【準1級・2級おすすめはどっち?】早慶MARCHの英検利用を徹底解説

こんにちは、ポラリスアカデミア御茶ノ水校です!
S-CBTもあり、気軽に受験しやすくなった英検。
2025年入試で英語の外部検定を利用した大学は全国で478校。
なんと国公私立大学全体の63%を占める数です。
2024年に初めて6割を超えましたが、今年はさらに2.4%UPと、毎年増加傾向にあり、今後も増えていくと予想されます。
(出典:旺文社情報センター https://eic.obunsha.co.jp/file/exam_info/2025/0305_1.pdf )
なぜ英検がおすすめ?
英語の外部検定試験はさまざまな種類がありますが、おすすめは「英検」一択です。
全国の大学の採択率をみると、一般選抜と総合型・推薦型選抜のいずれも英検は99%。ほぼすべての大学・選抜方式で利用可能です。
さらに、受験生が実際に利用した外検も英検は91.6%。次に多いTEAPは5.6%、GTECは1.7%とその差は圧倒的。
大学・受験生双方からの人気も高く、どの大学・選抜方式でも利用でき、さらに冒頭で述べた通りS-CBTなどによって受験機会も増えて、より一層合格の可能性を高めることができます。
(出典:旺文社情報センター https://eic.obunsha.co.jp/file/exam_info/2025/0305_1.pdf )
英語外部検定はどう利用できる?
英語外部検定の利用方法は大きく分けて4つ。
①得点換算
②出願資格
③加点
④判定優遇・合否参考
最も多い利用方法は「得点換算」。2024年入試の一般選抜では71.9%の大学が得点換算として外検を利用しています。
そのほか、大きなポイントは外検が「出願資格」になる大学もあること。一般選抜では19.6%、総合型・推薦型選抜ではなんと45.4%の大学が出願資格として外検を利用しています。
資格がないとそもそも受験機会も得られないので、資格は取るに越したことはないです。
自分の行きたい大学・学部がどのように英検などの外部検定を利用しているのかもしっかりチェックしましょう!
早慶MARCHの英検利用を徹底解説
そこで今回は、早慶MARCHの一般入試で英検が利用できる大学学部を解説します。
上記のYoutubeでもご紹介した内容をまとめております。動画とあわせてぜひご覧ください!
Youtubeはここをタップ
※2025年度入試の実施要項及び、現時点で各大学HPより変更が予告されている内容をご紹介します。新設される学部も含め、2026年度以降の入試については各大学が公表する最新情報をご確認ください。
慶應義塾大学
- 文学部
一般入試で英検が利用できる唯一の学部です。2025年度以降の入試から新たに利用できるようになりました。
個別試験の外国語で得点換算が行われます。CSE総合スコア2500(準1級相当)以上が必要ですが、受験級・級の合否は問われません。
英検をもってない場合は、英語の個別試験を受験することができます。ただ、英検をもっていると、残り2科目の対策に集中できるという大きなメリットがあります。高3夏までに準1級をもっている・CSE総合スコア2400を超えている状態なら、さらにハイスコアを目指してチャレンジしてもよいでしょう。
早稲田大学
- 国際教養学部
国際教養学部は、一般入試で英検が利用できます。
合格級に応じて加点が受けられ、英検2級合格で7点、準1級で14点、1級で20点です。2級合格未満提出でも未提出でも出願自体は可能ですが、加点は0点です。
ただし、国際教養学部で英検2級レベルは合格が難しいです。最低でも準1級合格が必須です。さらに、ギリギリではなく余裕を持って準1級が合格できるスコアでないとかなり不利です。
例年、合格者の中には1級を持っている学生が大半です。現在御茶ノ水校に通っている国際教養学部志望の生徒も、入塾当初から1級合格を目指して逆算した学習計画を立案しています。
さらに、国際教養学部では2027年度入試から新しい共通テスト利用入試が導入される予定です。
