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英語学習「勉強時間」どれくらい必要?目標別・レベル別の目安と確保のコツ

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英語学習「勉強時間」どれくらい必要?目標別・レベル別の目安と確保のコツ帰国子女枠、高校受験資格と必要書類は要確認

1.はじめに:英語学習の「勉強時間」の疑問に答えます

英語学習において、
「どれくらいの勉強時間が必要なの?」という
疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
1日1時間でいいのか、それとも3時間必要なのか…。

実は、この質問に「何時間です」と
即答することは難しいのです。なぜなら、
必要な時間はあなたの「学習目的」や
「目標」によって大きく変わるからです。

例えば、

  • 海外旅行で困らないレベルになりたい

  • TOEICで〇〇点を取りたい

  • 仕事で英語のメールを読めるようになりたい

など、目的は人それぞれです。
家電量販店で目的なく買い物を
する人がいないように、英語学習も
「何のために、どのくらいできるように
なりたいか」を明確にすることが重要です。

この目的と目標がぼやけていると、
どれだけ時間をかけても成果を感じにくく、
途中で挫折してしまうこともあります。

本記事では、この「必要な勉強時間」の目安を、
学習目標や現在のレベル別に詳しく解説していきます。
また、確保のコツや効果的な学習方法についても
ご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

2.英語力向上に必要な勉強時間の目安

英語力向上のために必要な勉強時間は、
目標や現在のレベルによって大きく異なります。
一般的に、日本人がビジネスレベルの英語を
習得するにはかなりの時間が必要とされています。

参考資料によると、社会人が英語を
習得するための目安時間は以下の通りです。

目標レベル

必要時間の目安

英検準1級レベル

1,850時間

英検1級レベル

2,590時間

これは、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)
の基準時間(500~800時間)に、
日本語と英語の言語差による
習得時間の違い(約3.7倍)を考慮した目安です。

例えば、英検準1級レベルを目指して
毎日2時間学習した場合、約2年半かかる
計算になります。ただし、この時間には
大学での学習や自主学習の時間は含まれていないため、
あくまで目安として捉えましょう。

重要なのは、これらの時間を一度に
確保しようとするのではなく、継続して学習することです。

3.効果的な勉強時間にするための学習内容

英語学習の効果を最大化するためには、
単に時間をかければ良いというわけではありません。
どのような内容を、どのように学習するかが
非常に重要になります。ここでは、限られた
時間を有効に使うための学習内容のポイントをご紹介します。

参考資料によると、英語力向上には
「大量のインプット学習」が必須であり、
これは読む・聞く・話す・書くの4技能全てに
関わってきます。特にリスニング学習では、
「理解可能なインプット学習」が重要とされています。
具体的には、事前に精読などで内容を
しっかり理解した英文を聴くことが効果的です。

学習時間の配分としては、机に向かって行う座学学習と、
移動中などに活用できるリスニング学習などを
組み合わせるのが現実的です。例えば、
1日3時間学習する場合、最低1時間は座学で
精読などを行い、残りの時間はリスニングに
充てるという方法が推奨されています。

効果的なリスニング学習のためには、
速度変更や区間再生ができるアプリを活用し、
理解度を高めながら進めることがポイントです。

4.勉強時間の「確保」と「継続」のコツ

英語学習の時間を確保し、継続していくためには、
いくつかの重要な考え方と具体的な方法があります。

まず、「時間が無い」という考え方を見直し、
「自分は英語学習に時間を使っていない」と
主体的に捉え直すことが第一歩です。
時間の使い方は自分で決められる、
という意識を持つことが重要です。

次に、英語学習の時間を最優先事項(岩)と
して、あらかじめスケジュールに「ブロック」と
して確保します。他のタスクに時間を奪われる前に、
学習時間を固定してしまうのです。
集中力が高い朝の時間帯に設定するのも効果的です。

確保した時間を最大限に活用するためには、
集中を妨げるものを排除します。

  • スマートフォンの通知オフ、機内モード設定、
    電源オフ

  • 勉強机を片付け、必要なもの以外は置かない

  • 勉強中に関係ないことが頭に浮かんだら、
    すぐにメモして忘れる

最後に、計画を立てる際は、
自分は完璧な人間ではないと認識し、
無理のない現実的な計画を立てることが継続につながります。
バッファを持たせ、少しずつでも着実に進めることが大切です。

5.時間だけでなく「質」も重要

英語学習において、単に長時間机に向かうだけでなく、
学習内容の「質」を高めることが非常に重要です。
参考資料の筆者の方も、2000時間勉強した中で
「時間の長さじゃなくて、“使い方”が大事」だと気づき、
効果的な学習法に集中した結果、短期間で
TOEICのスコアを大幅に伸ばしています。

「質」を高めるためには、以下の点が鍵となります。

  • 効果的な学習方法の実践:

    • リスニング:聞き流しではなく
      シャドーイングを行う。

    • 単語:意味だけでなく例文の中で覚える。

    • 英文を読む:音読して体に馴染ませる。

  • インプットとアウトプットのバランス:

    • インプット(リーディング、リスニング)で
      知識を得るだけでなく、

    • アウトプット(スピーキング、ライティング)で
      実際に使う練習をする。

    • 簡単な日記やディスカッションを
      取り入れるのがおすすめです。

  • フィードバックの活用: (資料には直接的な記述は
    ありませんが、質を高める上で重要です)

    • 学習の成果を定期的に確認し、
      自分の弱点や改善点を見つける。

    • 模擬試験やオンライン英会話での
      講師からの指摘などを活用する。

このように、闇雲に時間をかけるのではなく、
一つ一つの学習内容を意識して行うことで、
短時間でも確実な成果を実感できるようになります。

 

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