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【選択者必見】物理の勉強方法【発展編】

この記事の対象:名問の森レベルの物理参考書をマスターしたが、過去問や模試の点数が伸びない受験生

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模試や本番入試での問題用紙・余白の使い方

 

名問の森ぐらいのレベルの参考書で演習をすると、入試の典型問題は解けるようになっているはずです。しかし、そこまでの段階に達していながら過去問が解けなかったり、模試での点数が伸びないという受験生の方は一定数います。筆者自身も物理の演習量はかなり積んでいるが点数が伸びないという時期がありました。

今回はそういった点数が伸びない状況を打破した方法について紹介していきます。

 

まずは題の通り「模試や本番入試での問題用紙・余白の使い方」についてです。

 

普段の演習ならば広々としたノートに式を書いていくことができますが、模試や本番入試では余白が限られています。普段の演習と試験での違いの一つはここです。

ここに適応することができれば試験でも普段通り問題を解くことができると考えました。この考えに至る前はかなりバラバラな位置に、計算式を書いて計算したりしていて計算ミスを起こしたり、後で見返したときにどういった意図をもって書かれた計算式なのかがわからなかったりしていました。

 

力学的エネルギー保存則よりという文言をエネ保よりというように略したり、普段の演習での文字を少し小さくしてみたりといった工夫を凝らすことで試験での限られたスペースの中で計算を収めることができるようになっていきます。

 

また、得点力を挙げるためにはミスを減らすことも重要です。後で見返したときに、どの問題の計算式や考え方がどこに書かれているのかをはっきりわかるように普段の問題を解くときと同じように問1(計算式や考え方~)というように試験中も書いて問題を解いていきました。また、立式の意味をなるべくメモするようにしました。例えば、エネ保やうん保(運動量保存則)のように明記してから計算式を書いていくといった感じです。

 

問題に対する計算式や考え方、その内容の意味を後で見返しやすくすることでミスの発見をすることができるようになりましたし、そもそも整然と計算式や考え方を書くことによって考えがまとまって問題に対する正答率も上がっていきました。

 

このように狭いスペースで計算を行う練習は以前の共通テスト数学の記事でも述べましたが、今回も再掲しますと、具体的な方法としては、B5のノートを縦長に三分割して一つの区画のなかに大問一個の立式を収めるという練習をしましょう。どうしてもスペースが足りなくなったら次の区画に移っても構いませんが、できるだけ一つの区画に収めるようにしましょう。

 

 

初見の問題に対するアプローチ

 

入試や模試で出題される物理の問題は十中八九見たことない問題です。今まで経験したことがないような設定がなされていることもあります。

しかし、どのような問題が出題されてもこの記事を読むレベルまで到達した受験生の方はビビる必要がありません設定が複雑な問題には必ず誘導がついていますし、問題文中に手がかりは必ずちりばめられています。誘導に沿って一問ずつ丁寧に回答することを心がけましょう。

 

また、様々な設定の中で多くの文字が登場することが多々あります。

物理の問題では文字式で答えることが大半なので、問題文中に出てきた文字については必ずチェックするようにしましょう。また、問題で使用していい文字が限定さている場合はそこも必ずチェックしておくようにしましょう。物理では問題文中に登場していない文字を使ってしまうととたんに0点になってしまいます。この作業は絶対に怠らないようにしてください。

 

よくバネ定数はkとすることが多いですが、その慣例にとらわれて、本文中ではkが一度も登場しておらず別の形でバネ定数を表さなければいけない問題などでは「登場していない文字による回答」をしてしまうというミスが多発します。その他、いつも同じ物理量に同じような文字を使用しているからと言って、目の前にある問題でもそうとは限らないので、どの物理量にどんな文字があてられているのかは必ずチェックしましょう。

 

難問題の系統とその解き方はやるべきなのか?

 

この質問をよくされることがありますが、答えとしては「理科三類、京大医学部レベルであっても取り組む必要はない。」と断言します。

名問の森+過去問+解説が豊富な京大模試の過去問集だけで京大模試の物理の偏差値は70を超えていましたし、そもそも難問題の系統とその解き方(以下難系)は扱われている問題は悪くないものの、解説がそこまで丁寧ではないので、学習効果がそこまで期待できないという欠点が大きいです。

 

この難系をやるよりはしっかりとした解説がある赤本や青本などで過去問に取り組んだり、模試の過去問に取り組む方がいいです。志望校対策として、すべてをやりきった後にまだ時間が余っているという受験生のみ難系に取り組みましょう。