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【共通テスト対応】もう怖くない!漢文の読み方・解き方のコツをプロが解説

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【共通テスト対応】もう怖くない!漢文の読み方・解き方のコツをプロが解説大学受験の過去問ノート作りでの失敗例

1.はじめに:共通テスト漢文は怖くない!解き方の基本と全体像

共通テストの国語で漢文は必須なのか、
受けない選択肢はあるのか、
といった疑問を持つ方は少なくありません。
実は、大学・学部によっては
漢文が不要な場合があり、
その場合は漢文を受験しない、
あるいは解答しないという選択も可能です。

しかし、多くの大学、
特に難関大学では漢文を含む
国語全体の得点が重視されます。
漢文は対策次第で安定して
高得点が狙える科目であり、
他の受験生と差をつけるチャンスでもあります。

本記事では、共通テスト漢文を
「怖い」と感じている方のために、
基本的な解き方から高得点を
取るための具体的な戦略までを
詳しく解説します。この記事を読めば、
漢文に対する苦手意識を克服し、
自信を持って共通テストに臨めるようになるはずです。

2.共通テスト漢文で高得点を取るための全体戦略

共通テストの漢文で高得点を
狙うためには、効率的な戦略が必要です。
まず、漢文は文章量が少なく、
覚えるべき暗記事項も比較的限られているため、
短期間で基礎を固めやすいという特徴があります。

戦略のポイント

  • 句法の習得と書き下し練習:
    最も重要です。
    基本的な句形(約10〜15種類)を覚え、
    正確な書き下しができるように
    繰り返し練習しましょう。
    これにより、文構造と意味が明確になります。

  • 重要語句の暗記:
    漢字の読みや意味を覚えます。
    現代語の熟語から類推することも有効ですが、
    漢文特有の読みや意味を持つ漢字もあるため、
    これらは別途覚える必要があります。

  • 出題形式への慣れ:
    共通テスト特有の設問形式
    (書き下し、解釈、内容説明など)
    慣れるため、過去問や予想問題集で
    演習を積むことが重要です。

これらの要素をバランス良く対策することで、
共通テスト漢文で安定して
高得点を目指すことが可能です。
特に、早い段階で句法と書き下しの
基礎を固めることが、
その後の読解力向上に繋がります。

3.本文を読む前の準備:リード文と設問の活用法

共通テストの漢文を解く際、
いきなり本文を読み始めるのは
効率的ではありません。
まずは「リード文」と「設問」に
目を通すことから始めましょう。

リード文の活用法

リード文には、本文の作者や時代背景、
物語のあらすじなど、読解の手がかり
となる情報が含まれています。
特に、登場人物の関係性や、
本文がどのような状況を
描いているのかを把握することで、
本文の内容を予測しやすくなります。

設問の活用法

設問は、本文の中で特に重要な箇所や、
解答に必要な情報がどこにあるのか
示唆してくれます。

  • 設問の種類を確認する:

    • 内容理解

    • 句法・語彙

    • 書き下し文

    • 現代語訳

    • 理由説明

設問を先に読むことで、
本文を読む際に「何に注意して読めば良いのか」が
明確になります。傍線部が引かれている箇所や、
問われている内容を意識しながら
本文を読むことで、効率的に情報を収集できます。

この準備段階を丁寧に行うことで、
本文読解がスムーズに進み、
正答率を高めることができます。

4.本文読解の技術:正確に読み進めるコツ

本文を正確に読み進めるためには、
いくつかの効果的なコツがあります。

まず重要なのは、「文脈判断」です。
全ての漢字や熟語の意味が
分からなくても大丈夫です。
前後の文脈から大まかな意味を
推測しながら読み進めましょう。
知らない言葉が出てきても、
漢字の形から意味を類推できることもあります。

次に、「登場人物に印をつける」ことも有効です

  • 〇:主要人物

  • △:関係者

  • □:その他

のように、印の種類を使い分けることで、
誰が何を言っているのか、
誰の行動なのかが明確になり、
混乱を防げます。同じ人物が別の呼び方や
代名詞で登場することもあるため、
注意深く追跡しましょう。

これらのコツを活用することで、
本文全体をスラスラと読むことに固執せず、
内容を効率的に把握できるようになります。
特に設問に関わる重要な箇所は、
これらの技術を使って丁寧に
読み解くことが高得点につながります。

5.設問へのアプローチ:解答を導く具体的な手順

漢文の設問に効率的にアプローチするには、
いくつかの具体的な手順があります。
まず、設問文をしっかりと読み、
何が問われているのかを正確に
把握することが重要です。
特に傍線部の解釈や内容説明を
問う問題では、問われている箇所と
その周辺を丁寧に読む必要があります。

記述問題では、本文の内容を踏まえつつ、
自分の言葉で分かりやすく
まとめる力が求められます。
選択肢問題では、本文の根拠と
なる箇所を探し、一つずつ選択肢を
検討していく作業が不可欠です。

また、漢詩に関する問題が出た場合は、
漢詩単独で考えるのではなく、
その前後の文章やリード文から得られる情報を
ヒントに解釈を深めましょう。
これにより、漢詩が詠まれた背景や
作者の心情などをより正確に掴むことができます。

解答の根拠を常に本文中に求める姿勢が、
漢文の設問を解く上での鍵となります。

6.共通テスト漢文対策におすすめの学習方法

ここでは、共通テスト漢文で高得点を
目指すための効果的な学習方法をご紹介します。
漢文は適切なステップで学習を進めることで、
着実に実力を伸ばすことができます。

まず、漢文の学習は早期に
始めることが重要です。
高校1年生のうちに基本的な句法や
書き下しのルールをマスターしておきましょう。
これにより、その後の学習が効率的になります。

具体的な学習ステップとしては、
以下の5つが挙げられます。

  1. 書き下しの基本をマスターする:
    漢文と日本語の語順の違いを理解し、
    送りがなを適切に補う練習をします。

  2. 漢字の読みや意味を覚える:
    特に漢文特有の読みや、
    現代語とは異なる意味を持つ
    漢字を重点的に覚えます。

  3. 句法を体系的に理解する:
    基本的な句形を覚え、
    それが文章中でどのように
    使われるかを理解します。
    再読文字や比較の句法などが重要です。

  4. 演習を重ねる:
    問題集や過去問を使って、
    学んだ知識を実際に使う練習をします。
    白文の書き下し問題なども
    積極的に取り組みましょう。

  5. 復習と見直し:
    間違えた問題や理解があいまいな
    箇所を繰り返し復習し、知識を定着させます。

これらのステップを意識して
学習を進めることで、
共通テスト漢文での得点力アップに
つながるでしょう。

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