英検1級合格で出願要件を満たし、共通テストの国語・数学(IA・IIBC)の2教科3科目のみで合否が判定されます。国際教養学部志望で現在高2生以下の学生は英検1級合格を目指して早期に対策を始めましょう。
- 文化構想学部/文学部
文化構想学部と文学部は一般選抜(英語4技能テスト利用方式)が設けられています。
英検のスコアが出願資格として利用でき、いずれの学部も国語・地歴公民(世界史or日本史)の2教科の個別試験を受験します。
級や合否は問われませんがスコア基準がやや厳しく、CSE総合スコア2200、かつ4技能それぞれで500以上を取る必要があります。総合スコアだけでなく、4技能それぞれの実力も必要なため難易度は高いです。ただ、しっかり戦略を練って対策することはできます。一般選抜と併願もできるため合格チャンスが増えておすすめです。
明治大学
- 商学部
学部別入学試験英語4技能試験利用方式において、出願資格として利用可能です。英検は2級以上合格で出願できます。
ただし、あくまで出願資格のため英語の個別試験がなくなるわけではありません。英語・国語・地歴公民or数学の3教科の個別試験を受験します
方式間や学部間での併用も可能なので、チャンスを増やすことができます。
- 経営学部
学部別入学試験英語4技能試験活用方式で、出願資格+加点として利用できます。
個別試験の英語が免除され、当日は国語・地歴公民or数学の2科目のみの受験となります。
級や合否は問われず、CSE2.0のスコアが基準となります。CSE総合スコア2200以上で出願基準を満たし、さらにCSE総合スコア2467以上で20点、2630以上で30点の加点です。
ただし、総合スコアだけでなく4技能それぞれのスコアもすべて基準を満たす必要があります。
20点の加点なら4技能それぞれ570、30点の加点ならそれぞれ610を超えなければなりません。
高いスコア基準のため、英検対策は簡単ではありませんが加点の点数も大きいため、英語が得意な学生はハイスコアを取得しておけばかなり有利に戦えるでしょう。
- 国際日本学部
学部別入学試験の英語4技能試験活用方式と共通テスト併用型英語4技能試験活用方式の2つで英検が利用できます。
いずれも英検準1級以上合格が出願資格となっています
基準を満たして出願ができれば、国語1科目の個別試験のみ、もしくは国語の個別試験に地歴の共通テストの成績利用も加えた2科目で受験が可能です。
方式間の併願も可能なため、国際日本学部志望者は準1級以上の合格を狙いましょう。
- 農学部/総合数理学部/経営学部/国際日本学部
上記に加えて、この4学部は全学部統一入試でも英検が利用できます。
英語4技能3科目方式で英検が出願資格+得点換算となり、外国語の個別試験が免除されます。
英検2級合格かつCSE2.0スコア1980で80%換算、英検2級合格かつCSE2.0スコア2088で90%換算、英検準1級以上合格で満点に換算されます。
全学部統一入試は募集人数が少なく、難易度も学部別入試に比べて高い傾向がありますが、意外と知らない人も多いのでチェックしておきましょう。
青山学院大学
- 文学部(英米文学科)
一般選抜(個別学部日程)D方式において、出願資格として英検が利用できます。
級・CSEスコアの下限は設けられていませんが、級の合格とともにスコアの提出も必須です(つまり「不合格でもスコアだけは使える」というわけではないので注意)。
個別試験は1科目(英語による論述)のみを受験し、個別試験の得点上位者のうち、英検の成績上位者が合格を勝ち取れます。
明確な基準は設けられていませんが、英語のみの受験で募集人員も10名と少ないため、CSE総合スコア2500(準1級合格相当)以上は求められるといわれています。英語が得意な受験生にはおすすめです。
- 国際政治経済学部
一般選抜(個別学部日程)B方式で、出願資格+総合点への加点があります。
個別試験は学科によってテーマの異なる論述・総合問題(英語や英文を含む)のみです。
CEFR A2(英検準2級相当、CSEスコア1700)以上から出願でき、
CSEスコア1700-1949は0点、CSEスコア1950-2299で5点、CSEスコア2300-2599で10点、CSEスコア2600-3299で15点が加点されます。
