この記事では大学受験における化学の得点力UPにつながる勉強法を紹介しています。
目次
〇化学ってどんな科目?
〇化学の勉強法
- 参考書で基礎知識を一気に修得!
- 問題演習の繰り返し
- 過去問を分析し、解く
〇おすすめの参考書
- 基礎的な知識を修得できる講義型参考書
- 基礎的な問題演習ができる問題集
- 発展的な問題演習ができる問題集
- 過去問対策ができる問題集
〇まとめ
〇化学ってどんな科目?
まず、大学受験ではどのような出題が多いのかを見てみましょう👀
1.化学の範囲
化学の範囲は、大きく分けて3つに分けられます。
・理論化学 |
各分野にはそれぞれ特徴があります。
・理論化学
理論化学では、主に化学構造、反応論や状態論などを扱います。
総じて、「化学の基礎理論」とも言えるでしょう。
この範囲の特徴は、様々な法則や公式が出てくることです。
「基礎理論」であるので、ここで学んだ理論は、このあとの無機化学、有機化学でも重要な知識となります。暗記に頼りがちな範囲ですが、この分野の理論の部分までしっかりと理解していることが大切です。
・無機化学
無機化学は、「無機化合物」を扱う範囲です。
無機物の種類や色や反応など、多くのことを暗記する範囲でもあります。
先ほども説明したように、理論化学の内容が基礎理論となっているので、理論化学の次に勉強しましょう。
暗記事項がかなり多くなる範囲なので、参考書や問題集を何周も繰り返して反復で演習をしていく事が鍵となります。
・有機化学
有機化学は、「有機化合物」を扱う範囲です。
この分野は、無機化学ほどではありませんが暗記量が多いです。
それに加えて、暗記した事項を使って考えて解くような応用問題が出題されます。
また、共通テストでは理論化学との融合問題が出されるなど、思考力が試される問題が出題されるのも特徴です。
有機化学についても、先ほど説明したように理論化学が根幹となっているため、理論化学のあとに取り組みましょう!
2.計算問題
複雑な計算問題も多く出題されます。それも、非常に煩雑な計算問題です。
例えば、物質の量や濃度、化学反応の速度などを計算する問題がよく出題されます。
計算の難易度自体は数学や物理ほどではありませんが、問題文がまわりくどいものも多く何段階も計算を重ねてからやっと答えに辿り着ける場合も多いです。
そのため、正確な計算を最後までやり遂げる力も求められるでしょう。
3.実験に関する問題も出題される
化実験操作に関する問題が出題されることもあります。
実験の内容や方法を理解し、図やグラフなどの問題を解くための情報を読み取る力も必要になります。
物理や数学などは計算力がメインで求められる科目です。
一方で、生物や社会科目などは、暗記力がメインで求められる科目です。
化学は、計算力も暗記力もどちらもバランスよく求められる科目といえます。
〇化学の勉強法
1.参考書で基礎知識を一気に修得!
ここで用いるのは、「講義型の参考書」です。
化学の内容が根幹の理論が、まるで授業を受けているように分かりやすく解説されています。
・著者の先生が語っているような語り口調で書かれている
・図が大きく見やすい
・マンガ風で分かりやすく描かれている
などと、その参考書によって著者の工夫が凝らされています。
難易度や読みやすさは、実際に本屋さんで手に取って選んでみるのが良いでしょう。
参考書の使い方のポイントは、「1冊を読み込む」「重要事項を一気に確認する」ことです。
よく、異なる種類の参考書を何冊も購入してしまう受験生がいますが、それは大きな時間のロスを生んでしまいます…
むしろ1冊の参考書を細かいところまで熟読した方がいいのです。
さらに、講義型参考書には化学の全範囲の内容が丁寧に書かれているため、分量はそれなりに多くなります。
ここで陥りがちなミスとして、前の内容からコツコツと覚えてしまう、というものがあります。内容を完璧に覚えるまで次には進めず、試験範囲がほとんど終わらないまま何か月も過ぎてしまう事も…
さらに、「何か月もかけてせっかく覚えた内容も時間が経って忘れてしまった💦」なんてことも!
