はじめに
大学受験がいよいよ迫る秋から冬にかけて、受験生にとっては非常に重要な期間がやってきます。この時期は、基礎を固め、さらに志望大学の出題傾向に合わせた具体的な対策を行うべきタイミングです。特に、英語はほとんどの大学で受験科目に含まれており、合否を左右する非常に重要な科目です。英語の勉強方法は、私立大学と国公立大学でそれぞれ異なるため、志望校に合わせた計画的な学習が求められます。
今回は、秋以降における英語の勉強方法と具体的な勉強計画について、私立大学と国公立大学の違いに焦点を当てながら解説します。これを参考に、自分に合った学習方法を見つけて、合格への一歩を踏み出しましょう。
1. 秋以降の英語学習の重要性
夏が終わり、受験本番が近づくとともに、これまで蓄積してきた知識を実戦で活かすための準備が本格化します。秋以降の勉強は、単なる知識のインプットだけでなく、アウトプットや実際の試験形式に慣れることも重視されます。特に、英語は多くの大学で配点が高く、受験全体の成績を大きく左右する科目の一つです。
1-1. 英語学習の重要性と秋以降の勉強の意味
秋以降は、知識の最終チェックと応用力の強化を行う時期です。基礎がまだ不十分な場合は、短期間で基礎力を固める必要がありますが、基本的にはこの時期には応用力を鍛えることが重視されます。英語は、読解力·文法力·語彙力·リスニング力など多岐にわたる能力が要求される科目であるため、全てのスキルをバランスよく向上させるための学習が必要です。
この時期に特に重要なのは、次のような点です。
・過去問演習
志望校の出題形式に慣れるため、過去問を活用した勉強は欠かせません。
・時間管理
試験本番を意識して、制限時間内に解答する練習が重要です。
・弱点克服
これまでの学習で見えてきた自分の弱点を補強する時期でもあります。
これらの点を考慮して、自分に合った学習計画を立てていくことが合格への鍵となります。
2. 私立大学の英語対策
私立大学の英語は、大学ごとに出題傾向が異なるため、志望校に特化した対策が求められます。特に難関私立大学では、語彙力や読解力が問われる長文問題が多く、また論理的思考力を必要とする設問が出題されることもあります。以下では、私立大学の英語対策について具体的な方法を解説します。
2-1. 出題傾向の把握と過去問分析
まず、最初に行うべきは、志望校の出題傾向を把握することです。大学ごとに問題の難易度や形式は異なるため、効率よく対策を進めるためには過去問を分析し、頻出の問題タイプを理解することが重要です。
例えば、早稲田大学では、難解な語彙や文法を含む長文読解問題が多く出題される一方で、慶應義塾大学では、文全体の構成や主張を把握する力が問われる問題が出題されます。このように、大学ごとの特徴を押さえることが、その後の勉強を効果的に進める鍵となります。
2-2. 語彙力の強化
私立大学の英語対策において、語彙力の強化は避けて通れません。特に難関大学では、日常英語ではあまり使われない高度な単語や熟語が多く出題されるため、単語帳を使用して計画的に語彙力を増やすことが必要です。
1日に覚える単語数を決め、例えば「1日50語を覚える」という目標を設定し、毎日少しずつ進めていくことが効果的です。週末には復習を行い、記憶の定着を図ることも重要です。単語帳だけでなく、過去問や問題集を通じて実際に単語がどのように使われているかを確認しながら、語彙を実際の文脈で学習することも効果的です。
2-3. 長文読解力の向上
私立大学では、長文読解の問題が出題されることが多く、特にその量と難易度は高めです。速読力と内容理解力の両方が求められるため、秋以降は毎日長文に取り組むことを習慣にしましょう。
最初は時間をかけてでも、文全体を正確に理解することを重視します。次第に、速読力を高めるためにタイマーを使って解答時間を短縮していく練習を行いましょう。また、分からない単語や文法構造があれば、その都度確認し、理解を深めることが大切です。
2-4. 文法と構文の徹底理解
文法問題は私立大学の英語試験で頻出です。特に、選択問題での高得点を狙うためには、文法知識の強化が欠かせません。秋以降は、文法問題集を繰り返し解き、間違えた問題はその原因をしっかり理解することが重要です。
