受験生にとって5、6月の時期はライバルと差をつけやすい時期となります。夏休みまでにやるべきことをこの記事では紹介します。
1.はじめに
2.英語の基礎固め
①単語力の完成
②文法力の完成
③読解力の向上
3.夏休みに向けた計画の立て方
学習到達目標の設定
週単位、月単位の計画作成
4.モチベーション維持のコツ
短期目標の設定と達成
休憩の上手な取り方
目標大学の意識付け
5.まとめ
夏休み前の勉強で差をつける重要性の再確認
1.はじめに
5月、6月は受験生にとって非常に重要な時期です。この時期に英語の基礎固めを行っておくことで、夏休みに入った際のスムーズな受験勉強につながります。
受験勉強は長期戦です。いくら夏休みに集中して勉強したとしても、5,6月の学習の成果が土台となっていなければ、思うような効果は得られません。
時期 |
重要性 |
---|---|
5,6月 |
英語の基礎固め |
夏休み |
受験勉強の本番 |
つまり、5,6月は英語の基礎固めに専念し、夏休みは受験勉強の本番と位置付けるのが賢明です。
5,6月に英語の基礎固めを行うことで、次の3点のメリットがあります。
-
夏休みに演習に入れる
-
長期的な学習で確実な定着が期待できる
-
夏休み前に実力をつけることで、モチベーション維持に繋がる
このように、5,6月の英語の基礎固めは、夏休みの受験勉強を成功に導く大切な第一歩なのです。
2.英語の基礎固め
夏休みに向けて、まずは英語の基礎固めを行いましょう。英語の得点力アップには、以下の3点に取り組むことが重要です。
①単語力の完成
英語の一番の土台は英単語です。まだ単語力に自信がない人は夏休みまでにしっかり単語帳1冊覚えきりましょう!1日100単語ペースで取り組めば、2、3ヶ月で1冊分の単語を確実に覚えられるはずです。単語の暗記は、毎日少しずつ継続的に取り組むことがポイントです。単語帳を1冊覚えきることで、英語の基本語彙が身につき、長文読解の際にも大きな助けになります。単語力の完成は、英語の土台を固める上で欠かせないので今すぐ取り組みましょう!
②文法力の完成
重要文法事項を総復習し、確実な理解を目指した問題演習に取り組みましょう。文法の基礎力が身につかないと、読解力の向上は望めません。文法力は読解の根幹をなすものです!例文を使った反復練習や、問題演習などを通じて、文法知識を体系的に身につけましょう。文法力が定着すれば、長文の構造を把握しやすくなり、論点や論理展開を的確に理解できるようになります。また、文法力は大学入試の得点源としても重要です。単語並行して取り組みましょう!
③読解力の向上
英単語、文法が完成している人は演習を通して読解力を向上させていきましょう!いきなり長文演習に入るのではなく、まずは構文の勉強から取り組むとよいでしょう。構文を通じて、英文の文法的な構造を深く理解することができます。特に英語の語順に習熟し、主語-動詞-目的語の基本的な英文構造を確実に把握しましょう。さらに受動態や倒置など、発展的な構文についても理解を深めていきます。
以上の3点に集中的に取り組み、夏休み前に英語の基礎固めを行いましょう。
3.夏休みに向けた計画の立て方
学習到達目標の設定
夏休み前の英語の基礎固めにおいて、まず重要なのが学習到達目標の設定です。どのような英語力を身につけるべきかを明確にしておく必要があります。具体的には、単語の暗記数や文法問題の正答率、長文読解の理解度など、定量的な目標を設定しましょう。学習の方向性が明確になり、計画的に取り組むことができます。
週単位、月単位の計画作成
英語の基礎固めを行うにあたっては、週単位や月単位の具体的な計画を立てることが重要です。まずは、夏休み開始までの期間を細かく分け、週ごとの学習内容と目標を設定しましょう。単語の暗記数や文法問題の正答率、長文読解の理解度など、週ごとの達成目標を定量的に設定することで、自身の進捗状況を把握しやすくなります。
さらに、月単位の大まかな学習計画も作成しておくと良いでしょう。月単位の目標は、週単位の学習進捗を踏まえ、より長期的な視点から設定しましょう。例えば、夏休み開始1か月前までに単語を1,000語覚える、2週間前までに長文読解の正答率を80%以上にする、といった具合です。これにより、短期的な目標達成だけでなく、夏休み終了時点での英語力の総合的な向上を意識することができます。
ただし、月単位の目標は柔軟に見直す必要があります。週単位の進捗状況を確認しながら、必要に応じて目標値を調整していきましょう。無理のない範囲で、少しずつレベルアップすることが重要です!
4.モチベーション維持のコツ
夏休みまでの長期的な英語学習を効果的に進めるには、モチベーションの維持が重要です。定期的に学習到達目標の確認を行い、少しずつ目標を達成していく喜びを感じることが、学習意欲を高く保つポイントとなります。どうすればモチベーションを保てるのか解説していきます。
短期目標の設定と達成
英語学習の効果を高めるには、短期的な目標設定が重要です。長期的な目標だけでなく、週単位や月単位の具体的な短期目標を立てましょう。例えば、1週間で100単語の暗記、2週間で文法問題の正答率を90%にするなど、定量的な目標を設定することで、学習の進捗を明確に把握できます。
そして、この短期目標を着実に達成していくことが、長期的な英語力向上につながります。目標達成の喜びを感じることで、次の目標に向けてさらにモチベーションが高まります。
休憩の上手な取り方
適切な休憩を取ることも重要です。集中力を維持し、効果的に学習を進めるためには、適度な休憩を挟む必要があります。単語の暗記や文法の練習など、長時間続けると集中力が低下してしまいます。そのため、15分から30分程度の短い休憩を定期的に取ることをおすすめします。この休憩時間を有効活用し、気分転換を図ることで、次の学習に向けてリフレッシュすることができます。
目標大学の意識付け
自分の目指す大学が明確であれば、その目標に向けて自分に何が足りないのかを把握しやすくなります。英語力以外にも、その大学が重視する要素を把握し、それに応じた学習計画を立てることが大切です。例えば、面接対策や志望理由書の作成など、大学合格に必要な準備も早めに始められます。目標とする大学のニーズを意識しながら、英語力の向上はもちろん、総合的な受験対策を行うことで、夏休み前から確実に差をつけていくことができます。
このように、短期的な目標設定と達成、そして長期的な目標の設定が重要です!自分の進路として明確にした目標大学のニーズに合わせて、英語力の向上はもちろん、面接対策や志望理由書の作成など、総合的な受験準備を早期から始めることが差をつける秘訣となります。
5.まとめ
夏休み前の勉強で差をつける重要性の再確認
学習時期を逸することなく、今から早期に英語の基礎固めに取り組むことが受験対策において非常に重要です。夏休み前の2、3ヶ月間を有効活用すれば、他の受験生との差を確実につけることができるのです。
英語の基礎力を着実に身につけ、夏休み明けからは応用力の向上に集中することで、試験本番でも高得点を獲得できる土台を築くことができます。目標とする大学の合格ラインに到達するためには、この夏休み前の時期を有効活用し、英語力を確実に伸ばしていく必要があります。
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この記事を書いた人
森岡千夏
大学時代から大学受験の個別塾に講師として勤め、現在ポラリスアカデミアの講師兼運営として携わる。