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高3から受験勉強を始めるのは遅い?スケジュールとコツを解説

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高3になり受験勉強を始めようと思ったものの「高3からスタートで間に合う?どうやって勉強を進めれば良いのか?」と不安になる方も多いでしょう。

本記事では、高3から受験勉強を効果的に進めるコツ・具体的な勉強法、勉強計画の立て方を解説します。
逆転合格を目指す方や勉強法に悩んでいる方は、自信を持ち受験に臨むためにもぜひ参考にしてください。

高3から受験勉強を始めるのは遅い?

高3から受験勉強を始めるのは遅い?

高3から受験勉強を始めることは一般的に遅いとされています。
高2や高3の春から受験勉強を開始している生徒に比べて、学習の進捗が遅れているため、厳しいスタートとなるでしょう。

しかし、適切な努力と効率的な勉強方法を取り入れることで、まだ逆転のチャンスはあります。
例えば、夏から受験勉強を始めたある生徒は、模試で苦手を把握した上で重点的に苦手科目を強化し、効率的なスケジュールに沿って対策し志望校に合格しました。

高3からのスタートでも、優先順位をつけて対策することで成功を目指せます。

高3から受験勉強を始めるなら配点と学力に応じて優先順位をつける

高3から受験勉強を始める際には、配点と学力に応じて優先順位をつけることが重要です。
限られた時間で効率よく学習するためには、志望校の配点を確認し、自分の得意・不得意科目を分析する必要があります。

例えば、志望校の配点をもとに得意な英語に力を入れ、苦手な数学は基礎を重点的に復習すると決めて逆転合格を目指す方法があります。

効率的な学習計画を立てることで、限られた時間を最大限に活用して志望校合格を目指しましょう。

【科目別】高3の受験勉強

高3からの受験勉強は、科目別に戦略を立てることが重要です。
科目ごとに異なるアプローチを取り入れることで、全体的な学力向上を図れます。

ここからは、科目ごとの対策方法を紹介します。

英語は長文読解が重要

高3の夏から英語を効果的に勉強するためには、長文読解と基本の徹底が重要です。

まず、英文法と語彙の強化をして、長文読解に必要な基礎力を固めます。
例えば、志望校レベルの単語帳を使用し、毎日100個の単語をサイクル法で覚えることで効率的に語彙力を伸ばします。

「サイクル法」とは、多くの単語を短期間でざっと覚え、毎日繰り返し復習することで効率的に語彙力を伸ばす暗記法です。
これにより、短期間で多くの単語を記憶に定着させることができます。

その後、英文解釈の参考書を一冊仕上げ、文法構造を正確に理解する力を養います。
最後に、長文読解や英作文、リスニングの実践問題に取り組み、総合的な英語力を高めます。

数学は基礎固めが鍵

高3の夏から数学を効果的に勉強するには、基礎の徹底と問題演習が鍵です。

まず、数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲの基礎事項を教科書や参考書で復習し、基本問題を確実に解けるようにしましょう。
次に、頻出分野である微分積分や確率などを重点的に練習し、短時間で解ける力を養います。

さらに、記述対策として問題集の模範解答を真似し、できれば自分の解答を教師や塾講師にチェックしてもらいましょう。

国語は読解力と記述力を強化

高3の夏から国語を効果的に勉強するには、現代文の読解力と記述力、古文と漢文の基礎固めが重要です。

現代文では、毎日1題の問題演習をして、文章の要約練習をすると記述力が高まります。

古文は単語と文法の暗記を徹底し、品詞分解がスムーズにできるようにするのが鍵です。

漢文では、返り点やレ点、置き字、再読文字の理解を深め、書き下し文を作成する練習をしましょう。

理科は基礎知識の徹底が重要

高3の夏から理科を効果的に勉強するには、基礎知識の徹底と問題演習が重要です。

化学では、周期表や炎色反応、モル計算などの基礎知識を徹底的に暗記し、典型的な計算問題を繰り返し練習します。

物理では、力学や電磁気学など頻出分野を中心に、基礎から応用問題までを解き、理解を深めます。

生物と地学は暗記が中心であるため、教科書レベルの用語やメカニズムを確実に覚え、基礎知識を固めましょう。

社会は流れの理解が重要

高3の夏から社会を効果的に勉強するには、時代の流れや出来事の背景を理解しながら基礎用語を暗記することが重要です。

日本史や世界史では、歴史のストーリーに基づいて時代ごとの重要人物や出来事を理解し、関連性を把握しましょう。

地理では、統計やデータの読み取りに重点を置き、地図を使って位置関係を把握する必要があります。

公民では、教科書の基礎事項をしっかりと理解するだけでなく、ニュースや新聞をチェックして時事問題に対する知識を深めると他の受験生と差別化できます。

高3の受験勉強スケジュール(年間)

ここからは、高3生が参考にすべき受験勉強の年間スケジュールを紹介します。

  • 春〜夏休み前:高校1〜2年生の学習内容復習+定期テスト対策
  • 夏休み:1学期の復習、苦手分野の特訓
  • 2学期〜冬休み前:3年生の学習範囲を終わらせる+定期テスト対策
  • 冬休み:苦手分野の特訓
  • 冬休み後:過去問対策