受験級とその合否は問われませんが、国際政治経済学部を目指すなら準1級合格相当のCSE総合スコア2300以上は取得しておくとよいでしょう。
- 総合文化政策学部
一般選抜(個別学部日程)A方式で、出願資格として利用できます。CSEスコア2100(2級合格相当)以上の成績が必要ですが、受験級とその合否は問われません。
英検のほかに、共通テストの国語・地歴公民or数学の成績提出と個別試験は総合問題(国語と地歴公民)の受験もあります。
加点はないため、出願基準のCSEスコア2100以上を目指して英検2級以上を取得するとよいでしょう。方式間で併願もすると合格チャンスが広がるので、総合文化政策学部志望者は基準スコアをしっかり取って準備しましょう。
立教大学
- 全学部
立教大学は全学部において、一般入試・共通テスト利用入試いずれも英検が利用できます。スコアに応じて得点換算されます。
一般入試では、一部の学部・試験日程を除き、外国語の個別試験は実施されず、代わりに英語の外部検定もしくは共通テストの英語のスコア提出が必須となります。
共通テスト利用入試では、共通テストの外国語得点と英語資格・検定試験の換算得点のいずれか高得点の方が合否判定に利用されます。
従来型の場合、二次試験不合格でも一次試験が合格であればそのスコアが利用できます。また、共通テストは年1回のチャンスで当日何が起こるかもわからずリスクがあるので、年に複数回の受験機会がある英検で高スコアを取って利用する方がおすすめです。
一般入試の換算表は非公開ですが、一部公開されている共通テスト利用入試の場合は、CSE総合スコア2300点以上で85%相当、2450点以上で100%相当に換算されます。
一般入試の換算表が非公開のためあくまで合格者の例ですが、英検で高スコアを取ってから立教大を受ける受験生が増えているので、最低でも2300、余裕を持つなら2400以上を取得しているとよいといわれています。ただし、2級で2400以上のスコアは難しいので、立教大学志望者は準1級以上を受験し、スコアを上げていくことがおすすめです。
中央大学
- 経済学部
学部別選抜英語外部試験利用方式において、出願資格に加えてスコアに応じた得点換算があります。
英検2級以上の受験かつCSE2.0スコア1728点以上で出願可能です。合否は問われません。
得点換算の詳細は未公表ですが、目安として英検CSE2.0スコア2000が150点満点中95点に換算されると公表されています。
あくまで個人的な見解ですが、合格点を考えると少なくとも2200は欲しいところです。2300を超えていたら安心できるかと思います。
- 商学部
学部別選抜英語外部試験利用方式において、出願資格としてのみ利用できます。CSE2.0スコア2150以上が基準で、合格級は問われません。
英語が苦手な受験生も2150以上のスコアを取れば出願できるので、選択肢を広げられるよう早いうちに基準スコアを目指して勉強するとよいでしょう。受験級は英検2級でも十分です。
- 理工学部
学部別選抜英語外部試験利用方式において、出願資格としてのみ利用可能です。
合否は問われませんが、基準がやや厳しく、受験級は準1級以上に限られています。
4技能それぞれの基準を満たす必要があり、リーディング・ライティングはそれぞれ575以上、リスニング・スピーキングは数学科・情報工学科が575以上、それ以外の8学科は495を超えるスコアが必要です。
数学科と情報工学科は最低でも総合で2300点(準1級合格相当)とかなりのハイスコアが基準となっています。ただ、その分受験者が少なく、倍率も低い傾向にあるので、英語が得意な受験生は早めに英検の対策も進めておくと差を広げられるでしょう。
- 文学部
学部別選抜英語外部試験利用方式において、出願資格として利用できます。英検準1級以上の合格が基準となっています。
募集人数は若干名ですが、理工学部同様、受験者も少ないので、狙い目です。一般方式と併願できるので、英検を取得しておいて損はないといえます。
- 総合政策学部
