2026年度人気大学予想〜国公立編〜

こんにちはポラリスアカデミア御茶ノ水校です!
今回のブログは、昨年度大好評だった「人気大学予想」の最新版です。
国公立大学についても、2025年度入試について志願者数を中心に振り返りながら、来年2026年度の人気大学を予想していきましょう!
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2025年度全体傾向
2025年度の国公立大学の志願者は42万8,501名、倍率は4.4倍でした。
前年度と比較すると志願者は+5,241名、倍率は+0.1ポイントでやや増加傾向です。
新課程入試の初年度でしたが、共通テストは平均点からみるとやや得点しやすい内容で、得点調整の実施など大きな混乱もなかったため、当初の予定通り国公立大学の出願を行えた受験生が多かったと考えられます。
2025年度の人気上昇大学
まずは、2025年度入試の志願者数を振り返ります。
(出典)
志願者数:文部科学省「令和7年度国公立大学入学者選抜確定志願状況」より
志願者数の多かった大学
①大阪公立大学:14,157名/前年度:①14,323人
②千葉大学:11,914名/前年度:②10,803人
③神戸大学:10,394名/前年度:③10,156人
④横浜国立大学:9,637名/前年度:⑥8,597人
⑤北海道大学:9,406名/前年度:④9,482人
⑥東京大学:8,421名/前年度:⑤9,432人
⑦京都大学:8,077名/前年度:⑦8,206人
⑧東京都立大学:7,866名/前年度:ランク外・6,455人
⑨九州大学:7,286名/前年度:⑧7,540人
⑩大阪大学:7,099名/前年度:⑨7,196人
〈注目大学〉
横浜国立大学
2021年度にコロナ禍の影響を考慮して個別試験が中止され、大幅に志願者が減少しました。その後、2022年度から従来の個別試験が復活し、志願者も徐々に元通りとなっていましたが、2025年度はその人気をさらに大きく伸ばしついに9,000人を上回りました。
学部学科別でみると、都市科学部 都市社会共生学科は
前期試験【2024年度 2.6倍→2025年度 6.9倍】
後期試験【2024年度 8.1倍→2025年度 31.2倍】と志願者数が大幅に増加しました。
今後も人気が上昇していく大学のひとつだと予想できるでしょう。
東京都立大学
多くの学科で二次試験に英語が必須となり、勉強の負担が増加したにもかかわらず、志願者は大きく増えました。
東京都が2025年度に導入した都内在住者への授業料支援制度が大きく影響したと考えられます。今後も引き続き人気大学のひとつになるでしょう。
倍率の高かった大学
①山陽小野田市立山口東京理科大学:12.9倍(定員179名→志願者2,311名)/前年度:8.5倍(187→1,583名)
②都留文科大学:10.7倍(定員365名→志願者3,911名)/前年度:8.2倍(360→2,935名)
③下関市立大学:9.9倍(定員343名→志願者3,398名)/前年度:10.4倍(300→3,133名)
④奈良県立大学:9.8倍(定員115名→志願者1,126名)/前年度:7.9倍(115→913名)
⑤釧路公立大学:9.4倍(定員190名→志願者1,779名)/前年度:8.0倍(190→1,527名)
⑥奈良県立医科大学:9.0倍(定員125名→志願者1,122名)/前年度:8.6倍(125→1,069名)
⑥上越教育大学:9.0倍(定員110名→志願者991名)/前年度:4.9倍(110→538名)
⑧周南公立大学:8.9倍(定員246名→志願者2,189名)/前年度:7.6倍(246→1,865名)
⑨高崎経済大学:8.4倍(定員680名→志願者5,725名)/前年度:7.9倍(680→5,377名)
⑩公立諏訪東京理科大学:8.3倍(定員192名→志願者1,594名)/前年度:4.8倍(200→953名)
〈注目大学〉
山陽小野田市立山口東京理科大学
志願者数が【2024年度 8.5倍→2025年度 12.9倍】と増加しました。2025年の志願者数を細かく見ると前期は7.7倍(2024年度3.6倍)、中期は20.9倍(2024年度15.4倍)でした。
2025年度入試から変更があり、薬学部が中期だけでなく新たに前期試験も実施されることとなりました。実施初年度は定員8名に対して志願者198名の倍率24.8倍となりました。
他に倍率が大きく上がった学部学科・方式は以下の通りです。
・工学部電気工前期B方式:2024年度 2.2倍→2025年度 16.3倍
・工学部電気工中期:2024年度 9.8倍→2025年度 16.0倍
・工学部応用化学前期B方式:2024年度 4.2倍→2025年度 16.0倍
・工学部応用化学中期:2024年度 19.2倍→2025年度 29.6倍
・工学部医薬工前期B方式:2024年度 3.7倍→2025年度 10.3倍
・薬学部薬学科中期:2024年度 14.0倍→2025年度 20.6倍
上越教育大学
志願者数が【2024年度 4.9倍→2025年度 9.0倍】とほぼ2倍近い急増となりました。
2025年度の志願者数を細かく見ると前期は4.1倍(2024年度 2.1倍)、後期は20.4倍(2024年度 11.5倍)でした。過去10年間では最多の志願者数となり、大学は現在その増加要因を分析中とのこと。
今後も人気が上がっていくのか、注目したい大学のひとつですね。
2026年度の人気予想
それでは、2026年度の人気大学予想〜国公立編〜を発表します!
ポラリスアカデミア御茶ノ水校が注目した国公立大学は以下の13校です!
