成績が伸びない原因とは！？～英語編～

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はじめに

英語の成績がなかなか伸びないという悩みを抱える大学受験生は多いです。英語は学習範囲が広く、文法、単語、長文読解、リスニングなど多岐にわたる力が必要とされます。そのため、ただがむしゃらに勉強するだけでは成績が向上しにくい科目でもあります。この記事では、英語の成績が伸び悩む原因を4つに分けて解説し、それぞれに対する具体的な解決策を提示します。これを読んで、自分の弱点を見直し、効果的な学習方法を実践しましょう。

1. 基礎力の不足

まず、英語の成績が伸びない大きな理由のひとつは「基礎力が不足している」ことです。英語に限らず、どの科目でも基礎がしっかりしていないと応用問題に対応できません。しかし、特に英語ではこの「基礎」の部分をおろそかにしてしまうケースが多いです。

例えば、文法の知識があやふやなまま問題を解いていると、正確な解答ができず、ミスが多くなります。また、単語力が不十分な状態で長文を読むと、文全体の意味を把握できずに時間をかけすぎてしまいます。このように基礎力が不十分だと、時間の無駄にもなり、効率よく学習を進めることができません。成績が伸び悩んでいる場合、まずは基礎内容の学習が固まっているかどうかの確認を行いましょう。また、基礎力を固めるためには、以下のような具体的な学習方法が効果的です。

・単語力の強化

単語は英語の基礎中の基礎です。多くの受験生は1冊の単語帳を使って学習しますが、重要なのは「覚えたつもり」にならないことです。毎日50～100語のペースで覚え、覚えた！と思ったら必ずその日に覚えたかどうかの確認を行いましょう。具体的には覚えた単語の和訳を何も見ずに答えられるかどうか、テストするなどが良いでしょう。また、単語学習をしたその日には覚えられていたとしても、数日後には忘れてしまうことが多々ありますので、定期的に必ず復習を行いましょう。定期的な復習を行うことで記憶が定着しますし、繰り返し暗記チェックを行うことで、単語の和訳スピードも向上してきます。さらに、アプリや音声教材を活用して、通学時間やちょっとした空き時間に効率よく学習を進めることがポイントです。

・文法力の強化

文法の基礎がしっかりしていないと、文章を正確に理解することが難しくなります。文法書を使って、体系的に文法を理解しましょう。具体的には、文法の型を見て、どういった意味を持つのか、使用条件はどういった時か、など、英文を見た際に活用できるような学習を行いましょう。一度に多くを詰め込もうとせず、1日2～3項目ずつ進め、復習を忘れずに行うことが大切です。また、単語のように暗記で対処できるものもあれば、用途用法を理解しなければならないものもあるため、復習の際には、その確認も併せて行いましょう。理解が深まったら、問題集で実際に文法問題を解き、自分の弱点を把握しましょう。

・音読練習

基礎力の強化には、音読も非常に効果的です。音読を行うことで、文法と単語の知識を実際の文章で確認でき、英語のリズムや構造に慣れることができます。日常的に音読を取り入れることで、英語の読解力も自然と向上します。毎日5分でも続けることが大切です。

2. 効率の悪い勉強法

次に、成績が伸び悩む原因として多いのが「効率の悪い勉強法」です。ただ問題集を解いているだけ、あるいは丸暗記をしているだけでは、効果的に成績を伸ばすことはできません。特に英語は、単語の暗記だけでなく、その知識をどのように使うかが重要です。

例えば、長文読解の問題に取り組む際に、わからない単語が出てきたときにすぐに辞書を引いてしまうのは非効率的です。辞書に頼りすぎると、文章の全体像を理解する力がつかず、試験本番で時間切れになりかねません。もちろん、これまで学習してきた単語でわからないものがあれば覚え直す必要がありますし、時には単語の和訳を確認する必要がありますが、実際の入試試験で出題される英単語がすべてわかる状態にすることは非常に難しいです。そのため、わからない単語が出てきても、前後の文脈から推測するなどの訓練をする（読解力をつける）ことも大切です。そのため、効率よく勉強するためには、覚えた知識のインプットと実際の英文問題でそれを駆使してどのように読解を進めるかというアウトプットのバランスを意識した学習方法を進めていきましょう。

