【私立大学対策シリーズ⑤】日本大学法学部の英語
この記事の対象:日本大学法学部の志望者
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日本大学法学部英語試験の傾向
今回は日本大学の学部の中でも募集人数がトップレベルに多い法学部の英語試験対策用の記事となります。志望者の方は今回で傾向と対策方法をしっかりと把握し、日々の学習に活用していきましょう。
日本大学法学部英語試験の傾向は以下の通りです。
大問1 長文が与えられ、登場するフレーズに意味を推測させる問題や英語でまとめられた要約の空欄補充をさせる問題が出題される。
大問2 長文が与えられ、読解問題が出題される。
大問3 会話文が与えられ、登場する空欄に文章を補充していく問題が出題される。
大問4 短文が与えられ、空欄補充をする問題が出題される。
大問5 短文が与えられ、前置詞を空欄に補充する問題が出題される。
それでは各大問ごとの対策についてみていきましょう!
大問1の対策
大問1ではところどころの単語や語群に下線が引かれており、その意味を推測させる問題がまず出題されます。下線を引かれた部分はそれ単体では意味を読みとるのが難しいものがほとんどで、語彙力で真っ向勝負するのはお勧めいたしません。
選択肢で与えられている単語自体は特に難しいものは含まれていないことがほとんどなので、前後の文脈で判断するようにしましょう。選択肢の中で意味を知らない単語が出てきても焦らずに消去法で答えていきましょう。選択肢で与えられている4つの単語の意味は似通ったものはなく、はっきりと違っているので消去法でも十分に対応できます。
到達しておきたい単語レベルとしては「システム英単語」は確実に習得しておくことが望ましいです。ここまでのレベルを抑えておかないと選択肢で与えられた単語の意味もわからないということになりますので厳しくなってしまいます。
さて、類語問題が終われば次は要約問題の空欄補充です。こちらの問題に素早く対処するためにはまず各段落ごとの要約をまとめておくことが必要です。何もまとめずに、さあ要約問題をやるぞ!となってもどの段落にどういった内容が書かれていたかをまた追っていくことになるとかなりの時間が浪費されます。
しかし、本番で各段落ごとの要約をまとめようとしても不慣れなことは時間がかかってしまうので普段から各段落ごとには内容を簡単にメモしておくということを習慣付けておきましょう。最初は時間がかかって面倒だとは思いますが、英語は慣れですので粘り強く継続していきましょう。
大問2の対策
こちらの大問では大問1と同様長文が出題されますが、読解が中心になります。これらの問題に対処するためには普段から長文演習を行ってく必要があります。
内容としては約700語程度の長文が出題されるので、「やっておきたい英語長文700」や「英語長文のハイパートレーニング③」、「合格へ導く英語長文Rise読解演習3」あたりのレベルの長文演習は解いておく必要があります。
ただ単に演習をするのではなく、問題で取り上げられていなくとも理由を述べている部分や指示語の内容だと思われる部分を自分で見つけ出して論理展開に関する問題ならなんでも対応できるぞ!という演習をしておきましょう。
また、この大問2の形式は与えられた文章の続きを選択肢の中から選ばせるものなので、問題文で与えらえた文章の一部に含まれている単語やそれに似た意味の単語を頼りに本文中での解答にあたる箇所を探す方法も有効です。こちらの方法は過去問演習をしていくときに実行しましょう。
大問3の対策
大問3は会話文における単語の空欄補充です。空欄がかなりの頻度で登場するので、文脈で判断するのが難しくなっています。より空欄前後の単語の意味や語法から推測してかなければならないので、普段から語彙力と語法の知識はつけておかなければいけないことは言うまでもありません。
このようなやっかいな空欄補充問題は最初の空欄から無理に当てはめていこうとせずに、わかる空欄から埋めていきましょう。選択肢を削っていくことでわかりにくい空欄に対する解答も絞り込めます。
過去問で演習してみてこの大問に不安があるという方はZ会出版の「英会話問題のトレーニング」に取り組み万全の対策を行っておきましょう!
大問4と5の対策
大問4と5は純粋な語彙力と語法力を問う問題が出題されます。意味が似ているがニュアンスが違うものが選択肢で与えられていることもありますので、余裕があれば単語ごとにどういった場面、状況で用いられるのかまで把握しておくとアドバンテージになります。
ただし、他の科目の勉強時間の兼ね合いでそこまで対策できないという方もいると思いますので、そのような受験生の方は最低限「Vintage」や「Next Stage」などの文法語法問題集を一冊+「シスタン」や「速読英単語必修編」を完全に習得しておくようにしましょう。
大問4や5には比較的わかりやすい問題もあるので、長文問題に取り組む前にこれらの大問で点数をがっちりと確保してから大問1などの長文問題に取り組むという戦法も有効です。
どこに時間がかかってしまうのか、またどこの大問だったら点数を稼ぐことができるのかを過去問演習で分析しながら問題を解く順番を決めていきましょう!