この記事では地理Bの共通テスト対策について解説しています!
目次
共通テスト地理Bの配点
共通テスト地理Bの解答時間
共通テスト地理B対策
- 大問構成や問題数
- 資料問題を制すものは地理Bを制す
- 早い時期にも取り組めることがある!
まとめ
共通テスト地理Bの配点
共通テスト地理Bの配点は100点で、センター試験から変わりありません。
大問ごとの配点は以下のようになっています。
2023年度共通テスト
・第1問…20点
・第2問…20点
・第3問…20点
・第4問…20点
・第5問…20点
2022年度共通テスト
・第1問…20点
・第2問…20点
・第3問…20点
・第4問…20点
・第5問…20点
例年、配点については変わりないので、今年度も例年通りの配点になると予想できます。
共通テスト地理Bの解答時間
共通テスト地理Bの解答時間は60分で、こちらも例年変化はありません。
各大問の難易度や得意不得意によっても変化しますが、平均して1問に使える時間は12分ほどになると言えるでしょう。
共通テスト地理B対策
ここからは、共通テスト地理Bの対策について具体的にお話していきます。
1:大問構成や問題数
まず、対策をするにあたって大問構成や問題数を分析してみましょう。
2023年度の共通テスト地理Bの大問構成と問題数は以下のようになっています。
続いて、2022年度を見てみましょう。
過去2年の比較によると各大問の分野構成は同様で、第1問は自然環境と自然災害に関する問題、第2問は産業分野に関する問題、第3問は都市と人口に関する問題、第4問は地誌に関する問題、第5問は地域調査に関する問題が出題されています。
図表・写真や短文などを組み合わせた複合的な図版を用いた問題の点数は38で、2022年度より1つ減ったものの、多用の傾向となっています。
2:資料問題を制すものは地理Bを制す
よく「社会科は暗記科目だ」と言われますが、暗記に頼ってばかりでは地理Bを制することはできません。
「共通テスト地理Bの『問題作成の方針』」を見てみましょう。
――――――――――――――――――――――――――――――――
-
地理に関わる事象を多面的・多角的に考察する過程を重視する。地理的な見方や考え方を働かせて、地理に関わる事象の意味や意義、特色や相互の関連を多面的・多角的に考察したり、地理的な諸課題の解決に向けて構想したりする力を求める。
-
問題の作成に当たっては、思考の過程に重きを置きながら、地域を様々なスケールから捉える問題や、地理的な諸事象に対して知識を基に推論したり、資料を基に検証したりする問題、系統地理と地誌の両分野を関連付けた問題などを含めて検討する。
――――――――――――――――――――――――――――――――
「考察する過程を重視する」「思考の過程に重きを置きながら」とあるように、暗記に頼る問題よりも「考察」「思考」が求められることが分かりますね。
もともと、地理Bはセンター試験のころから暗記事項は多くはありませんでした。出題形式もそこまで変わっていないので、共通テスト対策にセンター試験の過去問を用いるのも良いでしょう。
対策をする時は、地理的な事象について「なぜこうなるか」をとことん理解し、「応用できる知識」を積み上げましょう。その上で、共通テストの出題形式の特徴を捉え、積み上げた思考力を発揮できるようにすることが大切です。
共通テスト地理Bの出題形式には、
・地図や図表、写真などの資料を使った出題の割合が高い
・「生徒間の討論」の形式をとった「討論/話し合い形式」の問題が出題される
などの特徴があります。どちらの特徴も、知識でまかなえるものではなくその場で目にした資料や会話文をもとに応える必要がありますね。
知識をネットワーク化することで、1つの理解が2つにも3つにも応用できるようになります。対策をする時には、問題を解いて終わるのではなく、解説を熟読した上で、関連する単語について調べることで理解を深めてみましょう。
3:早い時期にも取り組めることがある!
多くの受験生が地理Bの対策について気になることは、
「いつからどんな対策を始めればいいの?」ということだと思います。
地理Bは、国語・英語・数学に比べて短期間の対策で高得点が狙える科目です。
…とはいっても、具体的に「いつから始めればいいの?」「今から始めないともう遅い?」「とりあえず暗記すればいいのかな?」「何をやったらいいのかよく分からない…」という悩みが出てくると思います。
特に、国公立大の理系学部を受験する方は科目数が多かったり理科科目にも時間を割く必要があったりと、地理Bの対策がおろそかになってしまうのはよくある話です。
地理Bの対策は比較的短期間で取り組むことができるので、高3の10月ごろから本格的な対策を始めても8割をとれる受験生もいます。共通テストまで約3か月の中で他の科目もやりながらの対策で8割とれるのはすごいですよね!
しかし、このような受験生は高2までの間で地理Bを履修していたり、さらに「その時にできること」を時間をあまり使わずにコツコツと積み上げていたりします。
ここでは、本格的な対策を始める前に地理Bの知識をコツコツを積み上げていける方法を紹介します。
①中学校で使用した地理の教科書を読んでおく。
いきなり高校の地理の教科書を読むことより、まずは中学校の教科書を読んでみることをおすすめします。なぜなら、中学校の地理は小学校の社会科で習う内容の延長であることが多く、小学生の頃に理解できなかった内容でも高校生になれば納得できる場合が多いのです。
難しい教科書で無理やり暗記した内容よりも、「ああ、そういうことか!」と納得できる内容の方が定着しますよね!
高2までの間に、すきま時間などを使ってそのような対策ができるのがベストです。
現在高3生の方は、参考書や問題集を用いて勉強しながら、納得できない部分は一度中学校の教科書に戻ってみる、というやり方で使ってみましょう。
②様々な情報を取り入れておきましょう。
代表的なもので、時事問題を頭に入れるためにニュースを見ることがよく言われますが、クイズ番組や動画投稿サイトなども良いです。
最近だと、クイズ番組で活躍されている方がYouTubeで自身の勉強法などを配信していることもあるので、そういったツールも活用することで知見が広がりますね!
③地理の授業では積極的に地図帳を使い、メモをたくさん書き込んでおく。
地理の授業を履修する方は、その授業の活用の仕方で「短期間で効率良く高得点が狙えるかどうか」が分かれます。
授業の中で出てきた地名はどんどん地図帳で調べましょう。
その度に付箋やメモを書き残し、地図帳を「これまでの自分の知識が詰まった辞書」にしておきましょう。続けているうちに、地理的な知識を身体で覚えていきますよ。
以上の3つが、本格的に対策を始める前にできることです。
高2生までの方は、コツコツとこのような習慣をつけましょう。
もちろん、高3生の方も「もう遅いんだ…」と諦める必要はありません。
参考書を丁寧に理解し、過去問演習を続ける中で必要に応じて①~③に取り組んでみましょう。本気で取り組むことで、短期間でも成果は出ます。決して諦めてはいけませんよ。
3:参考書、問題集
共通テスト地理B対策でオススメの参考書、問題集は以下の通りです。
まとめ
以上が、共通テスト地理Bの傾向と対策になります。
参考書と問題集を有効活用し、過去の出題傾向を見ながら効率良く勉強することが高得点の鍵となります。
共通テストで地理Bを選択する受験生は、この記事を参考にしてみてくださいね!
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この記事を書いた人
小澤樹千葉大学教育学部卒業
2020年、千葉大学教育学部を卒業、同年千葉県小学校教員として担任業務に携わる。2023年に退職し、受験コンサルティング「ポラリスアカデミア」で指導を行っている。