この記事では河合塾・駿台・東進のそれぞれの模試日程とおすすめの受け方を紹介します。
目指している大学によって受けたほうが良い模試もそれぞれですので「どの模試を受けたらいいかわからない」「どのくらいの頻度で受けたらいいかわからない」という悩みがある方は必見です!
目次
〇河合塾
- メインは『全統模試』!
- 『プライムステージ』の取り扱い
- その他難関大に向けた模試
- まとめ
〇駿台
- 駿台は基本的に難易度が高い!
- 駿台全国模試の扱い
- 授業の復習用として利用したい高1~高2向けのオンラインテスト『駿台atama+学力判定テスト』
- まとめ
〇東進
- バラエティに富んでいてフォローが手厚い東進模試
- 『共通テスト本番レベル模試』
- 『共通テスト本番レベル模試』
- 『全国有名国公立私大模試』
〇総まとめ
河合塾
メインは『全統模試』!
最も受験者数が多いのが河合塾の全統模試です。難易度も難しすぎず、判定も信頼できます。
この『全統模試』は基本、全統共通テスト模試と全統記述模試がセットとして考えられているので受験日が近いです。。二つのテストを受けるとドッキング判定が出るので、国公立志望の受験生はより詳細に自分の実力がわかります。
高3・既卒生
GWに1セット・夏休みに1セット・「模試の月」である10月に1セットある、と覚えておきましょう!最後に11月のプレで共通テストの最終確認をするイメージです。
☆具体的な日程 共通テスト模試 第1回5/5 全統記述模試 第1回5/12 高1・高2生 第1回全統高1模試・全統高2模試:05/19 |
『プライムステージ』の取り扱い
高3・既卒生
高3の4/21に実施される、浪人生と東大・京大・一橋などの難関大学を目指す人に向けて作られた模試です。基本は最高難易度なので受けなくても問題ないと思います。難関大を目指す受験生、もしくは難関大をあと数点で逃した受験生が力試しで受けるなら良いでしょう。
高1
高1の10月に同じく『高1プライムステージ』があります。
しかし、こちらも最高難易度で範囲も広いので(中高一貫の受験生向け)基本は受けなくて良いでしょう。
難関大を目指す受験生で授業に対して大幅に先取り学習が進んでいる高1生にはおススメです。
☆具体的な日程 プライムステージ:4/21 |
その他難関国公立に向けた模試
東大・京大・名大は夏秋にそれぞれ1回の計2回、夏はお試しの受験になるが受験前に過去問を解いて時間配分の確認をしておくのは必須です。
その他旧帝大+神戸, 一橋大, 東京科学大そして早慶は9月~11月にかけて1回行われます。同じく受験前に過去問を解いておき、本番を想定して臨むのが重要。ここまでには過去問演習に入れる基礎力を全教科つけておきましょう。
☆具体的な日程 第1回東大入試オープン:08/04 |
まとめ
旧帝大や医学部、早慶などの難関大を目指す人でなければ一番おススメしたいのが河合塾の模試になります。難易度が標準的で、何よりも受験者数が多いため信頼できる結果が得られるというのが大きな特徴です。
そして国公立志望の方は必ず全統共通テスト模試と全統記述模試の2つを受けてください。
駿台
駿台は基本的に難易度が高い!
難関大学に多くの受験生を輩出する進学校が採用しているのが駿台の模試です、なので全体的に問題のレベルも高く厳しい結果が出るという特徴があります。
逆に難関大学を目指している受験生にとってはより正確に自分の立ち位置を知ることが出来るのでおすすめの模試になります。
高3・既卒生
奇数月→共通テスト模試&12月のプレで最終確認というイメージを持っておきましょう!2か月に1回の共通テストを目標として計画を立てる事が出来ますね。
☆具体的な日程 共通テスト模試 第1回駿台atama+共通テスト模試:5/12 |
駿台全国模試の扱い
高3・既卒生
受験生向け駿台全国模試は最高難易度なので必ず受けないといけない模試ではないです。難関大を目指す受験生で力試しで受けるなら良いでしょう。
高1・高2生
高1・高2生向けの駿台全国模試もかなりレベルが高いです。
駿台に通っている生徒と、難関大学を目指す進学校の生徒がほとんどで、こちらも同じく難関大学を目指している受験生にしかおススメできないです。
日程に関しては6月、9~10月、2月の3回でいずれも多くの学校では定期テストの前後に受けることになります。定期テストの復習もしつつ模試の対策も必要になってくるのでこの時期は綿密な計画作成が重要になってきます。
逆に言えば、高1高2の間に定期テストと模試の2つの準備を効率よくできるようにしておくと、高3で模試の数が増えてもしっかりと対応できるようになります。
☆具体的な日程 第1回駿台全国模試:6/2 |
駿台・ベネッセ記述模試 の扱い
第1回もしくは第3回の共通テスト模試とドッキング判定が出るのがメリットです。問題も共通テストレベルなので、同じく記述型の駿台全国模試と比べるとかなり受けやすいです。
駿台ベネッセのテストを受ける時の注意点としては、受験をしない学生も受けている事があるので、成績が良く出やすいという点です。全く信用できない、というわけではないがここは頭に入れておきましょう。
☆具体的な日程 第2回駿台ベネッセ記述模試:10/13 |
授業の復習用として利用したい高1~高2向けのオンラインテスト『駿台atama+学力判定テスト』
