この記事では化学の共通テスト対策について解説しています!
目次
共通テスト化学の配点
共通テスト化学の解答時間
共通テスト化学対策
- 大問構成や問題数
- 高得点をとるために必要な力
- どの大問から解いても大丈夫
- 参考書、問題集
まとめ
共通テスト化学の配点
共通テスト化学の配点は100点で、センター試験から変わりありません。
大問ごとの配点は以下のようになっています。
2023年度共通テスト
・第1問…20点
・第2問…20点
・第3問…20点
・第4問…20点
・第5問…20点
2022年度共通テスト
・第1問…20点
・第2問…20点
・第3問…20点
・第4問…20点
・第5問…20点
例年、配点については大きく変わりないので、今年度も例年通りの配点になると予想できます。
共通テスト化学の解答時間
共通テスト化学の解答時間は60分で、こちらも例年変化はありません。
各大問の難易度や得意不得意によっても変化しますが、平均して1問に使える時間は12分ほどになると言えるでしょう。
共通テスト化学対策
ここからは、共通テスト化学の対策について具体的にお話していきます。
1:大問構成や問題数
まず、対策をするにあたって大問構成や問題数を分析してみましょう。
2023年度の共通テスト化学の大問構成と問題数は以下のようになっています。
続いて、2022年度を見てみましょう。
このように見てみると、第1問~第4問までの出題分野は変化がなく、第5問は年度によって変化していることが分かります。
したがって、第1問~第4問の出題分野である「物質の構造・状態」「物質の変化と平衡」「無機物質」「有機化合物、高分子化合物」は対策が必須になると言えるでしょう。
これらの分野の対策を徹底して満点をとることができれば、8割以上は得点できるともいえますね。
また、設問数とマーク数は変化しているものの全体的なボリュームに大きな変化は見られません。
2:高得点をとるために必要な力
化学は「暗記科目」というイメージをもつ方も少なくありません。
実際に、身に付けておかなければならない暗記事項はかなり多く、特に無機化学や有機化学の範囲では物質の種類や色や反応など、その暗記量の多さによってつまづく受験生が非常に多いです…
そうして苦労して暗記を積み重ねて「暗記をがんばれば高得点がとれる!」と約束されていれば良いのですが、そうもいかないのが化学の特徴です。
化学で高得点をとるには、「その場で考えて解く力」が求められるからです。
具体的には、リード文や与えられた図、グラフ、表などから必要な情報を読み取って解答を導くような問題が多く出題されます。
「その場で考えて解く力」が問われるような問題に対応するには、常に化学現象を頭の中でイメージしながら学習を進めることが大切です。
勉強を進める際にも、暗記事項をただ覚えるのではなくその物質がどのように振舞っているのかを頭の中でイメージしたり、「なぜその答えがでるのか」「なぜその反応が起こるのか」といったことを考えたりして、化学の根本となる原理を理解できるようにしましょう。
模試や定期テストなどで問題文を理解できていても、そこで起こっている現象を頭の中でイメージすることができなければ、考えることなどできません。
定期テスト前などに一気に詰め込んで「覚える」というやり方で乗り切ろうとしている人は要注意です。
授業で物質を扱う際にも、根本となる部分を自分が納得のいくまで突き詰めていきましょう。
覚える事や理解しておく事は夏休み前までに終わらせて、そこからは実際に出題されるような問題に慣れておくことも効果的ですね!
共通テストの過去問だけでなく、センター試験の過去問を用いるのも良いでしょう。
根本となる部分の理解を大切にし、過去問演習で「考えて解く」ことに慣れていけばメキメキと力が付いてきますよ。
3:どの大問から解いても大丈夫、ただし対策は理論化学から
共通テスト化学のマーク数は、上記にある通り33~35であることが分かります。
解答時間の60分を35で割ると、1つのマークあたり約100秒で解いていく事が求められます。
これは、しっかりと対策をしていれば十分に解ききれる長さですが、苦手な分野であったり対策が不十分であったりするとあっという間に時間が過ぎてしまい、時間が足りなくなることもあるでしょう。
共通テスト化学の大問構成は、第1問から順に解かなければならないという決まりはなく、出題された問題を見ても、どの大問から解いても問題のないようにつくられています。
したがって、始めから解いて苦手な分野で時間を使ってしまうよりも、自分にとって進めやすい順番を分析しておくのが良いでしょう。
また、分からない問題は潔く飛ばして進んでいく事も大切です。
しかし、タイトルにもある通り勉強を進める順番には注意が必要です。
勉強を進める順番とは、ズバリ!まずは理論化学から!!これが鉄則です。
なぜなら、理論化学は無機化学・有機化学の根幹となる範囲だからです。
理論化学では化学構造、反応論や状態論などを扱うため、総じて「化学の基礎理論」とも言えるでしょう。
ここでは様々な公式や法則が出てきますが、先ほども説明したようにただ覚えるだけでは不十分です。
「なぜその公式になるのか」
「その法則はどのようにして起きているのか」
など、根本の理論の部分を理解していくようにしましょう。
そのようにして理論化学を身に付けられるようになると、無機化学・有機化学の内容も自然と頭に入りやすくなります。
これから化学の共通テスト対策を始める方は、「まずは理論化学を完璧に」ということを意識して取り組んでみてくださいね。
また、今の時代はスマホなどで役に立つ情報がたくさん出回っているので、参考書だけでなく動画投稿サイトなどを活用することもオススメです。
YouTubeなどで化学を専門で解説している方の説明も見ることができます。
そのような方の解説を見るだけでなく、真似して誰かに説明してみることで頭の中が整理されて定着度がグッと上がりますよ!
4:参考書、問題集
共通テスト化学対策でオススメの参考書、問題集は以下の通りです。
まとめ
以上が、共通テスト化学の傾向と対策になります。
参考書と問題集を有効活用し、過去の出題傾向を見ながら効率良く勉強することが高得点の鍵となります。
共通テストで化学を選択する受験生は、この記事を参考にしてみてくださいね!
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この記事を書いた人
吉村暢浩京都大学工学部卒業
2018年、京都大学工学部を卒業、同大学大学院に進学。2019年に京都大学大学院を退学し、受験コンサルティング事業「ポラリスアカデミア」を立ち上げる。2021年、株式会社ポラリスを設立。社会で勝ち抜くために必要な問題解決能力を大学受験を通じて身に付ける独自の指導を行っている。