大学受験コラム

共通テスト同日模試の対策と心構え

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共通テスト同日模試は、高校1~2年生が大学受験に向けて自分の実力を知るための重要な機会です。この模試は、本番の共通テストと同じ形式で行われ、問題の傾向や時間配分を体験できるだけでなく、自分の弱点を明確にするための有力なツールとなります。そのため、模試本番までの準備と当日の心構えが結果に大きく影響します。

本記事では、模試に向けた効果的な学習計画、当日必要な持ち物、模試後の振り返り方法などを詳しく解説します。

1. 共通テスト同日模試の意義

まず、共通テスト同日模試が大学受験にどのような役割を果たすのかを理解しましょう。この模試は単なる点数を測るテストではありません。以下の3つの理由から、模試を戦略的に活用することが重要です。

(1) 本番形式を体験する

共通テスト同日模試は、本番の共通テストと同じ時間割と形式で行われます。普段の模試とは異なり、本番さながらの緊張感や時間配分が体験できます。また、試験と試験の間の休憩時間が通常の模試よりも長く設定されているため、休憩中の時間の使い方なども本番に向けて参考になる経験となるでしょう。

(2) 現状の実力を知る

模試の結果から、自分の得意科目と苦手科目が明確になります。また、苦手な分野を把握することで、今後の学習計画を効率よく立てることができます。特に、本番と同様のタイムスケジュールで模試が行われるため、緊張感のある中どれだけ実力が発揮できるかをあらかじめ知ることで、そうした環境下に慣れるための学習方法を取り入れる必要があるかどうかの判断材料にもなります。

(3) 目標設定を行う

模試の結果は、志望校合格に向けた道筋を考える上での指標となります。点数や偏差値をもとに具体的な目標を設定しましょう。また、志望校の合格点と比較し、どの分野、どの科目の学習がどれだけ必要かという部分も明確になるため、合格に向け、科目別にどういった学習をしていくかという学習計画も併せて立てていくことが重要です。

2. 学習計画と準備

共通テスト同日模試は、本番さながらに試験が受けられる貴重な機会ですので、しっかりと準備して臨みましょう。

(1) 学習計画の立て方

模試までの期間を逆算して、各科目ごとに優先順位をつけて学習を進めましょう。

例:模試まで1か月の場合

  1. 1週目: 基礎固め
    基本的な知識を再確認し、理解を深める期間です。

    • 英語:単語帳や文法書を使い、基礎的な単語や構文を復習。
    • 数学:基本問題集を解き直し、公式や解法を理解。
  1. 2週目: 実践的な演習
    模試形式の問題を解き、時間配分や問題の取り組み方を学ぶ期間です。
    • 「共通テスト対策問題集」を使用。
    • 時間を計りながら問題を解き、本番を意識する。
  1. 3週目: 弱点補強
    演習で明らかになった弱点を徹底的に復習します。
    • 苦手な分野に特化した問題集を解く。
    • 理解が浅い部分は参考書や解説動画で学習。
  1. 4週目: 総仕上げ
    本番を意識した演習を繰り返し、模試に向けた準備を整えます。
    • 本番形式の模試を解き、時間配分や集中力を確認。

(2) おすすめの参考書と使い方

模試対策に役立つ具体的な参考書を紹介します。
下記はあくまでも一例ですので、自身の学習状況、現状の力に合った学習を行いましょう。

  1. 英語:
    • 「共通テスト英語リーディング 実践問題集」(河合出版)
      → 時間を計りながら解き、読解スピードと正確さを鍛える。
    • 「ターゲット1900」(旺文社)
      → 毎日少しずつ単語を覚え、語彙力を向上。
  1. 数学:
    • 「チャート式基礎からの数学」(数研出版)
      → 基礎問題を徹底的に解き直し、確実な理解を目指す。
    • 「共通テスト数学IA・IIB 予想問題集」
      → 本番形式の問題で時間配分を練習。
  1. 国語:
    • 「現代文読解の開発講座」(Z会出版)
      → 問題文から根拠を探し、正答を導く練習を繰り返す。
  1. 理科・社会:
    • 「一問一答シリーズ」(山川出版)
      → 短時間で効率的に知識を詰め込む。
    • 「共通テスト対策問題集」(各出版社)
      → 本番レベルの演習を行う。

(3) 直前の復習方法

模試直前の1週間は、新しいことを学ぶのではなく、これまで学んだ内容を復習する期間です。

  • 英語の単語帳や理科・社会の一問一答を活用し、記憶の定着を図る。
  • 演習問題を再度解き、正答率を確認。

3. 当日の持ち物リスト

模試当日は万全の準備をして臨むことが重要です。以下に具体的な持ち物をリストアップします。

(1) 必須アイテム

  1. 受験票:
    模試会場や座席番号が記載されています。忘れると混乱の原因になります。
  2. 筆記具:
    • HBまたはBの鉛筆:5~6本(折れても安心)
    • 消しゴム:最低2個(ミス防止用)
    • 鉛筆削り:携帯用の小型タイプ
    • 黒ボールペン:記入用に1~2本
  1. 時計:
    試験中に時間配分を確認するため。電子音が鳴らないものを選びましょう。
  2. 昼食と軽食:
    • おにぎり、サンドイッチなど軽く食べられるもの
    • チョコレートやエネルギーバーもおすすめ
  1. 飲み物:
    ペットボトル入りの水やお茶を準備。
  2. 上着やひざ掛け:
    試験会場の温度調整のため。

(2) あると便利なアイテム

  • ティッシュ、ハンカチ
  • 折りたたみ傘(悪天候対策)
  • リップクリームやハンドクリーム(乾燥対策)

4. 当日の心構え

(1) 早めの到着を心がける

試験会場には30分前には到着し、トイレや座席を確認しましょう。

(2) リラックスする

過度な緊張はパフォーマンスを低下させます。深呼吸や軽いストレッチで気持ちを落ち着けましょう。

(3) 試験中の注意点

  • 時間配分を考え、解ける問題から取り組む。
  • マークミスを防ぐため、最後に見直しを行う。

5. 模試後の振り返り

模試の結果を基に、自分の弱点を明確にし、今後の学習に活かしましょう。

(1) 自己分析

  • 目標点と実際の点数のギャップを把握し、合格に向けあと何点必要かを認識する。
  • 科目ごとに、①時間があれば解けたもの、②時間があってもわからなかったもの に分解。時間があれば解けたものについてはどうすれば時間に余裕が生まれるかを確認する。時間があってもわからなかったものは、それが未学習範囲か、既習範囲かを確認する。

(2) 復習方法

  • 時間があれば解けたものについては時間無制限で解き直しを行う。また、どこでどれだけ時間を使っているかを確認し、時間配分の確認と、時間短縮を行うためにどうすればよかったかを確認する。
  • 時間があってもわからなかったものについて、既習範囲については該当箇所の復習を行う。また、解説をよく読み、解法の理解を行う。
  • 未習範囲については解説を読んでもわからない可能性が高いため、模試を取って置き、該当範囲の学習後に再度解き直しを行う。
  • 既習の該当範囲の復習や解説の理解を行った後、復習として模試全体の解き直しを行う。

6. まとめ

共通テスト同日模試は、本番に向けた第一歩となる重要な模試です。事前の準備を怠らず、当日の持ち物や心構えを整えることで、最大限の結果を出せるようにしましょう。模試後の振り返りを活用し、次のステップへとつなげてください。

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