大学受験に向けて大切なことは、効率的な勉強法を身につけ計画的に進めることです。
しかし「大学受験の勉強はいつ頃から始めれば良いの?」「どうやって勉強を進めていけば良いの?」など、勉強法・計画の立て方にお悩みではないでしょうか。
本記事では、受験勉強を始めるための準備や効率的な勉強法、失敗しがちなNGパターンについて紹介します。
大学受験の勉強法や具体的な始め方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
大学受験オススメ勉強法、最初の4つの準備とは?
大学受験に向けて取り組みたい準備として、おおきく以下4つあります。
・志望大学を決める
・自分の実力を知る
・入学試験の全体的な流れを確認する
・学習計画を作成する
各ステップの内容をみていきましょう。
準備1.志望大学や目指す学部・学科を決める
まず、志望大学や目指す学部・学科を決めることが重要です。
どの分野を学びたいか、将来的にどのような進路を希望しているかをしっかりと考えましょう。
興味や関心を持つ分野が絞り込めたら、大学入試を紹介したポータルサイトや大学のWebサイトなどで、大学や学部・学科を検索してみてください。
また、同じ大学でも学部によって受験科目や配点比率が異なるため、志望学部の入試要項を事前に確認するのも忘れないようにしましょう。
準備2.現時点での自分の実力を把握する
次に、現時点での自分の実力を把握することが大切です。
現時点での実力を知るためには、模試を活用しましょう。
模試の結果から、自分はどの科目やどの単元が苦手なのか、これから何を重点的に勉強すれば良いのかなど具体的な課題が明確になります。
模試は受験勉強を始めてからも、定期的に受験するのがおすすめです。
受験勉強の進捗状況を客観的な数字でわかるので、今後の勉強方法の見直しやモチベーションアップにもつながります。
準備3.大学入試の流れを確認する
本格的に受験勉強を始める前に、入試の流れを確認しておきましょう。
入試の流れを確認することで、いつまでに何をやらなければならないのかが明確になり、効率的に勉強ができます。
共通テストの出願は10月、実施は1月中旬が一般的です。
私立大学の一般入試は1月下旬から2月下旬、国公立大学の前期日程は2月下旬、中期日程が3月上旬、後期日程が3月中旬にあります。
共通テスト対策と私立・国公立の個別学力試験対策を同時に進めていくことが必須です。
推薦入試を受ける場合は、夏から秋にかけて出願や小論文対策をしなければなりません。
入試日程を頭に入れておき、計画的に受験勉強を進めることが大切です。
準備4.無理のない学習計画を作成する
入試の流れがわかったら、無理のない学習計画を作成しましょう。
入試までの期間にやるべき項目を洗い出し、月単位や週単位の学習予定に落とし込んでいきます。
計画を立てるときは復習日や休息日を設定し、急な変更にも柔軟に調整できる学習計画を組み立てましょう。
予定通りに計画が進まないと、余裕がなくなり、モチベーションが下がってしまうかもしれません。
学校の授業や部活動、プライベートの時間も考慮し、現実的で無理なく確実に取り組める計画を立てることが重要です。
【学年別】効果的な大学受験の勉強法
大学受験を成功へと近づけるためには、学年ごとに適した勉強法を取り入れることが必須です。
以下のポイントを重点的に取り組むことをおすすめします。
・高校1年生:予習復習に注力する
・高校2年生:自分なりの勉強法を確率する
・高校3年生:実践演習に取り組む
それでは各学年での効果的な勉強法をみていきましょう。
高校1年生:授業の予習復習に注力
高校1年生の段階では、授業の予習・復習に力を入れることが大切です。
授業で学んだ内容を復習することで、基礎的な知識の定着を図ります。次の授業の範囲を予習しておけば、授業の理解度が深まります。
高校2年生:勉強法の確立
高校2年生になると、文系・理系の選択によって受験科目が絞られてくるため、自分に合った勉強法を確立しましょう。
まずは、苦手科目・分野の基礎を理解し、克服することが重要です。苦手分野の基礎を理解し、着実に得点力をアップさせましょう。
高校3年生:基礎固めの完了・実戦演習
高校3年生の夏までに基礎固めを完了し、その後は志望校の過去問題や模擬問題などを解き、実践的な対策をしていきましょう。
実践演習では試験当日のペース配分や時間管理など、実戦を意識したトレーニングが大切になります。
一方で。体調管理にも気をつけてきちんと休息を取るなど、メリハリのある予定を立てることも重要です。
効率的な大学受験の勉強法、5つのコツとは?
