大学受験コラム

大学受験で偏差値を上げる方法とは?偏差値の基礎知識やNG習慣を紹介

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「偏差値を上げたいけど、何から始めれば良いかわからない」と不安を感じている受験生も多いのではないでしょうか。

偏差値が上がれば、選べる大学の幅が一気に広がり、逆転合格のチャンスも十分にあります。
ただし、やみくもな努力では成果につながらず、間違った方法では時間だけを無駄にしてしまうことも。

本記事では、大学受験で偏差値を上げるために必要な正しい勉強方法や絶対に避けたいNG習慣を解説します。
効率的に学力を伸ばしたい人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

大学受験で偏差値を上げるために知っておきたい基礎知識

大学受験で偏差値を着実にアップさせ、志望校合格に近づくためには、知っておきたい基礎知識があります。
偏差値がどのように決まるのか、効果的に上げるために、まず理解しておくべき基本的な考え方や具体的なアプローチを解説します。

偏差値とは

偏差値とは、自分の学力が同じ試験を受けた集団の中でどの位置にいるかを示す数値です。
平均点を50とし、そこからの距離(標準偏差)を基に算出されます。

点数が高いから偏差値が高いというわけではなく、周りとの相対的な位置関係で決まるのが特徴です。
同じ点数でも受験者全体の中での立ち位置が変われば偏差値も変動します。

平均点を偏差値50とした際、そこからどれだけ離れているかを示すため、上位層にどれだけ近づいているかが一目でわかる仕組みです。

偏差値の計算方法

偏差値は以下の式で計算されます。
偏差値 = 50 + 10 ×(得点-平均点)÷ 標準偏差

テストの平均点との差標準偏差で割って標準化し、それに10を掛けてから50を足すことで、全体の平均を50とする偏差値が導かれます。

標準偏差は、得点のばらつきを表す指標で、点数が平均からどれだけ離れているかを測ります。
自分の得点が平均点より高ければ偏差値は50以上に、低ければ50未満です。

偏差値が変動する仕組み

偏差値は相対評価のため、自分の得点だけでなく、他の受験生の成績にも大きく左右されます。
自分の得点が上がったとしても、全体の平均点や他の受験生の成績が一斉に上昇すれば、偏差値は思うように上がらないことも。

また、テストの難易度によっても変動します。
難易度が高ければ全体の平均点が下がるため、ある程度の得点でも偏差値は高くなる傾向です。

一方で簡単なテストでは高得点が当たり前となるため、少しのミスでも偏差値が大きく下がることがあります。

偏差値を10上げるために必要な時間

偏差値を10上げるのは簡単ではありませんが、正しい方法で取り組めば決して不可能ではありません。
一般的に、偏差値を10上げるには「300〜500時間の勉強時間」が必要といわれています。

1日3時間の勉強で3〜5ヶ月程度、1日5時間で2〜3ヶ月が目安です。
ただし、これはあくまで目安であり、科目や現在のレベル、勉強の質によって大きく異なります。

基礎が抜けている場合は最初に基礎固めをする時間が必要ですし、苦手科目であれば復習と演習に時間をかけなければなりません。

正しい方法で効率的に復習やアウトプットができれば、短期間で偏差値を上げることも可能です。
自分の弱点分野を把握して効率よく対策を進めることが、偏差値アップへの最短ルートです。

大学受験で偏差値を上げるための5つの方法

「どのような勉強法でも実践すれば、偏差値は伸びる」と思っている人は多いのではないでしょうか。
大学受験であなたの偏差値を効率的かつ着実に上げるための5つの方法を紹介します。

偏差値を上げる方法1.勉強時間を確保する

偏差値を上げるためには、十分な勉強時間を確保することが必要不可欠です。
多くの受験生が「やる気はあるのに成績が伸びない」と感じる背景に、勉強量が足りていないケースが多くあります。