文法問題のポイントは、正確さとスピードです。短期間で効率よく点数を取るためには、まずは基本的な文法事項を徹底的に復習し、その上で応用的な問題にも取り組んでいきます。さらに、英作文の問題が出題される場合は、構文の理解が必要です。よく使われる表現や文型を暗記しておき、自由英作文の練習を進めましょう。
3. 国公立大学の英語対策
国公立大学の英語は、私立大学とは異なり、幅広いスキルが試される傾向にあります。特に、総合的な読解力や論理的思考力、さらには英作文やリスニング力が問われるため、バランスの取れた学習が必要です。
3-1. 総合的な読解力と論理的思考力の強化
国公立大学では、長文読解が出題される際、私立大学と比べてより論理的な文章の構成や主張を把握する力が重要視されます。したがって、文章全体の流れや論理構造を理解する能力が求められます。新聞記事や英字雑誌、時事問題に関する英文を読むことが、論理的な読解力を養うのに効果的です。
また、国公立大学では長文の内容を要約する問題も多く出題されるため、文章の主要なポイントを的確に把握し、論理的にまとめる力を身につけることも重要です。
3-2. 英作文と和文英訳の練習
国公立大学では、英作文や和文英訳が頻繁に出題されます。これらの問題では、文法や語彙の正確さだけでなく、論理的に考え、明確な表現を用いる力が問われます。秋以降は、毎週1つのテーマを設定し、短い英作文を書く練習をしましょう。
書いた後は、自己添削を行い、文法や表現の誤りを確認します。また、可能であれば、他者に添削してもらうことで、客観的な視点から自分の弱点を把握し、改善することができます。和文英訳に関しても、特に日本語の微妙なニュアンスを正確に英語に翻訳する力を養う必要があります。
3-3. リスニング力の強化
国公立大学では、リスニング問題が出題される大学(共通テスト)も多く、リスニング対策が欠かせません。秋以降は、毎日一定時間リスニング練習を行うことを習慣にしましょう。例えば、英語のニュース番組やポッドキャストを活用して、実際のネイティブスピーカーの話すスピードや発音に慣れることが重要です。
また、過去問を使用して実際の試験形式に沿ったリスニング練習を行うことで、試験本番に向けた準備を進めましょう。
3-4. 過去問演習と自己採点
国公立大学では、記述式の問題が多く出題されるため、過去問演習が非常に重要です。過去問を解くことで、実際の試験でどのような形式の問題が出題されるかを把握し、効率的な解答方法を身につけることができます。
特に、記述式の問題では、解答を自分で採点することが難しい場合があります。そのため、学校の先生や塾の講師に採点してもらい、具体的なアドバイスを受けることが有効です。
4. 効果的な勉強計画の立て方
秋以降の英語対策を成功させるためには、具体的な目標を設定し、効率的な学習計画を立てることが重要です。勉強計画を立てる際には、以下のポイントに注意しましょう。
4-1. 月ごとの目標設定とスケジュール管理
まず、受験日までの残り期間を考慮し、月ごとの目標を設定します。例えば、9月は基礎力の復習、10月は過去問分析と語彙強化、11月は長文読解と英作文の練習に重点を置くなど、テーマを決めて勉強を進めます。
4-2. 毎日の学習時間と習慣化
毎日の学習時間を確保し、継続的に学習することが重要です。特に秋以降は、1日3時間以上の学習時間を英語に割くようにしましょう。リスニング·読解·語彙·文法をバランスよく学習し、効率的に力をつけることが大切です。
4-3. 定期的な模試の受験とフィードバック
模試は、自分の実力を客観的に測る良い機会です。秋以降は、定期的に模試を受け、成績をもとに自分の弱点を把握しましょう。模試の結果をもとに、勉強計画を見直し、弱点を補強するための具体的な対策を立てます。
5. 最後に
秋以降の英語対策は、効率的かつ計画的に進めることが大切です。私立大学と国公立大学それぞれの特徴に合わせた対策を行い、毎日の学習に取り組むことで、志望校合格への道が開けます。自分に合った勉強方法と計画を立て、確実に力をつけていきましょう。
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この記事を書いた人
森岡千夏
大学時代から大学受験の個別塾に講師として勤め、現在ポラリスアカデミアの講師兼運営として携わる。