英文法は、基礎力を養うための重要な一歩です。
英文法をしっかり固めれば、長文読解や英作文、リスニングの得点アップにも直結します。
数ある参考書の中でも英文法の基礎を固める一冊として圧倒的な支持を集めているのが「大岩いちばんはじめの英文法」。
本記事では、「大岩いちばんはじめの英文法」を最大限に活かす勉強法や使い方を徹底解説します。
これから英文法の勉強を始める方や基礎をもう一度固め直したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
大学受験の勉強法で「大岩いちばんはじめの英文法」が選ばれる理由とは?
「大岩いちばんはじめの英文法」は、英語学習に不安を抱える初学者から中堅〜標準レベルの大学を目指す中級者まで、幅広く対応できる参考書です。
以下のような理由から、多くの受験生に選ばれています。
- わかりやすい解説:英文法の基本を丁寧に説明されており、つまずきやすいポイントもクリアに理解できる
- 重要ポイントの整理:試験に出やすい重要な文法項目がしっかりと整理されているため、効率的に学習できる
- 実戦力を養う練習問題:理解を深めるための練習問題が用意されており、実践的な力を養える
英語に苦手意識を持つ受験生でも無理なく学べるように、専門用語が少ない解説が特徴的です。
文型や時制、助動詞などの基本事項も、イラストや会話調の文章で直感的に理解しやすい構成になっています。
堅苦しい英文法書にありがちな取り組みにくさがなく、スムーズに学習を始められる点も魅力の一つです。
わかりやすく・理解しやすく・挫折しにくいという点が、「大岩いちばんはじめの英文法」が選ばれ続けている最大の理由といえます。
「高校英文法の全体像をざっくりつかみたい」「共通テストレベルの基礎をしっかり固めたい」と考えている受験生におすすめです。
大学受験で差がつく!受かる人の「大岩いちばんはじめの英文法」勉強法
「大岩いちばんはじめの英文法」をやみくもに読み進めたり、ただ覚えたりするだけでは、試験本番で力を発揮することはできません。
受かる受験生は、全体像を把握したうえで、理解を深めながら、声に出して確認して演習問題で知識を定着させています。
受験生が実践している「大岩いちばんはじめの英文法」の効果的な勉強法を順番に紹介します。
英文法勉強法step1.目次と章の概要を理解する
英文法の学習を始めるとき、いきなり内容に取りかかるのは非効率です。
学習に入る前に、目次をざっと確認して「今からどんな知識を学ぶのか」「どこが弱点になりそうか」を意識しましょう。
「大岩いちばんはじめの英文法」は全26章で構成されており、文型や時制、助動詞、関係詞など文法項目が段階的に整理されています。
流れを最初に把握しておくと、「ここは中学英語の復習だな」「この章は少し難しそうだな」と自分の現在地を客観的に見極められます。
なお参考書の到達目標は、各章の目的と内容をざっくり説明できるレベルまで理解することです。
たとえば、第0講:品詞と文の要素で、形容詞とは何かを説明してみてください。
「形容詞とは名詞を説明する言葉で、largeやsmallのように性質や状態を示すもの」と、自分の言葉で説明できるようになることが理想です。
章ごとの役割や全体の構成を理解してから学習を進めることで、今どの位置にいるのか、次に何を学べばよいのかが明確になります。
結果的に理解のスピードが上がり、モチベーションも維持しやすいです。
英文法勉強法step2.英文の構造を分析し、英訳を考える
大岩の英文法の例文は、基本的かつ入試で出題されやすい構文が使われています。
ただし、例文をただ読んで意味を確認するだけでは、試験本番の応用力が身につかないかもしれません。
S(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)などの文型を意識しながら、1文1文を精読することが大切です。
具体的には、次の手順で取り組むと効果的です。
- 例文を音読する
- 単語・熟語の意味を確認する
- 文構造をS・V・O・Cなどに分解する
- 和訳を自力で作成する
- 模範訳と照らし合わせる
練習を繰り返すことで、英語特有の語順や構造に慣れ、読解力と作文力の両方が伸びます。
英文法勉強法step3.理解しているか声に出して確認する
英文法の知識を本当に理解しているかを確かめるためには、自分の言葉で説明できるかがポイントです。
おすすめの方法は、覚えた内容を声に出してまとめること。
参考書を読み、理解したつもりでも、実際に口頭で説明しようとすると、うまく言葉が出てこないかもしれません。
何度も繰り返して、自分の言葉で説明できるようにしましょう。
助動詞のcanとcouldの違いを学んだら、「canは現在の可能性や能力を表し、couldは過去の能力や丁寧な依頼に使う」と自分なりに整理して声に出して説明してみてください。
音読することで記憶にも残りやすくなり、リスニングやスピーキング対策にもつながります。
「理解→音読→アウトプット」の流れを意識することで、試験で使える文法力へと変化します。
説明できる状態を目指すには、理解だけでなく、ある程度の暗記も欠かせません。