偏差値が50未満の場合、日々の勉強時間を見直しましょう。
平日3〜6時間、休日は8〜10時間以上の勉強時間を確保することが理想です。

ただ机に向かっているだけにならないよう、集中力を保ちながら目的意識を持って勉強しましょう。

偏差値を上げる方法2.勉強計画を立てる

偏差値を効率的に上げるためには、目標から逆算した具体的な勉強計画を立てることがカギになります。
なんとなく勉強を進めていると、理解の浅いまま時間だけが過ぎてしまい、偏差値の向上にはつながりません。

まずは志望校のレベルを明確にし、必要な偏差値・科目・範囲を洗い出しましょう。
月間・週間・1日の単位で計画を立て、「何を」「いつまでに」「どのレベルまで」やるかを明確にします。

計画はあくまで仮のものなので、模試や実力テストの結果をもとに、柔軟に修正することも大切です。
長期的なゴールと短期的な目標を組み合わせて、実行力のある勉強習慣を築きましょう。

偏差値を上げる方法3.基礎力を固める

偏差値を上げたいなら、基礎を固めることが最優先です。
「応用問題を解けるようになりたい」と思っても、基礎が抜けた状態では実力がつきません。

特に英単語や英文法、数学の公式など全科目において土台となる知識の定着が必要です。
基礎問題集や講義系参考書を活用して、「なぜそうなるのか」を理解しながら学びましょう。

インプットだけで終わらず、基礎レベルの演習を繰り返すことで知識の定着を図ります。
わからなかった問題は解説を読んで終わりではなく、必ず自分の言葉で説明できるレベルにまで落とし込むことが大切です。

偏差値を上げる方法4.自分に合った参考書・問題集を選ぶ

自分の学力レベルに合った参考書・問題集を選ぶことは、偏差値アップに直結します。
難しすぎる問題集を選んで挫折する、簡単すぎる教材で成長が止まることは避けなければなりません。

現在の学力や志望校のレベルを参考にして、どのレベルの教材が適しているかを見極めましょう。

勉強が続かない場合は、解説が丁寧な講義系参考書を選ぶなど、教材のわかりやすさも大事なポイントです。
評判やレビュー、学校や塾の先生のアドバイスを参考に、続けられそうと思える参考書や問題集を選びましょう。

偏差値を上げる方法5.模試を活用して弱点補強する

模試は偏差値を測るだけのものではなく、自分の弱点を洗い出し、今後の学習に活かすための大切なツールです。

模試を受けたら、必ず復習をして「なぜ間違えたのか」「どこで時間を使いすぎたか」を分析しましょう。
特に間違えた問題や曖昧だった知識は、そのまま放置すると次回も同じミスを繰り返す原因になります。

模試のスコアは、自分の立ち位置を確認する手段です。
判定に一喜一憂するのではなく、次に向けた具体的なアクションに変えていく姿勢が、結果的に偏差値アップへの近道となります。

【科目別】大学受験で偏差値を上げるためにおすすめの勉強方法

大学受験では、各科目に応じた勉強法を実践することが、偏差値アップへの近道です。
同じ時間勉強しても、科目ごとに効果的なアプローチが異なるため、それぞれの特性を理解したうえで対策を立てましょう。

英語・数学・国語の主要3科目について、偏差値を上げるためにおすすめの勉強方法を紹介します。

英語:単語力×構文理解で偏差値アップ

英語の偏差値を上げるために重要なのが、語彙力と文構造の理解力です。
「ターゲット1900」や「システム英単語」など単語帳を繰り返し復習し、単語を見た瞬間に日本語の意味が浮かぶ状態にしましょう。

次に重要なことは、英文構造を正確に把握する力です。
参考書を活用し、SVOCの基本構造を学びましょう。
英文の精読と音読を組み合わせると、読解スピードアップとリスニング力の両方を強化できます。

