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【点数が伸びない受験生必見!】共通テスト英語リーディング対策~受験生タイプ別編~

この記事の対象:共通テスト英語リーディングが時間内に解けない人・点数が安定しない人
この記事を読むのにかかる時間:6分

共通テスト英語(リーディング)の傾向

センター試験から共通テストへと名称が変わり、英語の試験内容も変化しました。センター試験で出題されていた発音アクセント、文法問題、除文問題がなくなり、共通テストでは大問全てが読解問題になりました。構成は大問6個となっており、それぞれタイプの異なった長文問題が出題されています。それぞれの大問の方針は以下の通りです。

大問1: 日常生活における身近な広告、カタログ、パンフレット、予定表などから、必要な情報を読み取る問題
大問2: 友人、家族、学校生活などの身の回りの事柄に関する説明文を読んで、事実と意見を整理する問題
大問3: 日常生活における個人の体験談を読んで、概要を把握する問題
大問4: 複数の記事、レポート、資料などを読み、それぞれの書き手の意見の共通点と相違点を把握する問題
大問5: ある人物に関する物語や伝記を読み、概要を把握する問題
大問6: 身近な話題や社会的な話題に関する記事やレポート、資料などを読んで、概要や要点を把握する問題

設問の内容も幅広く、理由や指示語の内容を問うスタンダードなものから、出来事の順序を答えさせる問題、正誤問題、文章のタイトルを答えさせる問題など多岐にわたります。これらの問題に対して制限時間80分の中でどのようにアプローチしていけば点数を伸ばすことができるのでしょうか?以下で受験生のタイプ別と大問別に分けて対策を述べていきます。
(大問別編①②は別記事にて述べています)

①制限時間内に問題を解き終えることができない受験生の方

共通テスト英語で点数が伸びないパターンとして、「全ての問題を解き終えることなく制限時間がきてしまう」というものがあります。このような状態の受験生はさらに以下のようにタイプを分けることができます。
A時間内に解いた問題はほぼ正解だが、時間が足りない
B時間も足りない上に正答率も悪い

Aにあてはまる受験生

→この状態の受験生は市販されている共通テスト実戦形式の問題集を合計で10年分もやれば処理能力を向上させることができるでしょう。具体的には「実戦形式の問題集を時間を測りながら解く」ということを繰り返しましょう。制限時間内に解いた問題の正答率はいいので、共通テストレベルの問題を解く能力自体は問題ありません。粘り強く演習を繰り返しましょう。ここで意識してほしいのは「導入文を読み、設問を把握してから問題文を読む」ということです。

どんな問題が出題されるのかわからない状態で読むとかなり効率が悪いです。事前に「どのような問題が出題されていて、何に注目しながら読めばいいのか」を明らかにした上で読むと、長文の中の必要な情報を効率よく得ることができます。具体的には「導入文を読む→設問を読む→それを簡単に日本語訳したものを長文の載っているページにメモしておく」という方法をとりましょう。頭の中に設問の内容をとどめておける受験生はメモを残さなくても大丈夫です。

ここで注意してほしいのは「読むのは設問文だけで選択肢は読まない」ことです。選択肢まで読んでしまうと間違っている選択肢も読むことになり、そこで間違った先入観を頭に入れてしまう可能性がありますし、その分時間もかかるので二重に効率を悪くしてしまいます。ですので、絶対に選択肢は読まないでください。大問ごとの対策は別の記事にて述べていきます。(共通テスト英語リーディング対策~大問別編~)

Bにあてはまる受験生

正答率が悪いということは、長文の内容を把握しきれていません。「なんとなくで長文を読んでしまっている」ということを受験生の方たちは言いがちですが、これは具体的には「文章ひとつひとつを文法構文レベルや単語レベルで読めていない」ということになります。

共通テストで出題される文法や構文のレベルは高くはありません。このレベルの文法や構文を理解できていない状態の受験生は早急に基本に立ち返り、基礎の理解に努める必要があります。出てくる単語の意味がわからないという状態の受験生も難しい単語帳をやろうとせず、基本レベルの単語帳を覚え直すようにしましょう。弱点になっている文法・構文が何なのかを把握することができれば理想ですが、共通テストの演習を数回やったところでその弱点を詳細におさえることができないので、以下に載せる参考を熟読し、問題集に取り組むことをお勧めいたします。

英文法・構文は網羅型の勉強が必要になるので基本的なレベルの参考書を完璧にすることは必ず共通テストに活きてきます。安定した点数を得るためにまず必要なのは基礎に戻ることです。基礎に立ち返ることこそが最短ルートなので焦らず一歩ずつ進んでいきましょう。

共通テストレベルの英文法参考書・問題集

大岩のいちばんはじめの英文法超基礎文法編

大岩のいちばんはじめの英文法英語長文編(東進ブックス)

これらの参考書は短期間で読破しましょう。この段階でぐずぐずしているわけにはいかないので①のBの受験生のような状態になっている方は他の教科を多少犠牲にしてでもここを固める必要があります。

共通テストレベルの英文法問題集

Next Stage (桐原書店)

Vintage (いいずな書店)

英文法力向上のために問題演習は欠かせません。かといって英文法問題集を何冊もする必要はありません。上にあげたもののうち一冊を完璧にすれば十分です。英文法参考書を読んだ後にすぐに演習に取り掛かり、自分の弱点を網羅的に埋めていきましょう。

共通テストレベルの構文解釈参考書

入門 英文解釈の技術70

基礎 英文解釈の技術100 (桐原書店)

文法を鍛えた後は、長文を読むのに必要となる構文解釈力を上げていきましょう。
これらの参考書は習得すべき内容とその演習問題がセットになっているので効率的に構文解釈力を向上させることができます。必ず演習問題にも取り組み、理解を深めましょう。

共通テストレベルの単語帳

単語帳にはかなりの種類がありますが、そのほとんどが共通テストレベルのものですので現在所持されている単語帳を完璧にするだけで十分であることがほとんどです。以下、共通テストレベルの単語帳です。

速読英単語 必修編(Z会出版)

システム英単語(駿台文庫)

②制限時間内に解き終われるものの正答率が悪い

共通テストの英語リーディングで悩んでいる受験生は①で述べたタイプの人が多いですが、こちらの②のタイプの受験生も少なからずいると思います。このタイプの受験生は「自分では解答できたと思っているが実際は文章の理解や選択肢の吟味が甘い」という状態に陥っています。

これは放置しておくと悪夢をみることになるので点数が安定しない受験生はこのタイプになってしまっていないか必ず分析をするようにしましょう。長文を読んでいるときに曖昧にしてしまっている部分がないか?読解に必要となる単語の意味をちゃんと知っているか?設問それぞれの内容・選択肢の内容を正しく把握したうえで吟味できているか?という問いを自分にしてみながら、一度解いた実戦形式の問題を復習してみましょう。自分にどのような原因があるのかが明らかになるはずです。

自分でするのが不安という方は遠慮なく無料受験相談でご相談してください。分析してみた結果、制限時間を意識してしまい選択肢の吟味や長文の読み込みが曖昧だったならば、時間をかけてもいいのでしっかり長文の内容を把握しそのうえで選択肢を吟味するということをやりましょう。その後の対策は①のAの受験生と同様です。時間をかけても正答率が上がらないという受験生は①のBのタイプになるのでそちらの方針で対策を行っていきましょう。