部活動や行事の合間を縫いながら勉強をするためには、効率的な勉強法を身につけることが欠かせません。
時間を有効活用しながらも、勉強するためのコツは以下です。
・基礎固め
・苦手科目を優先
・睡眠時間の確保
・勉強習慣の確率
・スキマ時間の活用
効率的に大学受験の勉強をするためのコツを具体的に紹介します。
基礎固めをする
受験勉強を効率的に取り組むためには、基礎固めをすることが大切です。
大学入試に出題される問題は、基礎的な知識が確実に身についていないと解けません。
いきなり応用問題や過去問に取り組んでも、理解が追いつかず結局は時間の無駄になってしまいます。
基礎的な語彙や文法、公式・定理の使い方など焦らず着実に基礎固めをして、応用問題に取り組む準備を整えましょう。
苦手科目を優先的に取り組む
苦手科目を優先的に取り組み、1つずつ苦手科目や分野を潰していきましょう。
多くの受験生は、自分の好きな科目や得意科目ばかり取り組んで、苦手科目の勉強を後回しにしがちです。
苦手な科目こそ伸びしろがあり、克服できれば合格に大きく近づけます。
模試の結果から自分の苦手科目を洗い出し、その分野を中心に学習計画を立ててみましょう。
睡眠時間をきちんと確保する
勉強時間を捻出するために、睡眠時間を削るのは避けましょう。
睡眠不足は集中力や記憶力が下がり、疲れやストレスが貯まるため、勉強効率は良くありません。
十分な睡眠を取ることで、さまざまな情報を整理し、身についた知識を脳にしっかりと定着させます。
大学受験に向けての勉強は長期戦です。
無理して睡眠時間を削るよりも、体調を崩さず最高のパフォーマンスが発揮できるよう、睡眠はしっかり取りましょう。
勉強習慣を身につける
無理なく受験勉強を続けるためには、勉強習慣を身につけることも必要です。
毎日必ずしている行動と結びつけて勉強するようにすると、習慣化しやすくなります。
例えば、歯磨きの後に必ず15分英単語帳を見たり、夕食後に必ず20分計算問題を解いたりしましょう。
習慣づけにはある程度の期間を要しますが、習慣さえつけば無理なく勉強が継続できるようになります。
スキマ時間を活用する
部活や習い事で忙しい高校生には、まとまった勉強時間を作ることが難しい場合もあります。
限られた時間の中で効率よく受験勉強を進めるためには、ちょっとしたスキマ時間を上手に活用しましょう。
通学時間や休憩時間などわずか5分の間でも、英単語の暗記や教科書の復習などをすると着実に力がつきます。
毎日の小さな積み重ねが、1年後に大きな差となってあらわれます。
スキマ時間にすぐに勉強ができるよう、単語帳や参考書を持ち歩くのもおすすめです。
大学受験の勉強法で失敗しがちなNGパターン
勉強法が間違っていたり、効率が悪い勉強法を続けていたりすると、なかなか成績が上がらないかもしれません。
多くの受験生がやりがちなNGな勉強法は、以下を参考にしてください。
1実力に適していない参考書を使う
2過去問を後回しにする
3共通テストを軽視する
4模試の結果に一喜一憂する
自分の勉強法が失敗しがちなパターンに当てはまるかチェックしましょう。
NGパターン1. 実力に合っていない問題集を選ぶ
問題集や参考書を選ぶときは、自分の実力に合ったものを選びましょう。
難しすぎる問題集だと理解するのに時間がかかり、貴重な時間を無駄にします。
一方で、簡単すぎる問題集では実力アップにつながりません。
自分の実力に見合った、適切な難易度の問題集を選ぶことをおすすめします。
また、目的に合わせて問題集を使い分けるのも賢明です。
苦手分野の克服なら解説が詳しい問題集、応用力を高めたければ問題数が多い問題集など用途に合わせて使い分けましょう。
NGパターン2. 過去問を最後の仕上げで後回しにする
大学入試で高得点を狙うには、過去問演習は必須です。
しかし、過去問を最後の仕上げとして後回しにするのは得策ではありません。
過去問には、志望校の出題傾向や時間配分のコツがわかる大切な情報がつまっています。
出題傾向を把握し、どの分野の出題頻度が高いかを確認できれば、効率的に勉強を進められます。
高校3年生の夏休みから始めるなど、できるだけ早く過去問に取り組むのがおすすめです。
また、本番と同じように時間を計って過去問に取り組めば、時間配分の練習にもなります。
NGパターン3. 共通テストを過小評価する
多くの受験生は共通テストを過小評価しがちですが、共通テストの得点次第では、志望校合格に大きな影響を与えかねません。
共通テストは大学の入学試験とは傾向が違い、現時点では過去問が少なく、出題傾向の分析が難しい面もあります。
国公立大学はもちろん私立大学を受験する人も、繰り返し過去問を解いて、独特な出題傾向に慣れておきましょう。
NGパターン4. 模試の結果に振り回される
模試は、受験生の現在の実力を知るうえで重要な指標です。
しかし、模試の結果が悪くてやる気をなくしたり逆に良くて油断したりするのは、本末転倒といえます。
模試は学習の過程でつまずいた部分を発見する手がかりとして、参考程度に受け止めましょう。
模試の結果では単に点数を見るだけでなく、科目ごとの得点や正答率、設問ごとの分析など、詳細なデータを見て分析することが大切です。
結果に一喜一憂せず苦手対策に活かせれば、一歩合格に近づきます。
大学受験の勉強法、よくある疑問
ここからは、大学受験の勉強法に関するよくある疑問について解説します。
Q1.大学受験、勉強時間の平均は?休憩時間は?
A.文部科学省の21世紀出生児縦断調査によると、高校1〜3年生までの平均勉強時間は平日が約1.5時間、休日は2時間という結果が発表されました。もし集中力が途切れてきたと感じたら、無理に勉強を続けるよりも15分程度の休憩を取ってリフレッシュしましょう。
Q2.参考書・過去問はたくさんすべき?何年分すれば良い?
A.志望校の問題傾向を把握するため、第1志望は5〜10年分、第2志望は3〜5年分とできるだけ多くの年数分取り組むのがおすすめです。
Q3.文系・理系で受験勉強法は違う?計画の立て方は?
A.文系は英語と社会、理系は数学と理科に注力しましょう。国立や私立を問わず、自分のレベルや志望校に合わせた計画を立ててください。
大学受験の勉強法やスケジュールを知って効率的に取り組もう
大学受験の勉強を本格的に始める前に、志望校の入試科目や時期などを確認して計画的に準備を進めることをおすすめします。
ただし、睡眠時間を削ったり、ただ闇雲に参考書や過去問を解いたりすると、かえって勉強の効率が下がってしまうので注意が必要です。
本記事で紹介した学年別の勉強スケジュールや効率的な勉強方法を参考に、効率的に受験勉強に取り組みましょう。
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