慣用表現や「Point」でまとめられている重要事項は、完璧に言えるようにしましょう。
また、例文はただ丸暗記するのではなく、文法のルールに基づいて、自分で似た文を作れるレベルまで仕上げることが理想です。
英文法勉強法step4.チェック問題を解く
説明がすらすらと言えるようになったら、チェック問題をノートに解きます。
各章末にあるチェック問題は、自分の理解度を測るためのミニテストです。
完答できるようになって初めて、知識が使えるレベルになったと判断できます。
おすすめの活用法は以下のとおりです。
- 問題を解く
- 間違えた問題を見直し、「どこがわからなかったのか」「どの知識が不足していたのか」を分析
- 該当箇所に戻って解説をじっくり読み直す
- 数日後に再チャレンジし、解けるようになったかをチェック
記憶の定着には、忘却曲線を意識することも大切です。
忘却曲線とは、学んだことを時間とともに忘れていく現象のことで、特に学習後24時間以内に約70%を忘れるといわれています。
数日後や1週間後など少し忘れかけたタイミングで復習すると、記憶がしっかり定着し、長期記憶に落とし込めるようになります。
「大岩いちばんはじめの英文法」を選ぶ前に知っておきたい注意点
「大岩いちばんはじめの英文法」は、英文法の基礎をやさしく丁寧に解説してくれる良書です。
しかし、勉強法としてこの参考書を選ぶ前に、いくつか注意しておきたい点もあります。
「大岩いちばんはじめの英文法」は、あくまでも英文法の基礎固めを目的とした参考書であるため、一冊だけで大学受験の全範囲を網羅できるわけではありません。
ハイレベルな入試問題に対応するには、標準〜応用レベルの参考書や問題集へのステップアップが必要です。
内容が平易でわかりやすい分、英文法の基礎知識がある程度ある受験生にとっては、やや物足りなく感じることもあるでしょう。
文法解説が中心であり演習問題の量は少なめで、学んだ内容を定着させるには、自分で問題集を用意してアウトプットする時間を確保することが大切です。
インプットだけで終わってしまうと、試験本番での応用力につながりにくくなります。
自分のレベルや学習状況に応じて勉強法や使用範囲を見極めることも重要です。
「大岩いちばんはじめの英文法」のよくある質問
「大岩いちばんはじめの英文法」のよくある質問にお答えします。
大岩いちばんはじめの英文法は、どのくらいの期間で終わりますか?
「大岩いちばんはじめの英文法」は、全26章構成で1つの章が見開き6〜8ページほどにまとまっており、ボリュームはそこまで多くありません。
1章につき20〜40分を目安に読み進めていけば、2〜3週間程度で1周することが可能です。
ただし、ただ読むだけでなく内容を理解し、例文を自分で再現できるレベルにするには、最低でも1ヶ月程度を目安にすると良いでしょう。
特に英語が苦手な人や初学者はじっくり時間をかけて2〜3周することで、より確実に知識が定着します。
大岩いちばんはじめの英文法の難易度はどのくらい?
「大岩いちばんはじめの英文法」は、英語が苦手な高校生や中学英語からの復習が必要な受験生を対象に作られているため、難易度は易しい部類に入ります。
中学生レベルの知識から丁寧に解説が始まり、高校基礎から共通テストレベルまでを無理なく学べる構成です。
文法用語や構文に不安のある人でもスムーズに読み進められるように、説明が噛み砕かれており、例文もシンプルでわかりやすいです。
ただし、MARCHや国公立上位レベルを目指す場合は、1冊で全てをカバーするのは難しく他の応用的な参考書との併用をおすすめします。
大岩いちばんはじめの英文法は、どのような人におすすめですか?
「大岩いちばんはじめの英文法」は、英語が苦手な人や英文法の基礎に自信がない高校生に特におすすめの1冊です。
特に以下のような人は、最適なスタート教材といえます。
- 中学レベルの英語が曖昧なまま高校に進学した人
- 受験勉強を始めたいけれど何から手をつければいいかわからない人
- 英文法の全体像をざっくりと掴みたい人
また、独学でも進めやすい構成であるため、塾や予備校に通っていない受験生にもぴったりです。
一方で、ある程度文法の知識がある人にはやや物足りなさを感じるかもしれませんが、復習や抜け漏れの確認として使うのも効果的です。
英文法のつまずきポイントを丁寧に解説してくれるので、基礎から着実に力をつけたい人には心強い一冊です。
大学受験で英文法勉強法に迷ったら「大岩いちばんはじめの英文法」を活用しよう
英文法の勉強に迷ったときは、「大岩いちばんはじめの英文法」を活用するのがおすすめです。
基礎から体系的に理解できる構成になっており、英語が苦手な人でも無理なく基礎力を伸ばせます。
「どの参考書を使えばいいか分からない」「英文法の勉強に自信がない」という人は、まずは「大岩いちばんはじめの英文法」から始めましょう。
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この記事を書いた人

森岡千夏
大学時代から大学受験の個別塾に講師として勤め、現在ポラリスアカデミアの講師兼運営として携わる。