礎的な古典文法の演習をこなすことができるのでアウトプットには最適です。

 

注意点としては、書き込み式の参考書になっていますが書き込んで演習するのではなくちゃんとノートにやるようにして下さい！そのまま書き込んでしまうとそれで終わってしまうので何回も演習するためにノートにやるようにしましょう。

 

インプットとアウトプットを繰り返していけば徐々に定着してくるので根気強く演習を積み重ねましょう！

 

②古文の背景知識を学ぶ

 

古文が書かれている世界での常識と現代における常識にはかなりの相違点があるので、古文常識というものを学ぶ必要があります。

 

これを学んでいないと文章を読んだ時に困惑してしまう可能性すらあります。いくら文法的に正しく読めてもそれを正しく解釈できていなければ得点には結びつきません。

 

古文常識というのは学校で配られるような国語便覧を読み漁ることによっても獲得できますがかなり分量があるのでここでは「マドンナ古文常識」をおすすめいたします。

国語便覧を読むよりも効率的に古文常識について学んでいくことができます。こちらに対応する問題集というのはないのでどうやってアウトプットをすればいいのかという問題が発生しますが、こちらは何回も読んで記憶を定着させていくほかありません。

 

そもそも古文常識というのはそれ自体が問題になることは少なく、本文の解釈を助けるために存在するので、古文常識の全てを暗記しておく必要というのはありません。

 

問題文を読んで現代語訳してみたときに、そういえばこういうことがあの本に載っていたなというぐらいで初見による困惑を避けられているのなら十分です。

 

③古文単語も最低限知っておく必要がある

 

やはり古文も文章ですから、英文を読むのと同じように単語についての知識がなければ得点には結びつきません。

 

市販されている古文単語集はどれも十分な掲載量なのでどの古文単語帳を完璧にしても大丈夫というのが率直な意見ですが、マドンナシリーズで統一している方はマドンナ古文単語で語彙力をつけていくのがスムーズでしょう。

 

ただ、学校の方などで別の古文単語帳を所持しているという方はその単語帳を一冊完璧にしていくという方針で問題ありません。とにかく英単語帳と同じようにインプットとアウトプットを繰り返し、一冊を極めましょう！

 

今回は古文の勉強方法の基礎となる部分について述べましたが次回の記事ではそれらの知識をある程度固めた後の勉強について述べていきますので是非そちらもご覧ください！