現役医学部合格者が教える「模試の正しい使い方」

こんにちは。ポラリスアカデミア枚方校 講師の山口です。
模試(模擬試験=本番を想定した練習試験)は、とても大切なイベントです。
にもかかわらず、受けっぱなしで終わってしまう人が多いのも事実。
今日は、模試を確実に得点力へ変える運用法をお伝えします。
目次
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模試は“近場の目標”(スモールステップ)にする
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「直し」をしないと意味がない(7日以内の鉄則)
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受けすぎ注意:適正頻度と選び方
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一喜一憂OK。ただし“その後の行動”が命
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実践マニュアル:模試の前日〜7日後まで
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直しノートの作り方(テンプレ)
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1. 模試は“近場の目標”にする
模試は高3以外でも2〜3か月に1回のペースであります。ここを中間ゴールに設定しましょう。
例
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次回までに「英語の偏差値+5」「校内順位+20位」
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数学は「二次関数と場合の数の取りこぼしゼロ」
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国語は「評論の根拠線引き100%」
ポイント:目標は“数字+領域”で具体化。そして週間計画に落とし込みます。
2. 「直し」をしないと意味がない(7日以内の鉄則)
模試は良問が多く、弱点が最短で見える鏡です。
鉄則:受験直後〜7日以内に直しを完了する。返却を待たず、配布解説+自己採点で進めます。返却が1〜2か月後の冠模試は、返却待ちだと鮮度が切れます。
7日以内チェックリスト
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× 2週間後に少しだけ直す
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○ 当日〜翌日に自己採点/分析
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○ 3日以内に解き直し1回目(解説を活用)
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○ 7日以内に“見ずに再現”で2回目(根拠を言語化)
3. 受けすぎ注意:適正頻度と選び方
模試を増やすほど「直し時間」が奪われ、本末転倒です。
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目安:高3でも月1回が基本線。外部模試を足すなら直しの時間を確保できる数に限定。
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選び方:
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第一志望の出題傾向に近い模試を優先
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時期ごとに目的を設定(春=基礎確認/夏=弱点露出/秋=時間配分と精度)
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4. 一喜一憂OK。ただし“その後の行動”が命
本気で向き合えば、上がって喜び、下がって悔しがるのは自然です。大切なのは次の24時間で何をしたか。
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良かったとき:慢心ブロック(間違い問題だけ翌日に総点検)
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悪かったとき:原因3分類
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知識不足(覚えていない)
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技術不足(解法運用が甘い)
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マネジメント不足(時間配分・見切り)
→ 分類ごとに翌週の計画へ反映。
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5. 実践マニュアル:模試の前日〜7日後まで
◆ 前日:仕込み
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時間配分表を科目ごとに決める(例:現代文35→古文25→漢文20)
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見切りラインを決める(例:3分で手が止まったら一旦飛ばす)
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必要物の最終確認(時計・受験票・糖分・水分)
◆ 当日:本番運用
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最初の5分で全体把握→即配分
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迷ったら**“得点密度の高い問題”**へ
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終了5分前は見直し専用(符号・桁・設問ずれ)
◆ 当日夜:自己採点&一次分析(60〜90分)
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得点/大問別の出来・未着手・時間過不足を記録
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間違いの原因3分類(知識/技術/マネジメント)
◆ 1〜3日後:直し①(解説ありで復元)
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全問で“根拠の位置”に印(国語・英語)
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数学・理科は入口の一手と分岐理由を言語化(なぜその変形?)
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英語は設問別に根拠文を英語のまま引用→和訳の精度確認
◆ 4〜7日後:直し②(見ずに再現)
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解説なしでゼロから再現→詰まった箇所をパターン帳へ
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時間を測って本番速度で再演習(精度×スピード)
◆ 8日目:次回模試への“1行宣言”
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「次回は古文:助動詞の識別で落とさない」「数列:漸化式の分岐を最初に固定」など行動に直結する一行を日報の先頭に。
6. 直しノートの作り方
A4縦を4ブロックに分割して使います。
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設問/分野:大問・小問、出題領域
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ミスの原因:知識/技術/マネジメント
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正解への筋:入口の一手→分岐理由→決め手(日本語で1〜3行)
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再発防止:覚えるべき事実/“次はこうする”チェック項目
直しノートは**「次の自分への取扱説明書」。読み返して30秒で使える**形にしましょう。
7. まとめ
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模試は近場の目標にして、数字+領域で具体化する
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受験直後〜7日以内の直しが勝敗を分ける
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受けすぎず、直しに時間を割く
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一喜一憂はOK。24時間以内の行動がすべて
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執筆:ポラリスアカデミア枚方校 講師・山口