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【徹底攻略】共通テスト英語リーディング対策~大問別編①~

この記事の対象:共通テスト英語リーディングが時間内に解けない人・点数が安定しない人
この記事を読むのにかかる時間:5分

共通テスト英語(リーディング)の傾向

センター試験から共通テストへと名称が変わり、英語の試験内容も変化しました。センター試験で出題されていた発音アクセント、文法問題、除文問題がなくなり、共通テストでは大問全てが読解問題になりました。構成は大問6個となっており、それぞれタイプの異なった長文問題が出題されています。それぞれの大問の方針は以下の通りです。

大問1: 日常生活における身近な広告、カタログ、パンフレット、予定表などから、必要な情報を読み取る問題
大問2: 友人、家族、学校生活などの身の回りの事柄に関する説明文を読んで、事実と意見を整理する問題
大問3: 日常生活における個人の体験談を読んで、概要を把握する問題
大問4: 複数の記事、レポート、資料などを読み、それぞれの書き手の意見の共通点と相違点を把握する問題
大問5: ある人物に関する物語や伝記を読み、概要を把握する問題
大問6: 身近な話題や社会的な話題に関する記事やレポート、資料などを読んで、概要や要点を把握する問題

設問の内容も幅広く、理由や指示語の内容を問うスタンダードなものから、出来事の順序を答えさせる問題、正誤問題、文章のタイトルを答えさせる問題など多岐にわたります。これらの問題に対して制限時間80分の中でどのようにアプローチしていけば点数を伸ばすことができるのでしょうか?以下で受験生の大問別とタイプ別に分けて対策を述べていきます。
(受験生タイプ別は別記事にて述べています)

第一問の対策

第一問の傾向は以下の通りです。
◎日常生活における身近な広告、カタログ、パンフレット、予定表などから、必要な情報を読み取る問題
それでは実際の問題(第二回試行調査)を通して解き方を見ていきましょう。

①まず導入文を把握する

この問題は英語クラブでお別れパーティをするからそれについての先生からの伝言が題材になっています。そのことを導入文で把握してから、次に設問文を把握しにいきましょう。

②設問文を把握する

設問は「あなたに先生がYasminに何をたずねてほしいか」と「先生が他に誰を招待しようとしているか」というものです。日本語ではっきりメモしておきたい人は設問の上にメモを書いても構いませんが、後で問題文の上にもメモはするので設問文の上にメモをしておかなくても大丈夫です。

③問題文の上に設問文からのメモを残す

今回はわかりやすくするためにメモを枠で囲いましたが、実際は必要ありません。自分がわかりやすい位置にメモするようにしましょう。
さて、次に本文を読んでいきます。

④本文を読む

メモで何に注目して読めばいいか一目瞭然になっているので本文を読んでいるとすぐに赤波線の部分が設問の答えということに気が付けます。ここでは設問の答えは「Yasminの都合がいついいのか」と「Yasaminとテニス部で仲のいい生徒」ということになります。それでは選択肢の吟味に移りましょう。

⑤設問の選択肢を吟味する

問1ではYasminの時間的都合を聞いているものが正解になるので②が正解になります。これは他の選択肢は見当違いなことを言っているので吟味は難しくありません。
問2では②のテニス部というワードに惑わされがちですが、all the members ofというのが間違いのポイントです。問題文ではsome studentsという表現しかなされていません。この問題の答えは①となります。問題文で述べられている表現そのままではありませんが、論理的に間違っていない選択肢なので正解となります。他の選択肢は本文の表現とは異なることを述べています。このように選択肢の吟味では「本文そのままの表現ではないが、論理的に間違っていないので正解になる」ものがあるのもしっかりと覚えておきましょう。むしろ、このように言い方を変えてくる選択肢の方が多いのでここは要注意です。

第二問の対策

第二問の傾向は以下の通りです。
◎友人、家族、学校生活などの身の回りの事柄に関する説明文を読んで、事実と意見を整理する問題
第二問の特徴はこの「事実と意見の整理」です。
ここに注目して実際の問題を見ていきましょう。
手順としては第一問と同様ですので、第二問以降は手順については割愛させていただいて特徴となる設問を扱っていきます。

残念ながらこれらの問題は問題文を読んでいる間には判別しにくいので、選択肢を一つ一つ見ていきそれから問題文と照らし合わせるという作業が必要になります。
問4は事実はどれか?という問題です。そもそも③と④は主観が入る表現で意見なので除外です。②の内容はどこにも書いていないので、正解は①となります。これは実際に問題文の一行目にかかれています。(赤波線部)

問5は意見はどれか?という問題です。①は問題文と矛盾しませんが、事実に分類されるので答えにはなりません。④の表現も事実になりますので答えにはなりません。③の内容は表現としては意見になりますが、問題文にかかれていないので誤答です。よって正解は②になります。これは本文と矛盾しません。(赤波線部)

第三問の対策

第三問の傾向は以下の通りです。
◎日常生活における個人の体験談を読んで、概要を把握する問題
概要を把握する、すなわちその文章の要点やまとめを把握するという問題が出題されます。
まとめ問題以外は第一問で行った手順で解けますのでここでは要約問題を扱っていきます。
実際の問題がこちらです。

選択肢の内容がそのまま本文のどこかにかかれていればラッキーですが、ほとんどの場合そのようなことはありませんので、矛盾しないものを選ぶ方針をとっていきましょう。
①は先生の芸術作品というのが間違いです。正しくは生徒が作ったものです。
②は三位というのが間違いです。
④は「彼女の」という表現が間違いです。
よって正解は③になります。(赤波線部参照)このようにまとめ問題では本文と矛盾していないかどうかが特に重要になるのでそこに注意して解いていきましょう。
これが正解かな?という選択肢が残っても本文にそれと類似した内容が入っていないがしっかり確認もしましょう。

このように、要約問題は正解が一か所ではなく複数個所にちりばめられているので要注意です。一つの要素について正しいからその選択肢を正解としてしまうような早とちりミスも多発しますので気をつけてくださいね。

第四問以降の対策は次の記事にて述べていきます。そちらもしっかり読んで対策を行っていきましょう!