今回は、京都大学総合人間学部 理系を目指して挑戦したものの、惜しくも合格には至らなかった受験生のリアルな体験をご紹介します。
悔しさの中にも、確かな反省と次に向けた前向きな視点があり、「これから挑むすべての受験生」にとって心強いメッセージとなる内容です。
受験当時の状況と勉強スタイル
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志望校:京都大学 総合人間学部(理系)
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模試判定:D〜E判定
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平日:約5時間(部活後、図書館で勉強)
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休日:9〜10時間(基本的に図書館で勉強)
部活動と両立しながらも、時間を見つけてしっかり勉強をしていました。
「とにかくやらないとまずい」という思いはあり、勉強量自体は確保していたものの、その“中身”に対しての精度が甘かったことが、今回の不合格に繋がった要因だと振り返ります。
戦略は立てていた。でも「量」と「質」が足りなかった
当時は、「何とかなるかな」という気持ちもどこかにあり、
勉強はしていたものの、細かい部分に目を向けず、とにかく問題を“解く”ことに集中していました。
つまり、「とにかく手を動かす」「演習量をこなす」といった作業はしていた一方で、
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本当に理解できているか
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どれくらい反復できているか
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なぜ間違えたかをどう修正しているか
といった“勉強の質”の部分が、決定的に不足していたのです。
振り返る失敗の原因
最大の敗因は、「量をこなすことを重視しなかったこと」だと語っています。
どこかで、「ある程度やれば大丈夫だろう」と感じてしまい、最小限の努力で“なんとかする”方向に傾いてしまっていた。
また、「得意科目で押し切る」という戦略も、リスクが高かった。
結果的にその得意科目がうまく機能せず、カバーできるほどの“もう一つの得意”もなかったことで、バランスを崩してしまったのです。
「得意は二つ以上ないと、押し切る戦法は通用しない」
この一言には、受験戦略に対する冷静な分析と深い反省が込められています。
合格に向けて、必要なこと
今、自分に必要だと思うことは明確です。
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数をこなすこと
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誰よりも多く問題に触れること
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計画性を持って、日々継続すること
シンプルだけど、当たり前のことをどこまで徹底できるか。
これが、次の受験で合否を分けるカギになると確信しています。
「分かったつもり」で終わらせず、「やりきった」と言えるまでやる。
それが本当の学力に変わっていくと、今は心から感じています。
現役生へのメッセージ
間に合わんもんと思って割り切れ。
その上で、今できることを選びきって、やりきれ。
受験が近づいてくると、「時間が足りない」「もう無理かもしれない」と不安になることも多いと思います。
でも大事なのは、“できることに集中する勇気”です。
もちろん早く始めるに越したことはない。
でも過ぎたことを嘆いても意味はない。
それよりも、「今何をすべきか」を見極めて、一つずつやりきってください。
学校の偏差値や名前は関係ない。
大切なのは、自分と向き合い、毎日を本気で積み重ねることです。
絶対に受かる――そう信じて、またこの1年、全力で走っていきます。
この体験は“終わり”ではなく、“始まり”です。
リベンジの先には、きっと今よりもっと強い自分が待っていると信じています。