・インプットとアウトプットのバランス

単語や文法を覚える（インプット）だけでなく、それを実際に使ってみる（アウトプット）場を設けましょう。例えば、英語の長文を読み、その内容を自分の言葉で説明する練習や、英作文に挑戦することが効果的です。覚えた単語や文法が実際に使えるようになることで、試験でも応用力が発揮できるようになります。

・過去問を早めに一度解く

過去問は試験でどのような問題が出るのか、どういった出題傾向があるかを知るための重要な資料です。早めに過去問に取り組むことで、自分の弱点や不足している力を知ることができます。

・目標設定を細分化する

大きな目標を立てるのは良いことですが、それだけだと進捗が見えにくく、モチベーションが下がりがちです。小さな目標を設定し、1週間ごとに達成度を確認することで、自分の成長を実感しやすくなります。例えば、「今週は単語を500語覚える」「今月は長文読解問題集を1冊解き終える」といった具体的な目標を立てると良いでしょう。

3. 過去問に取り組むタイミングの誤り

英語の過去問に取り組むタイミングも成績が伸びない要因となり得ます。基礎力が固まっていない段階で過去問に挑戦すると、解けない問題が多く自信を失いがちです。一方で、過去問に取り組むのが遅すぎると、実際の試験形式に慣れる時間が足りず、試験本番でパニックになる可能性があります。そのため、過去問を解く際には、自分の現在の実力に合わせて取り組むことが重要です。

・ステップ1：基礎固め

まずは文法や単語といった基礎を固めることが先決です。この段階では、無理に過去問に取り組む必要はありません。基礎力が不足している段階で過去問に挑戦しても、失敗体験が増えるだけでモチベーションを下げてしまうからです。基礎がしっかりと身についてから次のステップに進みましょう。

・ステップ2：センター試験や共通テストの過去問に挑戦

基礎がある程度固まったら、まずはセンター試験や共通テストの過去問に挑戦しましょう。これらの試験は基礎的な力がついていれば解ける問題構成となっていることが多いため、過去問演習に適しています。また、これらの過去問を解くことで、時間配分や問題の傾向を掴むことができ、実践力を養うことができます。

・ステップ3：志望校の過去問に取り組む

最終的には志望校の過去問に挑戦しましょう。実際の試験と同じ条件で、時間を計って解くことで、試験本番に向けた準備が整います。過去問を解いた後は、解答を見直し、間違えた部分を重点的に復習することが大切です。また、1度解いた過去問を日を置き2回、3回と解くことで、1度解けなかった問題を確実に解けるような復習も効果的です。

4. 綿密な学習計画がない

成績が伸びない原因のひとつに「学習計画が不十分である」という点も挙げられます。無計画に勉強を始めると、途中でモチベーションが下がったり、重要な部分をおろそかにしてしまったりすることが多くなります。特に英語は、単語や文法、長文読解、リスニングなど、学ぶべきことが多いため、計画的に進めることが重要です。

・日ごとの学習目標を設定する

大きな目標を立てるだけでなく、毎日の学習目標を細かく設定しましょう。例えば、月曜日は単語の復習、火曜日は文法問題、水曜日は長文読解、というように、曜日ごとに学習内容を変えることで、バランスよく学習を進められます。

・毎日少しずつ進める

英語は一朝一夕で身につく科目ではありません。毎日少しずつでも進めることが重要です。特に単語や文法は、日々の積み重ねが大きな力になります。焦らず、毎日少しずつ進めていくことが成功の秘訣です。

・定期的に計画を見直す

学習計画は立てたら終わりではなく、定期的に見直すことが大切です。勉強を進めるうちに、自分の得意・不得意が変わってくることがあります。その都度、計画を修正し、自分に合ったペースで進めることが成績アップに繋がります。