「大学受験で必要な英検の合格証明書は何だろうか?」と不安に感じてはいないでしょうか。
英検の合格証明書にはいくつか種類があり、提出条件も大学によって異なります。
手続きを怠ると、受験資格を失うリスクすらあるため、事前に正確な情報を押さえておくことが大切です。
本記事では、英検合格証明書の種類や取得・再発行の方法、提出時に気を付けたいポイントを解説します。
出願直前に慌てないためにも、今のうちにしっかり確認しておきましょう。
目次
大学受験で英検を利用したときに提出を求められる書類
大学受験で英検の結果を活用する際は、正式な書類として英検の合格証明書の提出が求められるのが一般的です。
英検の合格証明書は、特定の級に合格したことを公式に証明する書類を指します。
画像出典:合格証明書(有料)|英検
しかし、大学によって、必要とされる書類は異なります。
合格級のみを基準にする大学では、英検の合格証明書です。
一方、4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)のスコアを重視する大学では、英検CSEスコア証明書の提出が必要になる場合もあります。
近年では、単なる級だけでなく、スコア提出を求める大学が増えてきています。
出願間近になって慌てないためにも、必ず志望大学の募集要項を早めにチェックし、どの書類を提出すべきかを正確に確認しておきましょう。
大学受験に必要な英検の合格証明書とは?
英検には合格証書や合格証明書、英検CSEスコア証明書など似た名前の書類がいくつかあり、どれを準備すれば良いのか迷うことも。
大学受験に必要な英検の合格証明書の種類や発行手数料、受け取り方法を見ていきましょう。
合格証明書の種類
英検の証明書には大きく分けて3種類あります。
- 合格証書(Certificate):合格した人全員に送られる記念的な証書で、金色の装飾が特徴。公式なスコアや点数は記載されておらず、大学への提出書類としては基本的に使われない
- 合格証明書(Certificate of Passing):英検の協会が正式に発行する、合格の事実を証明する文書。受験者の級や受験回、合否など個人情報が記載され、正式書類として提出するよう求める大学が多い
- 英検CSEスコア証明書(CSE Score Report):4技能のスコア(CEFRレベルに対応)を記載した証明書
画像出典:英検CSEスコア証明書(有料)|英検
合格証明書の発行手数料
英検に合格された方に対しては、合否通知や合格証書を送付時に、合格証明書を無料で1通発行しています。
無料の合格証明書を紛失した場合は有料で再発行・追加発行することが可能です。
- 合格証明書:税込 1,200円(1通)
- 英検CSEスコア証明書:税込 1,200円(1通)
手数料は変更されることがあります。
最新情報は英検公式サイトで確認しましょう。
支払い方法は、コンビニ払いやクレジットカード払いなどが選べます。
再発行には申請から通常1週間~10日程度かかるため、大学出願の締め切りに間に合うよう、余裕を持って申請しましょう。
11月~1月の受験シーズンは申込が集中するため、発行に時間がかかる場合があるので注意してください。
合格証明書の受け取り方
証明書の発行申請は、オンラインか郵送で手続きができます。
オンラインの場合は以下の手順です。
- 英検公式サイトにアクセス
- 受験者マイページにログインし、証明書等申込へ移動
- 必要事項を入力し、発行したい証明書の種類を選択
- 支払い手続きを完了
郵送で申し込む場合は、申込書をダウンロードし、必要事項を記入します。
身分証明書の写しと現金書留での郵送が必要になるため、注意してください。
2024年度より、デジタル合格証明書が発行できるようになりました。
デジタル合格証明書は、インターネット上で確認・提出ができる公式な合格証明データです。
英検協会が公式に発行しており、紙の合格証書と同じ効力があります。
試験結果が確定した後、すぐにダウンロードできるため、郵送を待つ必要がありません。
必要に応じて、自宅やコンビニでカラー印刷して提出することも可能です。
大学受験で英検を利用するメリット4つ
英検は、英語力を証明できる資格として大学受験で役立ちます。
近年は多くの大学が英語の外部試験を評価の一部として取り入れており、英検を持っているだけで選考が有利になることも。
大学受験で英検を利用するメリットを4つ解説します。
英検受験のメリット1. 英語の試験が免除または得点保証がある
大学受験において、英検を取得していると英語の試験そのものが免除されたり、一定の得点を保証されたりする場合があります。
- 英検2級以上取得者は英語の筆記試験免除
- 英検準1級取得者は共通テスト英語に換算して満点扱い
- 英検CSEスコアを出願時に提出すれば、英語の得点に80点加算
英検を持っているだけで、英語試験を受けなくて済み、試験当日の負担を減らし、他教科に集中できるのも大きな魅力です。
英検受験のメリット2. 出願資格を満たせる
大学によっては、出願時点で一定の英語力を証明する必要があります。
国際系の学部や難関大学の一部では、英検〇級以上が出願条件になっている場合も。
英検を取得していないとそもそも出願できないため、早めの対策と取得が重要です。
