【お悩み解決コーナー②】勉強計画の立て方【後編】
この記事の対象:勉強計画の立て方がわからない受験生
この記事を読むのにかかる時間:3分
正しい勉強計画の重要性
「志望校に合格したい!」
「次の定期テストでいい点数を取りたい!」
そう思って勉強をしてみたものの、なかなかうまくいかないことありませんか?
勉強計画を自分なりに立ててみたけど、破綻してしまったという経験をしたことがある受験生の方は数多くいらっしゃると思います。筆者自身もそうでした。
自分に合っていて目標達成のために必要十分な勉強計画、進めやすい勉強計画でなければいくら時間をかけて計画を立てたとしてもうまくいきません。うまく計画を立てることができなければ勉強も思ったように進みませんし、当然いい結果も得られません。定期テストはおろか、大学受験でも成功できず満足のいく人生を送ることができないかもしれません。
正しい方法で勉強計画を立てられるかどうかは大学受験における勉強だけでなく、大学合格後の勉強にも影響してきます。すなわち、人生全体での学習のクオリティを左右するのです。
今回の記事を通して、正しい勉強計画の立て方を学び勉強の質を向上させていきましょう!(前編の続きになりますので、前編を読んでいない方はそちらから読んで戻ってくるようにしましょう!)
④自分のキャパシティを把握してから計画を立てる
前回触れたような計画の質よりも、今回は時間やキャパシティに注目して計画を立てる方法を紹介していきます。
いくら完璧と思える計画を立てたとしても、それを実際にこなすことができなければ意味がありません。勉強をするにも一定の時間が必要なので、自分がその計画をこなすのにどれくらいの時間をかけるのかをあらかじめ把握しておかなければなりません。
ですので、いきなり勉強計画を立てるのではなくまずは自分のキャパシティと確保できる時間を把握してから実際に計画を立てるようにしましょう。
キャパシティの測り方としては、どのレベルの問題をどれくらいの時間かけて解いたのか、またはどのレベルの参考書をどれくらいの時間かけて読んだのかというところを細かく把握していきましょう。
例えば、「青チャート数学Ⅲの例題212~218を一時間で解き終えた。問題のレベルとしては基礎的なものだったので難しくはなかった。」というように記録していきます。
この記録を各科目ごとに行っていき、科目・単元・レベル・参考書ごとに自分がそれをこなすのにかかる時間を細かく記録していきましょう。だいたい一週間における勉強で把握しきれますが、不十分な場合は二週間かけて自分のキャパシティの詳細を把握していくようにしましょう。
キャパシティの把握が終われば、あとは計画実行に回せる時間の把握です。
高校生の方は部活に所属されている方も多いと思いますので、部活で帰ってきてご飯を食べて風呂に入って、、というように勉強以外のことに時間を取られるでしょう。それらのこと全てを加味したうえで、実際に自分が勉強に回せる時間を詳細に把握しましょう。曜日ごとに把握できた方がさらに計画を立てやすくなります。
⑤計画には一定の余裕を持たせる
さて、計画を立てたとしてその計画が自分のキャパシティ・確保できる勉強時間をフルに活用してやっと達成できる計画だとどうでしょうか?
やる前からかなり心理的負担がかかってしまいますね。1ミリも余裕がない計画を立ててしまうと何か不足の事態が起こったときに取り返しがつかなくなってしまいます。
そのようなことが起きないように計画には余裕を持たせておく必要があります具体的には予備日又は予備時間を設けるというものです。
例えば、月曜日から土曜日と日曜日の午前に計画を詰めておいて、日曜日の午後は予備時間として残しておくというような計画の立て方です。
もし、計画の途中でうまくいかないことが起きて少し計画通りにいかなかったとしても予備時間を設けておくことで次週に持ち越すようなことを防げますし、予備時間を使わずとも計画を達成できた場合は、追加の勉強に充てたり、ほかにやりたいことに時間を使うことができるようになります。計画にはある程度の余裕を持たせるようにしましょう。
まとめ
前回の記事からの①から今回の記事の⑤までで計画の立て方について紹介してきましたが、どの要素を抜かしてもダメなぐらい重要なものばかりです。これらを全て忠実に守ったうえで計画を立ててみてください。以下に筆者が直近で行った勉強計画作成の流れを載せておきます。(脳内での話なので語り口調ですが悪しからず)こちらも参考にしていただけると幸いです。
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CBT試験という医学部共用試験があるため4回生までで学んだ医学の総復習をしなければならない、ということになったので勉強計画を立ててみる。
まずCBT試験というのは全て選択肢形式で記述は求められていないので、そこまで深い知識を頭に入れておく必要はないと判断。臨床分野のメジャー科からの出題が多いため、まずはメジャー科からおさえていくことが重要そう。次点で基礎医学も2割ほどを占めるのでメジャー科をある程度頭に入れたら基礎医学をおさえる。
使用する教材はメディックメディアのQBオンライン(CBT試験の過去問集のようなものです)と病気が見えるのメジャー科とまとめてみたのマイナー科。
まずQBオンライン自体は問題を解いて解説を読むのに一問で平均3分ほどかかり、病気が見えるは一ページを読んで理解するのに2分から3分ほどかかるため一ページを2.5分と計算する。
一日に許される勉強時間はだいたい10時間なのでQBの問題を一日100問といて解説も理解していくとそれだけで約5時間、病気が見えるは24ページを1時間で読むことになるので一日で残りの5時間を使い120ページが目安。
メジャー科の問題を解き、該当箇所の病気が見えるを読むという方針をとり、それが終われば基礎医学の問題を解き、それが終わればマイナー科の問題と該当する箇所のまとめてみたを読もう。
メジャー科だけでも合計で3000ページほどあるので余裕も見込んでメジャー科をある程度のところまで終わらせるのには一か月かかりそう、基礎医学とマイナー科で半月ずつはみたほうがいいので、全ての対策を十分に行うには合計で二か月が必要とみた。これらのことを考慮したうえで二か月ベースの計画を考えていき、一週間ごとに学習する内容と範囲を決定していく。