学部別選抜英語外部試験利用方式において、出願資格+得点換算があります。
CSE2.0スコアが2304以上(準1級合格相当)で出願可能です。受験級と合否は問われません。
スコアに応じて10点刻みで得点換算され、最大50点の加点があります。換算表は非公開ですが、目安としてCSE2.0スコア2500で30点の加点が示されています。
- 国際経営学部
学部別選抜英語外部試験利用方式において、出願資格+得点換算が利用できます。
英検2級以上かつCSE2.0スコア1980以上(2級合格相当)で出願が可能です。級の合否は問われません。
スコアに応じて5点刻みで得点換算され、200点満点となります。換算表は非公開ですが、目安として1級合格者はスコア不問で200点満点に換算すると示されています。
配点が300点満点中、国語の個別試験100点満点+英語外部試験200点満点なので、英検のスコアが高いとかなり有利です。
- 国際情報学部
学部別選抜英語外部試験利用方式において、出願資格+得点換算が受けられます。
受験級は準1級以上かつCSE2.0スコア2067以上で出願可能です。級の合否は問われません。
スコアに応じて15点刻みで得点換算され、150点満点となります。換算表は非公開ですが、目安としてCSE2.0スコア2300で90点に換算されると示されています。
国際経営学部と同様で、英語外部試験に加えて、個別試験は国語1教科のみとなります。配点は、英語外部試験150点と国語100点の250点満点です。英検CSEスコア2400以上を取って、国語でさらに点数を取れるように目指すとよいでしょう。
法政大学
- GIS(グローバル教養学部)以外
GIS(グローバル教養学部)以外の学部は、一般入試の英語外部試験利用入試で出願資格として利用できます。
法学部、文学部(英米文学科)、経済学部(国際政治経済学科)、国際文化学部は準1級以上合格、社会学部、経営学部、人間環境学部、現代福祉学部、キャリアデザイン学部、スポーツ健康学部、情報科学部、デザイン工学部、理工学部、生命科学部は2級以上合格で出願可能です。
T日程入試(統一日程)と併願可能で、英語外部試験の成績に加えて、文系学部は国語or数学の1科目、理系学部は数学の1科目のみで受験可能です。ハードルが低い分倍率も高いですが、合格のチャンスを大幅に増やすことができます。
- GIS(グローバル教養学部)
GIS(グローバル教養学部)は一般入試の英語外部試験利用方式とA方式(個別日程)の2つで、出願資格+得点換算があります。
英語外部試験利用方式では、英語150点満点のうち、準1級合格かつCSEスコア2500以上で130点、1級合格で140点に換算されます。個別試験は国語or数学の1科目です。
A方式では、英語200点満点のうち、準1級合格かつ2350点以上が175点、1級合格が185点に換算されます。個別試験は国語・地歴or公民or数学から1科目選択の合計2科目です。
※2025年度入試の実施要項及び、現時点で各大学HPより変更が予告されている内容をご紹介します。新設される学部も含め、2026年度以降の入試については各大学が公表する最新情報をご確認ください。
いかがでしょうか?
「早慶MARCH志望者には、英検準1級と2級どちらがおすすめか?」
学部学科によっても異なりますが、英語が得意な人は準1級以上合格、英語が苦手な人は2級の中でもよりハイスコアで合格できるよう対策することがおすすめです!
英検が利用できる入試は年々増えています。
「必要な級は?」「利用方法は?」「級ではなくスコアで見られる?」「スコアは総合or4技能どっち?」など、細かい情報や条件もしっかり確認してください。
合格の可能性を大幅に増やすことができるため、正しい受験戦略を立てて、早期から逆算しながら対策を始めましょう!
御茶ノ水校では、難関大学卒業や教育業界での勤務経験をもつ社会人講師たちが、最新の入試情報や自身の受験経験・これまでの指導経験を基に丁寧な指導を行っております。
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