• 池袋校

模試の価値を最大化するために

  • 大学受験

こんにちは!
ポラリスアカデミア池袋校の石渡です。

本日は「模試の受験後にするべきこと」を
紹介したいと思います!

受験生だけでなく、1,2年生も
模試を受ける機会があると思います。

模試は、「実力を測る場」であると同時に、
弱点を教えてくれる最高の教材」です!

成績表が返却された時、
つい判定や偏差値を見て一喜一憂しがちですが、
それだけでは大きな機会損失です。
成績表は、あなたの学力の情報が
たくさん詰まっています!

このブログでは、その情報を分析し、
今後の学習計画に活かすための
「受験後にすべきこと」
を徹底解説します。

受験生だけでなく、
1,2年生も模試を受ける機会があると思いますから、
ぜひ最後までご覧ください!

ステップ1:受験直後に「自己採点と分析」を行う

模試の結果が返ってくるまで待っていては、
詳細な記憶が薄れてしまいます。
試験直後の感覚が新鮮なうちに
自己採点と分析を行いましょう。

自己採点をする際、
単にバツをつけるだけでなく、
「その間違いの原因」を
問題用紙の余白やノートに詳細にメモします。

  •  知識不足:用語や公式を完全に忘れていた。
  •  読み違い/解釈ミス:問題文や設問の意図を取り違えた。
  •  計算ミス:途中の計算や書き写しを間違えた。
  •  時間不足:解く時間が足りず、手が出せなかった。

いずれの原因にしても、
点数という形では同じように
評価されてしまいます。

しかし、実際には原因によって
今後の対策やするべきことは大きく変わってきます。

受験直後でないとこれら原因を特定するのが
難しくなってしまいます。

受けてホッとする気持ちはわかりますが、
振り返りまでが模試本番だと思って取り組みましょう。

ステップ2:成績返却後に成績表を分析する

成績表が届いたら、
判定や偏差値といった「結果」だけではなく、
「中身(プロセス)」を徹底的に分析します。

1. 総合点より「得点率と平均点」を比較する

自分の総合点だけでなく、
「得点率(全体で何%取れたか)」と
「平均点」に着目しましょう。

  • 平均点より低い科目・単元:
    これは周囲の受験生が取れている基本問題を
    取りこぼしていることを意味します。
    最優先で基礎に戻り、
    穴埋めをする必要があります。
  • 正答率が高いのに間違えた問題:
    誰もが正解できる問題、
    つまり「合否に直結するボーダーライン」の失点です。
    これは絶対に潰すべき弱点としてマークしましょう。

 

2. 「単元別・分野別」成績を詳細にチェックする

模試の成績表には、
数学なら「微分・積分」「ベクトル」、
英語なら「文法」「長文読解」といったように、
単元別の詳細な得点が表示されています。

この単元別の成績と、
受験直後に分析した「間違いの原因」を突き合わせます。

例:
数学の「ベクトル」の得点率が低く、
原因が「A: 知識不足」と「C: 計算ミス」が多かった場合

単元集に戻り、基本公式を定着させるとともに、
ケアレスミス防止のための計算練習を重点的に行う。

 

3. 志望校別判定は「努力目標」と捉える

判定がAでもEでも、
それは「今の時点の学力」
を示したに過ぎません。
特に高校3年生の夏までの判定は、
まだまだ変動します。

D・E判定の場合でも悲観的になる必要はありません。
「この模試で示された苦手分野を克服すれば、次はC判定にいける」
という具体的な目標設定の材料にしましょう。
判定は「今の自分と志望校との距離」
を教えてくれるガイドマップです。

逆にA判定でも慢心してはいけません。
苦手単元や、ケアレスミスで
失点した部分がないかを再確認し、
「満点を目指す意識」で学習を継続しましょう。

ステップ3:分析後に学習計画を立てる

分析が終われば、
いよいよ最も重要な学習計画への反映です。
この作業が、次の模試で結果を出すための鍵となります。

1. 復習ノートを作成し、即座に解き直す

間違えた問題や、勘で正解した問題は、
解説を読んで「完全に理解できるまで」解き直します。

この時、ただ答えを写すのではなく、
「なぜその解法を選ぶのか」
「他の解法はないのか」
といった思考プロセス
ノートに言語化することが大切です。
これを「模試復習ノート」としてまとめれば、
直前期の最強の復習ツールになります。

2. 苦手分野を最優先する「学習計画の組み換え」

分析によって浮き彫りになった
「正答率が高いのに間違えた問題」や
「平均点を下回った単元」を、
向こう1ヶ月の学習計画の最優先事項に組み込みます。

  • 参考書の選定:
    該当する単元が扱われている
    基礎的な参考書に戻り、
    完璧に理解できるまで反復します。
  • 時間の配分:
    好きな科目や得意科目に割いていた時間を、
    意識的に苦手分野にシフトします。

3. 次の模試の「目標」を設定する

次の模試をただ受けるのではなく、
具体的な目標を設定して臨みます。

  • 目標設定の例:
    • 「前回間違えた『不定詞』の文法問題は、今回必ず満点にする」
    • 「苦手な数学I・Aの得点率を、平均点+5%まで上げる」
    • 「時間配分を厳守し、最後の長文問題まで手を付ける」

 

まとめ:模試は「財産」である

模試の判定がどうであれ、
あなたがそのために費やした時間と、
間違えた問題の数々、
そして返ってきた成績表は、
すべて「あなただけの貴重な財産」です。

この財産を活かせるか否かは、
すべて受験後の行動にかかっています。

「模試の結果が良かった/悪かった」のではなく、
「次、何をすべきか」が明確になったと前向きに捉え、
具体的な行動に移しましょう。
その一歩一歩が、
必ず合格へと繋がります!