出願前に、自分の志望校がどのような外部試験を評価しているかを必ず確認しましょう。
英検受験のメリット3. 推薦入試や総合型選抜で有利になる
客観的に英語力を証明できる英検は、大学受験で有利になります。
近年は、一般入試だけでなく推薦入試や総合型選抜(旧AO入試)を活用する受験生が増加傾向にあります。
単なる学力試験だけでなく、実績やスキルといった多面的な評価が重視されるのが特徴です。
英検など外部英語資格を出願要件や加点対象として設定している大学も珍しくありません。
4技能をバランス良く測定している英検は、単なる暗記型の英語力ではなく、実践的な英語運用能力を客観的にアピールできる点が高く評価されます。
実績として活用できるだけでなく、出願の幅を広げる意味でも、英検の取得は大きな武器になるでしょう。
英検受験のメリット4. 受験以外の場面でも資格として活かせる
英検は、大学受験のためだけに役立つわけではありません。
たとえば、大学入学後のクラス分けや単位認定、留学時の英語力証明としても活用できます。
将来的に就職活動や資格試験、海外とのやり取りを伴う仕事を目指す場合にも、英検は一定の評価を受けることも。
将来の選択肢が一気に広がります。
大学受験で英検を利用するときの5つの注意点
英検は大学受験の強力な武器になりますが、正しく活用するためには注意すべき点も多くあります。
受験生が特に見落としがちなポイントを5つ紹介します。
注意点1.大学ごとに英検の利用条件が異なる
英検のスコアを利用できる大学は年々増えていますが、大学によって利用方法や評価の基準は大きく異なります。
英語試験の代替や加点方式など、英検の利用方法や条件は違うため注意が必要です。
同じ大学でも学部や入試方式によって評価基準が違う場合もあるため、志望校の最新情報を必ず大学公式サイトで確認しましょう。
注意点2.級ではなくスコアが重要視される場合がある
「英検〇級に合格していれば大丈夫」と思われがちですが、近年では級ではなく、英検CSEスコアを基準に評価する大学が増えています。
2級に合格していても、英検CSEスコアが指定基準を満たしていなければ、加点対象にならない場合も。
一方で、級そのものに合格していなくても、英検CSEスコアが基準を超えていれば出願資格を得られる大学や学部も存在します。
なお、受験した級で不合格だった場合でも、希望すれば英検CSEスコア証明書のみを発行することが可能です。
受験予定の大学が級重視かスコア重視か、またはどのスコア基準を設けているか、事前に必ず募集要項で確認しておきましょう。
注意点3.スコアや証明書の有効期限に注意する
英検のスコアや合格証明書には、利用できる有効期限があることが多いです。
多くの大学では、試験日から2年以内のスコアのみ有効のような条件が設定されているため、早めに受けすぎると使えない可能性もあります。
出願時点で有効期限を超えていないか、スケジュールを逆算して受験計画を立てましょう。
注意点4.提出書類の形式を確認する
合格証明書の提出形式にも注意が必要です。
- 原本の提出が必要か
- カラーか白黒の指定があるか
- PDFデータとしてアップロードは必要か
大学により指定された形式が異なります。
誤った書類を提出してしまうと、評価対象にならない場合もあるので細かいルールも確認しましょう。
注意点5.スピーキングやライティング対策を十分にする
英検は4技能を測定する試験ですが、スピーキングやライティングは苦手な受験生が多い分野です。
英検を大学入試で有効に使うためには、2次試験(面接)やライティングパートの対策にも力を入れる必要があります。
特に高スコアを狙う場合は、表現力や論理的思考力の向上も意識して学習を進めましょう。
大学受験の不安を解消!英検合格証明書のQ&A
英検合格証明書に関するよくある疑問を解説します。
安心して出願準備を進めるために、ぜひ最後までチェックしてください。
英検の合格証明書はコピーで提出しても問題ない?
多くの大学では、英検の合格証明書をコピー提出で問題ありません。
特に出願書類の簡略化が進んでいる現在、原本提出を求める大学は少なくなっています。
コピーを提出する場合は、大学側が書類の内容を判別しやすいように、画質が悪くなりすぎないよう注意しましょう。
英検の合格証書と合格証明書はどう違うの?
合格証書は、試験に合格したことを記念的に示す賞状のようなものです。
一方で合格証明書は、大学受験などで正式な提出書類として使うための公式証明書になります。
英検の合格証明書はカラーで大学に提出するの?
合格証明書のカラー提出を必須としている大学もあれば、白黒コピーでも問題ないとする大学もあります。
自己判断せず、必ず志望大学の募集要項や出願要領を細かく確認することが大切です。
認定情報が鮮明に印字されているかどうかを重視する大学もあるため、指示に従わないと提出書類の不備として受理されないリスクもあります。
大学受験で英検を活かすなら合格証明書の準備を忘れずに
大学受験で英検を活用するなら、合格証明書の提出は欠かせません。
大学ごとに提出書類の形式やスコア基準が異なるため、早めに確認し、正しく準備することが合格への第一歩です。
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