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【国公立大学対策コーナー①】東京都立大学理系科目②

この記事の対象:東京都立大学の理系学部志望の受験生の方

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東京都立大学の化学

 

大問3つの構成になっており、理論化学メインの大問が1つ、無機化学メインの大問が1つ、有機化学の大問が1つという配分です。出題されている問題はよくある設定のものが多いので標準的な問題集で演習を重ねておくことが一番の対策になってきます。

 

問題を細かく見ていくとまず特徴として挙げられるのが「用語の説明や現象の理由についての記述問題がある」という点です。例でいうと「電子親和力とはなにか?」といった問題や、「ハーバーボッシュ法において圧力を高くする方がなぜ反応に有利なのか?」という問題です。

 

これらの問題に対しては普段から用語の説明ができるかどうか実験の操作や現象の理由説明ができるかどうかを意識した勉強をしておくことで対策することができます。これらの説明問題対策用に有用な参考書としては「化学重要問題集」が挙げられます。ただ問題を解いて正解か不正解かを確かめるだけの勉強では記述対策はできません。しっかり解説を細部まで読み込んで覚えておきましょう。そうすることで用語の説明や理由説明問題に対処することができるようになります。重要問題集をやりきったという方は駿台出版の「化学記述・論述問題の完全対策」という参考書をやることで対策を万全にしてください。

また、近年では計算問題においてその導出課程も採点対象になる問題が出題されています。ここに対しても対策は必須で、普段から計算の意図がわかるような答案作成を心がけておかなければいけません。立式の意味や、使用する法則などを文章でしっかり明記していきましょう。解答の書き方がわからないという方は問題集の解説で述べられているような答案を作成すればいいと思ってください。

 

無機化学の範囲においては「化学反応式を書かせる問題」が頻出です。問題集で問われなかった反応式でも解説に掲載されているものはしっかりと覚えていくようにしましょう。教科書に載せられているものを全て覚えておくのも有効な対策になります。

 

有機化学では実験装置に必要なものを選ばせるような問題も出されているので、無機有機での実験に必要なものを把握しておくことも対策になります。これに関しても教科書を読み込むというのが有効になるのでおすすめです。

 

 

東京都立大学の生物

 

頻出の問題タイプとして挙げられるのが用語の説明問題や、理由説明問題、違いを説明する問題といった記述問題です。これらは問題中の長文や実験・データから論じるものではなく、もとからある知識に基づいて解答しなければいけない問題なので普段から用語の意味をちゃんと説明できるかどうか、対比関係にあるものの違いを説明できるかを意識しましょう。この対策には網羅性の高い解説書系の参考書1冊と、それに対応する問題集1冊を極めるのがよいです。

 

おススメとしては「大森徹の最強講義117講」+「大森徹の最強問題集159問」の組み合わせか、「生物 合格77講」+「生物問題集177問」の組み合わせになります。複数の組み合わせをやる必要はないので、これと決めたものを極めるようにしましょう。

また、初見のデータから必要な情報を読み取り、持っている知識と絡めることで解答を導いていく思考系の問題も出題されます。これは知識の運用を普段から行っていなければできない問題になるのでおススメの参考書としては「生物思考力問題精講」が挙げられます。この参考書を用いて演習することで初見のデータに対してもビビらずに持っている知識を活かして解答を作成していく方法を身に着けていきましょう。