【親も読んでほしい】受験生の親がしてはいけないNG行動5選

【親も読んでほしい】受験生の親がしてはいけないNG行動5選
受験期は、受験生本人はもちろん、保護者のサポートも結果を左右する大きな要因の一つです。
ところが、良かれと思っての親の言動が、実は受験生にとって大きなストレスになっているケースも少なくありません。
この記事では、塾や教育機関の指導現場でよく見られる「親のNG行動」を5つ紹介し、それがなぜ問題なのか、どう改善すればよいのかを具体的に解説します。
受験生のあなた自身がこの記事を読んで「うちの親、これ当てはまるかも」と思ったら、こっそりこの記事を共有してもよいかもしれません。
NG①「なんで勉強してないの?」と頻繁に問い詰める
■なぜNG?
スタディサプリや河合塾などの調査によれば、受験生の最大のストレス要因は「親からのプレッシャー」と答えた人が約6割にのぼります。
親からの「なんで勉強してないの?」という一言は、受験生にとって自分の努力を否定されたように感じ、自己肯定感を大きく下げる原因になります。
■どう改善する?
代わりに「今日はどんな勉強をしたの?」と“興味を持っている姿勢”で声をかけることが大切です。
また、定期的な報告の場(たとえば日曜の夕食時など)を設けると、親子間の信頼関係も築きやすくなります。
NG② 成績や志望校について他の子と比較する
■なぜNG?
「〇〇ちゃんはもうA判定なんだって」「あの子、毎日10時間勉強してるらしいよ」などの発言は、受験生のやる気を引き出すどころか、自己否定感と劣等感を助長します。
代ゼミや駿台でも、比較によってモチベーションが下がり学力が伸び悩むケースが多いと報告されています。
■どう改善する?
大切なのは「その子の“過去の自分”と比較する」ことです。
昨日よりも今日、先月よりも今月の成長に目を向けて声をかけるようにしましょう。
NG③ 勝手に塾や予備校、志望校を決めてしまう
■なぜNG?
進学先や学習方針を親が主導で決めてしまうと、「自分の人生なのに自分で決められない」という無力感を受験生が感じるようになります。
特に高校3年生にとって「自分の意志で選ぶ」経験は、大学入学後のモチベーションにも直結します。
■どう改善する?
「あなたはどうしたいと思っている?」という問いかけから始めてください。
教育機関が推奨する“伴走型支援”とは、親が決定権を持つのではなく、子ども自身の選択を支えるスタンスのことです。
NG④ 食事・睡眠・体調管理に無関心/過干渉
■なぜNG?
生活リズムを完全に任せきりにするのも、逆にすべてを管理しようとするのもNGです。
特に受験直前期は、親の「夜更かしするな!」「お菓子はやめなさい!」などの過干渉がストレスになります。
■どう改善する?
見守りつつ、必要なサポートだけを行う「環境整備型」の支援が理想です。
たとえば、夜食をそっと置いておく、起きられなかった朝は責めずに体調を気遣う声かけをするなど、小さな気配りが受験生にとっては大きな安心材料になります。
NG⑤「受かったら○○してあげる」と条件付きで期待をかける
■なぜNG?
「志望校に受かったら海外旅行」「落ちたらスマホ没収」などの条件付きの約束は、一時的には勉強への意欲になるように見えても、長期的にはプレッシャーにしかなりません。
心理的安全性がないと、人は本来の力を発揮できないとされており、これは教育心理学の常識でもあります。
■どう改善する?
受験の成否にかかわらず、努力そのものに対して評価することが重要です。
「ここまで頑張ったね」と認めることで、結果がどうであっても次の一歩を踏み出す力になります。
まとめ:受験は「親子のチーム戦」
受験は受験生一人の戦いではありません。親子が同じ方向を向いて協力し合うことで、その力は何倍にもなります。
この記事で紹介したNG行動は、どれも「善意」から出ていることがほとんどです。
しかし、相手の立場に立って一歩引いて考えることで、より良い関わり方が見えてくるはずです。
受験生の皆さんは、もし「親の行動がちょっと負担かも…」と思ったら、素直に伝えてみるのもひとつの手です。
言葉にしづらければ、この記事を「ちょっと読んでみて」と渡すのもいいかもしれません。受験は、親と子の信頼関係を深めるチャンスでもあります。