神奈川県公立高校入試の共通選抜を徹底分析【2025年度】
今回は神奈川県公立高校入試2025年度の共通選抜全教科の問題分析です。
個別学習管理型予備校ポラリスアカデミア横浜校・町田校です。
大問ごとの出題傾向を理解し、志望校合格に向けて戦略を立てていきましょう。
英語
8題で構成されています。
英文が長く記述もあるため、時間との勝負になることが多いです。
文法問題に時間を割きすぎず、時間を長文に残してじっくり読めるようにするのが良いでしょう。
大問1
リスニングの問題です。
疑問詞や登場人物の行動、考えを表す箇所、繰り返し出て来る語に注意しながら聞くと、要点を掴みやすくなります。
普段から「聞くこと」も大切ですが、それ以上に「声に出して読むこと」もリスニングの対策になります。読めない単語やスムーズに読めない箇所はリスニングでもうまく聞くことができない部分なので、しっかりと確認しておくとリスニングでも聞けるようになるでしょう。
大問2
文章の空所補充の問題です。
中学校で習った単語は確実に覚えておきましょう。意味や使う場面を理解できていることが重要です。
逆に言えば、意味を理解していれば得点できる問題がほとんどなので、ここで多く正解しておきたいですね。
大問3
対話文の空所補充の問題です。
動詞の形や、前置詞の使い分けの問題もあるため、話の流れを理解したうえで、文法の知識も持っていることが必要です。
曖昧になりがちなものもあるため、普段から問題を解くときに時制などを意識する習慣をつけると良いでしょう。
大問4
並べ替えの問題が4問出題されます。
関係代名詞や比較、間接疑問文、不定詞など、語順が難しめの文法が頻出です。
それに加えて助動詞や熟語の知識が必要な時もあるため、このあたりの文法は理解して、多少アレンジされていても解けるくらいの力はつけておきたいですね。
大問5
英作文で、3コマの絵とその会話を読んで、条件に合う文章を書く問題です。
前後の話の流れを理解して、求められている文法を用いたうえで、冠詞などの細かい箇所もミスなく書けることが必要なため、難易度は高めです。
正答率が低くなりがちな大問なため、人によってはここを後回しにして最後に解く、しっかり解いて差をつける、など戦略の考えどころでもあるかもしれません。
大問6
長文読解です。
文章は長めですが、グラフも提示され、多少理解の助けになるでしょう。
本文の空所に適する語を選ぶ問題では、前後の文を注意して読む、それで分からなければ少しずつ前後で読む範囲を広げていくことで大抵対応できます。
最後に内容理解問題で2つ選択するものがあるため、全体を読んで内容を的確に把握できていることも重要です。
大問7
資料と短めの英文を読んで答える問題が2問あります。
それぞれ問題は1問ずつですが、計算が求められるなど、文章理解に加えて思考力が求められます。
文章の短さの割に時間をとられがちな大問のため、情報を整理しながら間違いなく解けるよう練習しておきたいですね。
大問8
対話文を読んで答える問題です。
文章にあったグラフを選ぶ問題もありますが、数値に着目すると案外さくっと解けます。
文章量があり、内容理解が少し難しく感じると思われるため、時間をいかに残しておけるかが重要です。
国語
5題で構成されています。
読解は内容理解がメインです。根拠をしっかり持って選べるように、そして見直しをしやすいように、違うと思った選択肢の根拠の横にバツをつけるなどするのがおすすめです。
大問1
漢字と短歌の問題です。
漢字は選択問題ではありますが、中学校で習った漢字を総ざらいし、かつ同音異字をある程度把握しておくことが重要です。
短歌は毎年1問出題されており、自然物を描写しながら、自身の考えや思いに繋げることが多いです。主題をスムーズに捉えられる力をつけておきましょう。
大問2
物語文からの問題です。
傍線部の前後をしっかりと読んで、登場人物の心情や行動の意味が理解できるようにしましょう。
内容理解の問題のみで、選択肢でもたくさん読む必要があるため、文意をスムーズに理解できるよう練習しておきましょう。
大問3
説明文からの問題です。
内容理解だけでなく、文法問題も出題されているため、ざっと確認して対応できるようにしておきましょう。
接続詞に着目して文同士の関係を意識すること、繰り返し出てくるキーワードを理解しながら読むことが正解への鍵です。
大問4
古文読解の問題です。
「誰」が「何をした」かに着目して読むと話の流れを掴みやすいです。
古文の知識も必要ですが、注を読めばある程度読解に必要な情報は書いてあるため、読み飛ばさないようにしましょう。
大問5
資料を読んで答える問題です。
資料の概要を把握し、要約できる力が必要になります。
この大問のみ40字以内の記述があるため、必要な情報を入れ忘れないように、書くべき内容を整理してから書き始めると良いでしょう。
数学
6題で構成されています。
大問1,2はかなり基本的な問題のため、全問正解を目指しましょう。
それ以外の大問では、(ア)などは解きやすいことが多いので、自身のレベルに合わせて、特に注力すべきポイントを理解しておきましょう。
大問1
計算問題が5問出題されます。
基本的な計算ばかりのため、符号ミスや分数のミスなどに気を付けて確実に正解しましょう。
大問2
計算問題の小問集合です。
そこまで難しい問題は出題されませんが、式を考えて解くものや簡単な図形問題があるため、満遍なく対策しておくことが重要です。
