教科別大学受験勉強法

私立大学・国公立大学の国語対策:秋以降の勉強方法を徹底解説

はじめに

秋が訪れると、受験生にとって大学入試に向けたラストスパートの時期が本格化します。大学入試の国語において、私立大学と国公立大学では、出題形式や難易度が異なるため、各大学に合った対策が必要です。特に秋以降は、基礎を固めつつ、実践的な勉強を通じて効率よく成績を伸ばすことが大切です。

本記事では、秋以降に私立大学と国公立大学の国語対策をどのように進めればよいか、具体的な勉強方法を解説します。それぞれの大学が求める能力を把握し、効率的な学習計画を立てていきましょう。

私立大学の国語対策

私立大学の国語試験は、出題形式が選択肢を中心とする大学も多く、迅速かつ正確な判断力が求められます。また、現代文、古文だけではなく、漢文を取り扱う大学もあるため、受験校の出題範囲を今のうちに改めて確認をしておきましょう。以下に、秋以降に重点的に行うべき対策を具体的に紹介します。

1. 読解力を高めるための実践演習

私立大学の現代文では、スピーディーな読解力が求められます。文章全体の主旨や筆者の意図を素早く正確に把握し、短時間で解答を導き出す訓練を重ねましょう。秋以降は、以下のポイントに注意しながら読解演習を行うことが効果的です。

・主旨把握のスピードアップ

文章の主旨や筆者の論点は、冒頭や結論部分に示されることが多いため、そこを特に意識して読解する練習をします。短時間で文章全体を把握し、正しい解答を導き出す訓練を繰り返しましょう。

  ・選択肢問題の解法訓練

私立大学の国語試験では選択肢問題が頻出しますが、選択肢には「紛らわしい不正解」が混在しています。秋以降は、過去問や問題集を使い、各選択肢を徹底的に吟味する訓練を繰り返すことで、正しい選択肢を見抜く力を養いましょう。

2. 古文・漢文の基礎知識の強化

私立大学の文系学部では、古文・漢文が必須科目となっている学部もあるため、そうした学部を志望している場合、基礎的な知識の徹底的な習得が必要です。特に、文法や単語の知識を確実に身につけた上で、実際の問題に対応できる応用力を養うことが大切です。秋以降は、以下のステップで古文・漢文対策を進めましょう。

・古文

文法の徹底的な確認を行い、助動詞や活用形の使い方を正確に理解することが重要です。また、古典文学の背景知識も深め、登場人物や時代背景を把握することで文章の理解が進みます。過去問を解く際は、文章の全体像をつかみ、物語の流れを正確に読み取る練習を繰り返しましょう。

・漢文

漢文は、特に基本的な返り点やレ点、漢字の読み方の理解が欠かせません。文法的なルールをしっかり確認した上で、過去問や問題集を使って長文読解に挑戦することで、実践的な力を養いましょう。頻出の漢字や語彙の暗記も同時に進め、得点力を強化します。

3. 過去問を使った実践的な演習

私立大学の国語試験では、大学ごとに出題傾向や形式が異なるため、志望大学の出題傾向などは改めて確認しておきましょう。秋以降は、過去問を活用して次の手順で実践的な対策を行います。

1)出題傾向の把握

志望大学の過去問を数年分解き、頻出するテーマや出題形式を把握します。どのようなジャンルの文章が多く出題されるのか、選択肢問題の傾向などを分析し、対策を立てます。

2)時間を測って解く

私立大学の試験は時間配分が非常に重要です。実際の試験と同じ制限時間内で過去問を解くことで、試験本番に向けて時間管理の感覚を養いましょう。特に、現代文では時間内に全問解ききるためのスピード訓練が欠かせません。

3)間違いの分析と復習

間違えた問題については、なぜ間違えたのかを徹底的に分析します。文章のどこを読み違えたのか、選択肢のどこに引っかかったのかを丁寧に振り返り、同じミスを繰り返さないようにします。