数学:基礎から段階的に積み上げ

数学で偏差値を上げるには、基礎の定着と段階的な演習が大切です。
教科書や「チャート式」、「基礎問題精構」などで基本公式と定理を理解し、例題を解きながら解法パターンを身につけましょう。

わからない問題はすぐに解答を見て、解き方の手順を理解・暗記することも重要です。
模試や過去問で時間配分と思考力を鍛えれば、本番でも安定して得点できるようになります。
焦らず一歩ずつ積み重ねることが偏差値アップの秘訣です。

国語:現代文は読解パターン、古文は暗記で突破

国語の偏差値を上げるためには、現代文と古文の性質の違いを踏まえて対策する必要があります。

現代文は感覚やセンスに頼るのではなく、設問に対する根拠を探し、論理構造を分析するなど論理的に解く方法を身につけましょう。

古文は単語と文法の暗記が必須で、基本事項を固めてから読解問題へと進めるのがおすすめです。
文章構造の読み取りは、助動詞や敬語表現をしっかり押さえることで精度が上がります。

大学受験で偏差値を上げるために避けたいNG習慣4つ

大学受験で偏差値を上げたいのであれば、どれだけ効率気に学習するかがポイントになります。

しかし、がんばっているつもりでも、実は逆効果な勉強法を続けてしまっているケースも少なくありません。
受験生がやりがちなNG習慣を4つ紹介します。

偏差値を上げるために避けたいNG習慣1.勉強時間だけを増やす

とにかく長時間勉強すれば、偏差値が上がると考えるのは危険です。

一定の勉強時間は必要ですが、質の低い学習をダラダラと続けても効果は上がりません。
解き方が曖昧なまま問題を解き続けたり、疲れて集中できない状態で勉強したりすると、非効率になってしまいます。

偏差値を上げるためには、「何を・どのように・どれだけ理解したか」が重要です。
時間よりも中身にこだわる学習スタイルを意識しましょう。

偏差値を上げるために避けたいNG習慣2.苦手科目を後回しにする

ついつい手が伸びやすい得意科目ばかり勉強し、苦手科目を後回しにしてしまうのは多くの受験生が陥る落とし穴。
しかし、苦手科目の克服こそが偏差値を上げるためのカギです。

大学入試ではバランスの取れた点数配分が求められるため、どこかの科目が極端に弱いと致命的になりかねません。
苦手な分野こそ早めに対策を始め、小さな成功体験を積み重ねることで、克服の糸口をつかみましょう。

偏差値を上げるために避けたいNG習慣3.復習をしない

新しい単元ばかり進めて、復習をおろそかにしてしまうのもNGです。

学習内容を繰り返し思い出さなければ、短期間で忘れてしまいます。
模試や問題演習後の見直しは、自分の理解の甘さを確認し、知識を定着させる絶好のチャンスです。

問題を解いて終わりにせず、「どこを間違えたか、なぜ間違えたか」を分析する習慣をつけることで、偏差値は上がっていきます。

偏差値を上げるために避けたいNG習慣4.勉強法をコロコロ変える

SNSやネットの情報に影響され、「この参考書が良いらしい」「あの勉強法が流行っている」と頻繁に方法を変えるのも危険です。

情報収集は大切ですが、勉強法は継続しないと効果が出ません。
自分に合う勉強を見つけたら、一定期間は腰を据えて取り組みましょう。

偏差値を上げる方法を知り、大学受験を効率的に取り組もう

大学受験は、がむしゃらに勉強するだけでは成果に結びつきません。
自分の現状を正しく把握し、目標とのギャップを埋めるために必要な戦略を立てて、計画的に学習することが重要です。

ただし「何から始めたら良いのかわからない」「独学では不安」という受験生も多いでしょう。
一人で悩まず、受験のプロに相談してみることも大切です。

ポラリスアカデミアでは、あなた専属の受験コンサルタントが、現状の課題や志望校に合わせた最適な学習計画を一緒に考えます。

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