大問3
小問集合です。
証明の穴埋め問題やデータの読み取り問題があります。
問題文が長めなため、条件をしっかりと把握して解くこと、二次方程式の利用の問題、難しめの図形の問題もあるため、少し発展した問題にも日頃から取り組んでおくことが必要です。
大問4
関数の問題です。
一次関数の知識だけで解けるものから、二次関数の知識を要するものもあり、最後には図形の問題まで発展します。
関数では大問をまるまる使って出されることが多いため、様々な問題を解いて対策しておきましょう。
大問5
確率の問題です。
確率も頻出のテーマなので、対応できるようにしておきましょう。とはいえ、分数の数字をすべて自分で選ぶ形式なので、計算を間違いなくできないといけない点で難易度が高くなっています。
問題文をしっかりと読んで、条件を理解することが大切です。
大問6
空間図形の問題です。
立体をイメージしながら解く力が必要なため、苦戦する受験生は多いでしょう。
図に書き込みながら解くのがおすすめです。様々な問題を解いて、空間図形の解法パターンを理解しておくと最後まで解けるでしょう。
理科
8題で構成されています。
実験をベースに出題される問題ばかりなので、教科書などに載っている実験の流れと結果を確認しておくと良いでしょう。
また、暗記が多い生物、地学は満遍なく勉強して覚えておきましょう。
大問1
物理の小問集合です。
凸レンズや抵抗の計算など、受験生が苦手に陥りがちなポイントが出題されています。
中学1,2年生で習った内容でも手を抜かず、問題演習をして対策しましょう。
大問2
化学の小問集合です。
そこまで難しくはないですが、イオンの範囲からも出題されているため、きちんと理解をしておくことが重要です。
大問3
生物の小問集合です。
生物の知識は勿論ですが、顕微鏡の使い方についても出題されており、実験器具の使い方はイメージできるようにしておくと良いですね。
大問4
地学の小問集合です。
選択肢から複数選んで答える問題ばかりのため、学んだことをしっかりと理解し、解答に結び付けられることが求められます。
大問5
物理の問題です。
小球を坂から転がす実験を2つ行っています。
それぞれ表が提示されているため、それらを正確に読み取って考える必要がありました。
速さの計算もあり、計算ミスには注意したいですね。
大問6
化学の問題です。
炭酸ナトリウムとクエン酸を水に溶かして気体を発生させる実験です。
表とグラフを合わせて理解しながら、計算ミスに気を付けて解きましょう。
実験の方法と結果を問う問題もあるため、実際に実験したときの様子もイメージできると良いですね。
大問7
生物の問題です。
微生物に関する実験を行っており、デンプンに関する知識や、実験の操作の理由が問われました。
対話を読む箇所もあるため、それを元に考える力も必要です。
大問8
地学の問題です。
地震に関する問題で、複数の資料から必要な情報を取捨選択しながら解くことが重要でした。
地震に関連する用語を覚えていることに加えて、計算もする必要があるため、この分野全体をしっかりと理解できていることが求められました。
社会
7題で構成されています。
資料問題が多く、早く的確に理解する力が必要です。
また、3年生で習った公民の対策が疎かになりがちですが、全分野から出題されるため、しっかりと勉強し差をつけていきましょう。
大問1
世界地理の問題です。
グラフから国を推測して、その後の問題を解く必要があり、国の知識とそれにまつわる全体的な知識が問われました。
国ごとの気候や特産品、人口などは一通り把握しておきましょう。
大問2
日本地理の問題です。
東日本大震災のあった宮城県仙台市を中心に出題されています。
ここでは特に東北地方の特徴の理解が必要で、日本地理を制するためには、各地方の気候や産業を意識して覚えておくと良いでしょう。
大問3
古代から近世までの歴史の問題です。
出来事を年代順に並べ替える問題や、文化に関する問題があり、確かな知識が必要となります。
資料の読み取りを元に解答する問題もあるため、読解力も必要です。
大問4
近現代の歴史の問題です。
人々の行動の背景を問う問題や、年表の空所補充の問題が出題されました。
出来事の流れに加えて、その理由や内容まで確認しておくことで正解を導けるでしょう。
大問5
公民の経済分野からの問題です。
貨幣に関する問題で、頻出の円安円高のほか、企業の現状や国債についてなど規模の大きな問題が出題されています。
それに加えて表の読み取り問題もあり、知識も思考力も求められているようです。
大問6
公民の政治分野からの問題です。
主要国首脳会談をテーマに問題が展開されており、海外のことや人権についても知識を持っておくことが必要でした。
大問5と同様、表・資料問題があるため、確実に内容を読み取っていきたいですね。
大問7
融合問題です。
西アジアを中心に、地理や歴史に触れながら解き進めるタイプの資料を多く用いた問題となっています。
最後の大問にして、「読んで図表を理解して解く」流れが1問ごとに必要なため、時間には気を付けながら解いていきたいところです。
その地域の知識が多少あると解きやすくなるでしょう。
まとめ
2025年度の入試問題分析をしてまいりましたが、神奈川県公立高校の共通選抜入試問題について、特徴は掴めたでしょうか。
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