新設学部学科
旭川市立大学
2026年4月に「地域創造学部」が新設予定です。文理融合教育で、理系の自然科学と文系の社会科学を組み合わせて学ぶことが可能です。学年定員は100名です。理系・文系どちらの学生も集まるため、来年度は倍率が上がると予想できるでしょう。
埼玉大学
2026年度より教養学部 教養学科に「共生構想専修課程」が新設される予定です。これに伴い、学部定員が160名→200名に変わります。
さらに理学部 生体制御学科の後期試験は個別学力試験(総合問題)から「個別学力試験の実施なし(共通テストのみ)」に変わります。
この2学部についてはそれぞれ新たな学び・勉強の負担減少により、来年度志願者数の増加が見込めるでしょう。
長野大学
2026年度4月より「共創情報科学部」の新設と既存学部の再編(企業情報学部と環境ツーリズム学部の統合)により「地域経営学部」の開設を予定しています。これにより3学部合計340名→390名に定員も増える予定です。より最先端の学びが得られる大学になるため、人気が集まると予想できるでしょう。
福井県立大学
2025年度に新設された「恐竜学部」も話題でしたが、2年連続で2026年度には「地域政策学部 地域イノベーション学科」も新設予定です。県内をはじめ国内外の地域課題をフィールドワークで学ぶことができ、2年次からは福井駅徒歩1分の場所に新しい「まちなかキャンパス(仮称)」も設けられます。学年定員は70名です。アクセスが良く、綺麗な環境で自身の目や脚で能動的に学べる環境のため、引き続き注目される大学になるでしょう。
佐賀大学
2026年度4月より「コスメティックサイエンス学環」が新設予定です。学年定員は30名です。現在構想中ですが、入試情報もすでに公開されており一般選抜の個別試験は1科目で受験できます。前期は化学基礎・化学の1科目が必須、後期は化学基礎・化学、数学I、II、A、B、Cより1科目選択の予定です。さらに英検などの英語外部検定試験の結果も一般選抜(前期・後期)に利用可能です。
専門性が高く、少数精鋭で密度の濃い学びが得られるため、人気が集まると予想できます。
熊本大学
2024年度4月より「共創学環」が新設予定です。地域や国際社会の課題解決に貢献できる人材育成を目的としています。民間企業や教育・研究機関、政府・地方自治体、金融機関の研究者や実務家を招いた授業や英語・中国語・韓国語などの語学力とプレゼン・ディベート力が高められる授業など、実践的な教育が特徴です。
入学定員は80名の予定です。そのうち18名ほどは新しい総合型選抜「Kumamoto探求入試」で合格者が決まります。高校授業の「総合的な探求の時間」などで身に付いた力を測る新しい入試方式のため、今後も注目したい大学のひとつです。
新設学部学科についてはこちらのブログもぜひご覧ください!
【新しい学部に入るメリットは?】2026年度新設学部を紹介→ここをクリック
入試制度の変更
茨城大学
2026年度入試では、多くの学部でさまざまな入試制度の変更が予告されています。
後期試験の募集廃止や一部科目の選択廃止などもありますが、志願者数増加につながると予想できる変更もあります。
例えば、農学部の前期試験では「個別試験の理科が廃止」となり、共通テストの配点が変更されます。後期試験では、一部学科において「第2志望制」が導入されます。
さらに、理学部の一部コースの後期試験では「個別試験が廃止」となり、共通テストの点数と出願時に提出するチェックシートによる主体性評価の得点との総合点で合否が決まります。
勉強の負担が減り、合格のチャンスを増やすことができるため、人気が集中すると予想できるでしょう。
筑波大学
2026年度より、人文・文化学群 日本語・日本文化学類において新たに「前期試験」が実施される予定です。定員は10名のため狭き門ではありますが、合格チャンスが増えるため志願者数の増加につながるでしょう。
上越教育大学
学校教育学部 初等教育教員養成課程では、2026年度より前期試験から「実技試験」が廃止され、小論文と面接のみとなります。対策の負担が減るメリットに加え、今年度の志願者数増加の傾向も踏まえると、来年度も人気の大学となる可能性があります。
島根県立大学
看護栄養学部において、2026年度前期試験で看護学科は「理科が必須→選択」に、健康栄養学科は「英語が必須→選択」に変更されます。それぞれ4科目必須1科目選択の5科目受験→「3科目必須1科目選択4科目受験」へと変わるため、勉強の負担が軽減されます。得意科目をより活かして受験することが可能なため、2026年度の注目大学のひとつになるでしょう。
愛媛大学
工学部では2026年度入試に変更点が多数あります。一般選抜の前期試験においては従来の理系入試(数III必須、物理or化学から1科目選択)が新しく2タイプに分かれます。「数学重視型:数学は200点満点で数IIIまで、理科は100点満点で物理or化学or生物から1科目選択」と「理科重視型:数学は100点満点で数IIIなし、理科は200点満点で物理or化学or生物から1科目選択」の2つです。
従来の入試より得意科目を活かして受験することが可能なため、戦略的に対策をしてきた受験者が集まると予想できます。
高知工科大学
2026年度の一般選抜後期入試において、検定料が減額されます。なんと従来の15,000円から1万円割引され、「5,000円」に変わります。経済的負担がより少なく、受験機会を増やすことができるため、すべての学群において後期試験の志願者数が大幅に増えると予想できるでしょう。
長崎県立大学
看護栄養学部 栄養健康学科において、2026年度より後期の個別学力検査(化学基礎・化学)が廃止され、「面接(口頭試問)」のみとなります。勉強の負担が減るため、受験生にとってはチャンス拡大と考えられるでしょう。
※本記事でご紹介している入試制度の変更等は2025年4月現在、各大学から予告・発表されている内容です。最新情報・確定情報は各大学の公式HPよりご確認ください。
いかがでしょうか。
人気が集中する大学や学部はご自身に合った正しい受験戦略が必要です。そのためには適切な情報収集も必要不可欠だといえるでしょう。
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