駿台が普段の授業の復習用として実施している『学力判定テスト』2か月に1回、奇数月にオンラインでの実施になります。レベルも難しくなく、学校のテストと併用して授業で学習した分野の定着率確認におススメです。
☆具体的な日程 高1高2向け『駿台atama+学力判定テスト』 |
その他難関国公立に向けた模試
東大・京大は夏秋にそれぞれ1回の計2回です。
その他旧帝大+神戸そして早慶は10月~11月にかけて1回行われます。同じく受験前に過去問を解いておき、本番を想定して臨むのが重要です。先ほどのオープンと合わせて受験するのがおすすめです。
☆具体的な日程 第1回東大入試実戦模試:08/10,11 |
まとめ
やはり駿台は難関大志望向け。難関大志望特に難関国公立志望の生徒は駿台の試験を基本として模試スケジュールを組んでいくのがおすすめです。2か月に1回、定期的に共通テスト模試があるので計画を立てやすいというメリットもあります。
高1高2生は、オンラインで実施されている『駿台atama+学力判定テスト』を利用して授業で習った分野の定着率の確認を定期的に行うのもおすすめです。オンラインで即採点が受けられる、また復習用ツールが充実しているので、模試の復習の予定を立てやすいことは『学力判定テスト』の大きなメリットです。
東進
バラエティに富んでいてフォローが手厚い東進模試
最も種類の多い模試を展開しているのが東進模試。
『全国有名国公立私大模試』や旧帝大は勿論、千葉大や広島大学に特化した試験が用意されているのが特徴です。
また採点&返却が10日以内であったり、成績表に記載されているデータの数が多く、自分の苦手単元を詳しく知るためにはうってつけです。
メインの模試は『共通テスト本番レベル模試』
やはり他の2つの予備校と同じく共通テスト模試になります。
ただ、他の2つの予備校と比べて受験者数が少ない&東進生がメインになりますので「自分の立ち位置を知る」という目的での受験はあまりおすすめしていません。
しかし、東進模試は受験本番の直前にテストの実施がある、という特徴があります。2023年度の模試スケジュールを参考にすると、12月17日に最後の『共通テスト本番レベル模試』が、1月に『東大本番レベル模試』『京大本番レベル模試』『早慶上理・難関国公立大模試』『全国有名国公私大模試』の4つが開催されるので、受験直前の最後の力試しをしたい受験生にはおすすめです。
基本的には、駿台もしくは河合どちらかの模試を中心にスケジュールを組んで、それでも模試の受験に時間を割く余裕のある人や、すぐに結果を知りたい、自分の苦手分野がどこかをあぶり出したい、という人におすすめな模試です。
その為今回は『共通テスト本番レベル模試』と『全国有名国公立私大模試』のみを取り上げて説明します。
『共通テスト本番レベル模試』
難易度はテストによって大きく変わりますが、河合塾と同等もしくはそれより少し上といったレベル感です。
☆具体的な日程 第2回共通テスト本番レベル模試:4/28 |
『全国有名国公立私大模試』
難関大学になると冠模試といって、その大学に特化した模試が作られます。「地方国公立」を目指す受験生にちょうどいいレベル感の模試は少ないです。そんな受験生におススメなのがこの『全国有名国公立私大模試』です。
東進が発表している『全国有名国公立私大模試』の対象志望大学はこちら。
国公立大学 小樽商科大、山形大、埼玉大、東京農工大、東京学芸大、横浜市立大、静岡大、新潟大、金沢大、信州大、三重大、大阪公立大、岡山大、愛媛大、熊本大 等 有名国公立大学(医学部医学科を除く) 私立大学 明治大、青山学院大、立教大、法政大、中央大、関西学院大、関西大、同志社大、立命館大、日本大、東洋大、駒澤大、専修大、京都産業大、近畿大、甲南大、龍谷大、学習院大、芝浦工業大、成蹊大、成城大、明治学院大、日本女子大、国際基督教大、南山大、西南学院大 等 有名私立大学(医学部医学科を除く) |
☆具体的な日程
こちらも具体的な日程は発表されていませんが例年は5月から2か月に1回・計5回実施されます。
志望大学のレベル感がピッタリな受験生におすすめです。
総まとめ
最後に模試を受けるときの注意点を簡単にしておきます。
①模試の受け過ぎには注意
基本は月1回が理想、月2回でも多いと感じます。
②まず志望大学のレベル感に応じて河合塾の全統模試か駿台の共通テスト模試&記述模試を選択、難関大学志望かつ余裕をもって進められている受験生は『駿台全国模試』にトライしましょう。
③自分の志望している冠模試があれば迷わず受験しましょう。もし複数の塾が冠模試を主催していたらスケジュールを考慮しながら出来るだけ多く受験しましょう。冠模試の問題がそのまま大学入試本番に出ることも多いです。
こちらの記事の内容はポラリスアカデミア公式YouTubeでも解説しています。
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この記事を書いた人
吉村暢浩京都大学工学部卒
2018年、京都大学工学部を卒業、同大学大学院に進学。2019年に京都大学大学院を中退し、受験コンサルティング事業「ポラリスアカデミア」を立ち上げる。2021年、株式会社ポラリスを設立。社会で勝ち抜くために必要な問題解決能力を大学受験を通じて身に着ける独自の指導を行っている。