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横浜国立大学の入試問題分析

こんにちは。ポラリスアカデミア横浜校です。

横浜国立大学の入試問題を徹底分析

今回は横浜国立大学の前期試験の分析になります。

サイバーカレッジというサイトに過去問や解答用紙が公開されています。横浜国立大学のホームページにもサイバーカレッジの案内がありますので問題をそこで見て見てください。サイバーカレッジには他の国立大学の過去問も載っています。

 

文系・理系前期試験の英語は共通

90分で大問が4つあり、英語長文2つと会話文問題、条件作文問題となっている。

例年大問数は4つでほとんどが記述問題の出題になっている。

2024年度は大問ⅠⅡで「北極の定義」「病院内の死亡率と衛生状態に関して」に関しての文章が出題されており、英語の問いに日本語で答える問題がほとんどです。

内容説明の問題、内容一致問題が出題されており、全体の内容と問われている内容を正しく把握するだけではなく、それを説明する国語力が必要です。

字数指定がなく、解答用紙を見るとざっくりした解答用紙になっているため記述の分量などに難しさを感じる人も多いです。

2024年度は大問Ⅲで「授業中に話を聞いていなかった生徒に対する教授の対応」に関する会話文。

会話文は単語の選択式空欄補充ですが、基本的に前後のみ見て品詞や文法で決めるだけではなく、全体の内容から決定するため、全部読み内容理解が求められる。

2024年度は大問Ⅳは「メールの返信の形式の100語の英作文」が出題された。「恥ずかしがり屋の交換留学生に対して新しい友達を作る方法を教えて欲しい」と言った内容に返信する問題です。

英作文のEメールの返信の形式は定番でもあるため正当な努力をすればそれがみとめられやすい問題となっている。

英文自体のレベル、分量は標準的です。

語彙レベルはターゲット1900やシスタンなどを派生語含めてⅠ冊完璧に仕上げる+長文でわからなかった単語を覚えれば十分。

文法事項は網羅系のものを1冊やれればおつりが来るくらい余裕。

長文読解の前に解釈の参考書をしっかり取り組んでその後長文の問題集は必ず文構造の説明が詳しく書いてあるものを取り組みましょう。はじめの段階から記述問題を中心とした問題集ではなくて大丈夫です。

具体的にはRulesやポラリス2まで、solution2、ハイパートレーニング2のレベルくらいまで取り組もう。

その後、キャンパス英語などの記述問題中心とした問題集を取り組みましょう。

自由英作文はすぐ書ける自由英作文やハイパートレーニングにメール・手紙に関してのパートがあるのでそこからやるのがおすすめ。必ず誰かに見てもらうのと必要に応じて書き直していきましょう。

 

文系前期試験の数学は

数学90分で大問3つ。

基本融合問題が中心で、微分積分、ベクトルが頻出。24年度は出題がなかったが、年度によっては図示や証明問題が出ているのでそこも注意が必要です。記述問題のため簡潔に筋道立てて答案を作成する必要がある。

2024年度は大問Ⅰは整式の計算と微分積分の融合問題、大問Ⅱはベクトル方程式、大問Ⅲは式と証明と三角関数の融合問題となっていた。

融合問題と聞くとものすごく難しく聞こえるかもしれないが大問Ⅲとかも「分数関数の最大最小を相加相乗平均の不等式で処理」するようなよく見かける定番問題ではあった。

 

理系前期試験の数学は

2024年度は150分で大問5題。小問に分かれており段階的に回答させる問題がほとんどで理系大学融合問題が中心した。24年度は証明、図示の問題の出題が見られた。

24年度は大問Ⅰ微分積分、大問Ⅱ条件付き確率、大問Ⅲベクトル、大問Ⅳ複素数平面、大問Ⅴ極限の出題だった。

大問Ⅰは教科書レベルの内容を少し分かりにくくした問題で日々の学校の数学の授業で理解ができていれば戦える標準的な問題だし、大問Ⅱも図形と確率の融合ではあるが与えられた状況を比較的試行・実験しやすいよく見かける問題だった。

よくある分野融合問題の入試問題中心で受験で定番といわれる問題が多いが決して簡単ではありません。設問が誘導になっているためそこに乗れるかも重要な要素です。

 

文系理系共通して

定番やよく見かけると表現して説明したが、決して簡単ではないことに注意して欲しいです。その定番問題までたどり着けない人が実際多数います。

何回も周回して丸暗記状態だと対応できないため、公式の理解やなぜこの考え方をするのかをコツコツ考え勉強していけば、報われるような問題になっている。

 

理系前期試験の理科

理科 物理化学合わせて150分各大問3題

物理

大問は3題で力学・電磁気が頻出です。

20~23年度まで力学・電磁気・波動の出題が続いていたが、24年度は力学・総合問題・熱力学の出題となった。

前期試験は独自の問題設定に対してⅠは設問が13問、Ⅱは11問、Ⅲは18問と細かく問題が用意されているのでまずはイメージを持ち誘導を理解して進めて行く必要がある。

大問Ⅰはサッカー選手を例に実際の現象に近いような問題の出題だったのと大問Ⅱでは総合問題というかたちで単元を横断して熱力学以外の分野の内容が出題されました。

 

物理現象よく考え回答に至る必要があるのと、普段の学習から重要な法則の意味を理解しているかを試されるような問題が多い。これもまた丸暗記や何周もしたその参考書だけができる状態とかになってしまうと戦えない。

講義系の参考書と物理のエッセンスなども問題集をやった後、良問の風レベルの問題集というよく聞く流れで大丈夫だが重要法則の意味理解や問題を解く中でわからない内容を調べるなどが必要です。

 

化学

大問は3題で理論が出題の中心であり、次いで有機。出題数は少ないが無機もほぼ毎年出題されている。

24年度は大問Ⅰ有機高分子、大問Ⅱは無機・構造、大問Ⅲは理論の出題だった。

大問Ⅰではほとんどの受験生が見たことがないであろう反応が出ており問題文にある生成物の構造から想定する必要があり苦戦した受験生も多そう。

問題間で難易度が大きく感じるためまずは基本をおさえ典型問題をとれるようにすることが大切。

計算問題や思考力を試す問題が多く、物理同様、丸暗記学習では厳しくちゃんとした理解が問われる。

講義系の参考書、セミナー化学やリードライト化学を身につけて、重要問題集A問題などの問題集を取り組みましょう。