国公立大学の国語対策

国公立大学の国語試験は、私立大学とは異なり、記述式の問題が多く、より深い理解力と表現力が求められます。特に、現代文では文章の要約や論述問題が出題されることが多く、ただ文章を読むだけでなく、自分の言葉で論理的に答えを導き出す能力が重視されます。秋以降は、国公立大学特有の記述式問題に対応できる力を養いましょう。

1. 記述力を鍛えるための要約練習

国公立大学の現代文では、文章の要点を自分の言葉でまとめる要約問題が頻出します。このような問題に対応するためには、文章全体の構造を理解し、筆者の主張や論旨を的確に把握する必要があります。秋以降は、以下のポイントに留意して要約練習を行いましょう。

・短文要約の反復練習

短い文章を読んだ後、筆者の主張や重要なポイントを50~100字で要約する練習を繰り返しましょう。要約は、文章の内容を正確に理解し、的確にまとめる力を養う最適なトレーニングです。特に、文章全体の主旨と具体例を区別し、不要な情報を排除して要約することが求められます。

・模範解答の参考

過去問や問題集に掲載されている模範解答を参考にし、自分の記述と比較してどこが不足しているかを確認します。特に、論理の展開や表現方法を模範解答から学び、改善点を明確にしていきます。

2. 古文・漢文の応用力を養う

国公立大学の古文・漢文では、長文読解や記述問題が多く出題されるため、基礎知識の暗記だけでは太刀打ちできません。応用的な問題に対応するために、以下の点に重点を置いて勉強を進めましょう。

・古文の長文読解

国公立大学の古文では、長文読解問題が出題されることが多いため、文章全体の流れを把握し、登場人物の関係性や物語の展開を正確に理解する力が求められます。過去問を使って長文読解の訓練を繰り返し、文章全体を素早く理解できるようにしましょう。

・漢文の読解力向上

漢文では、文法や単語の理解だけでなく、文脈を基に柔軟な解釈を行う力が重要です。特に、国公立大学では難解な古典や歴史的な背景が出題されることが多いため、広範な知識を持ちながら柔軟に対応できるよう、問題演習を重ねましょう。

3. 論理的思考力の養成

国公立大学の現代文では、文章の内容を論理的に読み解き、問題に対して適切な答えを導き出す力が必要です。筆者の主張を読み取り、その根拠を論理的に分析する力を鍛えるために、次の方法で勉強を進めましょう。

・文章の論理構造を把握する

文章を読みながら、筆者がどのように論旨を展開しているかを分析します。各段落の役割や、段落間の関係を意識し、筆者の主張がどのように補強されているかを考える習慣を身につけましょう。

・論述問題に対応するための練習

模擬試験や過去問を使い、論述問題に対する練習を積み重ねます。自分の意見や考えを文章にまとめる際は、論理的に整理して、読者に伝わりやすい形で記述することが求められます。

効果的な勉強計画の立て方

秋以降は、効率的な勉強計画を立てて実行することが合格へのカギとなります。以下に、秋から入試本番までの一例を示します。

9月~10

基礎力の再確認と、苦手分野の克服を行います。過去問を使い、出題傾向の把握を始める時期です。

11

過去問演習を中心に、試験時間を意識した実践的な勉強を強化します。特に、記述問題への対策に力を入れます。

12月~1

直前期に入ったら、これまでの勉強の集大成として、志望大学の過去問を集中的に解き、最終的な仕上げを行います。

まとめ

私立大学と国公立大学の国語対策には、それぞれ異なる勉強方法が求められます。私立大学ではスピード重視の選択肢問題に対応し、古文や漢文の基礎力を強化することが大切です。一方で、国公立大学では記述式の問題に備え、論理的思考力と応用力を養うことが必要です。合格に向け、今一度学習計画の見直しを行い、受験勉強へ臨みましょう。

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この記事を書いた人

森岡知夏

大学時代から大学受験の個別塾に講師として勤め、現在ポラリスアカデミアの講師兼運営として携わる。

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