人間の脳は何度も目にする、耳にするものが記憶しやすくなりますので、英単語などと一緒でそもそも1回で覚えきろうとすることが間違いです。なるべく速く読み進め、何回も反復することを意識しましょう。
まずは講義型の参考書を1冊読み込んで、基礎知識をしっかりと、そして一気に確認。学校の授業で理解しきれておらず曖昧になってしまっているところも理解できるように読み込みましょう。
2.問題演習の繰り返し
先ほども説明したように、化学では受験生をうならせるほど煩雑な計算問題が出されます。
それも、前提となる暗記事項を応用しての問題がほとんどです。
そんな煩雑な計算問題を得点にしていくためにも、問題集で問題演習を十分に行いましょう。
もし、「少しレベルを上げたいな」と思うようになっても、まずは1冊の問題集がしっかりと理解できているかどうかを確認してから進んでください。「ボロボロになるまで取り組むぞ!」という気持ちも大切です。
中途半端な理解のまま次のレベルの問題集に進んでも、全く解けずに終わってしまう事がほとんどなのです。
どれだけ多くの問題集を解いたかということよりも、1冊の問題集をどれだけ完璧にできるかが非常に重要だということを、意識して対策に臨んでください。
また、参考書→問題集→参考書→問題集…
といったように、分からない問題が出てきたら1で使用した参考書を開いて調べながら理解していくなど、反復していく事が重要です。
3.過去問を分析し、解く
実際の化学の試験は、志望校や学部によって出題傾向が大きく異なります。
頻出の分野があったり、知識を問う問題が多いのか計算問題が多いのかの違いがあったり…
自分の志望校の出題傾向をまずは調べて、その傾向にあった対策が必要になります。
そして、自分の今の実力を知る為にも、一度過去問を解いてみることも大切です。
まずは過去問を解いてみて、
・どの分野の問題が多かったか
・計算問題と知識問題の割合はどれくらいなのか
・自分の実力と目標点との差がなぜ生じたか(計算ミスが多かった、そもそも解法が浮かばなかった、時間が足りなかった、問題文を理解できなかった、など)
ということを分析してみましょう。
そして、分析したことをもとに改善方法を練っていく事で効率良く対策ができます。
例えば、
・有機化学の問題が多かったなら有機化学の対策に力を入れる。
・計算問題が多かったなら公式を確実に使えるようにし、複雑な計算問題を反復して行う。
・時間が足りなかったなら、もっと素早く計算できるようにする。
などです。
自分の実力と目標点とがどのくらい離れているのかを知り、計画的に受験勉強に臨みましょう。
〇おすすめの参考書
・基礎的な知識を修得できる講義型参考書
・共通テスト対策にオススメ
【化学の点数が面白いほどとれる本】
・基礎的な参考書を探している方にオススメ
【宇宙一わかりやすい高校化学】
・標準的な参考書を探している方にオススメ
【大学受験doシリーズ】
・応用編、難関大を目指す方にオススメ
【化学の新研究】
・基礎的な問題演習ができる問題集
【化学 入門問題精講】 【化学 基礎問題精講】 【セミナー化学】
・発展的な問題演習ができる問題集
【化学 標準問題精講】 【化学の新演習】
・共通テスト対策ができる問題集
【共通テスト総合問題集】 【大学入学共通テスト実践問題集】
〇まとめ
以上が、化学の勉強法になります。
参考書を使って理解を深め、問題集で実践しながら力を着けていくのが得点力アップの鍵となります。
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この記事を書いた人
吉村暢浩京都大学工学部卒
2018年、京都大学工学部を卒業、同大学大学院に進学。2019年に京都大学大学院を中退し、受験コンサルティング事業「ポラリスアカデミア」を立ち上げる。2021年、株式会社ポラリスを設立。社会で勝ち抜くために必要な問題解決能力を大学受験を通じて身に着ける独自の指導を行っている。