定期テストを上手に活用しつつ、苦手克服に力を入れましょう。

高3の日々の受験勉強スケジュール(平日・休日)

具体的な日々のスケジュール例を見ていきましょう。

なお、学校に行く以外は塾を利用せず、独学で志望校合格を目指す受験生を想定しています。

平日の場合

平日のスケジュールは次のとおりです。

  • 0〜7時:睡眠
  • 7〜8時:起床・登校準備
  • 8〜8時30分:通学
  • 8時30分〜16時30分:学校
  • 16時30分〜18時:図書室で自習
  • 18時〜18時30分:帰宅
  • 18時30分〜21時:勉強
  • 21〜22時:夕食・入浴
  • 22〜0時:勉強

学校の授業が終わってからどれだけたくさんの学習量をこなせるかが勝負です。

休日の場合

休日は学校の授業がない分、自習できる時間が増えます。

  • 0〜7時:睡眠
  • 7〜8時:起床・身支度
  • 8〜12時:勉強
  • 12〜13時:昼食
  • 13〜21時:勉強
  • 21〜22時:夕食・入浴
  • 22〜0時:勉強

合間に休憩をとりつつ、まとまった時間が取れるメリットを活かして集中して勉強に取り組みましょう。

高3の受験勉強をがんばる3つのコツ

【科目別】高3の受験勉強

紹介したスケジュールで受験勉強に取り組めば、少ない残り時間でも逆転合格を目指せます。
ただ、慣れない勉強に取り組み続けるには集中力が続かないと悩む人もいるでしょう。

そこで、高3の受験勉強をがんばるコツを3つ紹介します。

  1. ご褒美を用意する
  2. 場所を変えてみる
  3. ポモドーロテクニックを使ってみる

学習効率を高めて1つでも多くの単元を習得できるように、以下を参考にしてみてください。

受験勉強のコツ1.ご褒美を用意する

高3の受験勉強を続けるためには、モチベーション維持が重要です。
そのために、目標を達成した際に自分にご褒美を用意するのが効果的です。

例えば、「ドーナツが好きなので1週間の勉強計画をクリアしたら好きなものを買いに行く」と決めればモチベーションが上がるでしょう。

勉強の達成感が増し、やる気を持続させられれば、合格可能性が少し上がります。

受験勉強のコツ2.場所を変えてみる

同じ場所での勉強が続くと、集中力が落ちることがあります。
そんな時は、勉強場所を変えてみましょう。

家の中でも違う部屋に移動したり、図書館やカフェで勉強したりすることで新鮮な気持ちで取り組めます。

集中力を回復させたいときは、環境を変えて気分転換してみましょう。

受験勉強のコツ3.ポモドーロテクニックを使ってみる

ポモドーロテクニックは、疲れにくく集中力を保ちやすい方法として有名なテクニックです。
25分間集中して勉強し、その後5分間の休憩を取るこのテクニックを使えば、短いサイクルで集中力を維持しやすくなります。

休憩時間には軽いストレッチやリフレッシュをすることで、次のサイクルにも集中して取り組めます。

集中力が続かないと悩んでいる方は、ポモドーロテクニックを取り入れてみてはいかがでしょうか。

高3から受験勉強を始める際に気をつけるべきポイント

高3から受験勉強を始める際に気をつけるべきポイント

最後に、高3から受験勉強を始める際に気をつけるべきポイントを3つお伝えします。

  1. 集中して質の高い勉強を心がける
  2. 過去問対策に時間を割く
  3. 最低でも6〜7時間の睡眠時間を確保

どれも最短で合格を掴むために必要なことなので、詳しく見ていきましょう。

集中して質の高い勉強を心がける

高3から受験勉強を始める際には、時間の制約があるため、集中して質の高い勉強を心がけることが重要です。

具体的には、勉強時間をしっかりと確保し、無駄な時間を省くことがポイントです。
例えば、スマホを使う時間を制限し、勉強中は通知をオフにするなどの対策をしましょう。

過去問対策に時間を割く

過去問対策は、受験勉強において非常に効果的です。
志望校の過去問を解くことで、出題傾向や問題の難易度を把握し、効率的に対策を立てられます。

出題のクセをつかめれば、模試が苦手でも合格可能性をあげられます。

週に1回は過去問を解く時間を設けて間違えた問題を復習し、弱点を克服していきましょう。

最低でも6〜7時間の睡眠時間を確保

十分な睡眠は、学習の効率を高めるために欠かせません。
高3から受験勉強を始める人も、最低でも6〜7時間の睡眠時間を確保することが重要です。

例えば、毎晩同じ時間に就寝し、規則正しい生活リズムを保つことで、集中力と記憶力が向上し、勉強の成果が出やすくなります。
受験当日に眠気を感じにくくするためにも、睡眠時間はしっかり確保しましょう。

高3から受験勉強スタート、逆転合格したい方へ

高3から受験勉強スタート、逆転合格したい方へ

高3から受験勉強を始めて逆転合格を目指す方法を解説しました。
高2から対策を始めているライバルに勝つのは大変ですが、不可能ではありません。

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