• 枚方校

睡眠時間を削ってまで勉強するのは「あり?なし?」

  • 勉強法

こんにちは。ポラリス枚方校 講師の山口です。
「睡眠を削ってでも勉強すべきか?」は、毎年多くの受験生がぶつかるテーマです。

私自身は“勉強時間派”でしたが、成績を最大化する観点でフラットに整理し、今日から使える判断フレームに落とし込みます。


結論

  • 基本は「睡眠優先」。ただし、短期間の“計画的な時間借り”は条件付きで可

  • 可否は**「合計の学習成果=時間 × 質」**で判断。睡眠を削って“質”が落ちるなら即アウト

  • 実戦的には、①まず削らずに質を上げる工夫をやり切る → ②それでも足りない場合のみ短期・限定ルールで時間借り。


判断フレーム|削る前に3つの質問

  1. テスト直前48〜72時間ではないか?
    → 直前期は睡眠優先(記憶固定・注意力のため)。ここで削るのは“なし”。

  2. 削らずに捻出できる余白はもう無いか?
    → スマホ/移動/非学習タスクの最適化が先(後述)。

  3. 削っても「質」が維持できる根拠はあるか?
    → 直近1週間の学習ログで正答率・集中持続が落ちないことを確認できるか。

3つのうち1つでもNoなら、削らないが正解です。


削る前にやる“時間創出10項目”(これで足りる人が多い)

  1. 就寝前スマホ“ゼロ”(アラームは置き時計)

  2. 90分×6〜8本の深い学習ブロックに分割(間に10〜15分休憩)

  3. 朝30分の先取り(最重要科目を起床後に)

  4. 移動は音声暗記・リスニングに固定

  5. 昼は腹6〜7分+低GI(午後の眠気回避)

  6. 学習ログ:科目/教材/範囲/理解度を1行で可視化

  7. IF-THENルール:詰まったら→設問を1つ進めて休憩

  8. 科目の順番最適化:重い→軽い→重い(集中の波に合わせる)

  9. 道具の断捨離:机上は“今日使うものだけ”

  10. 週次の科目配分見直し:伸びが鈍い科目を朝イチへ

これで1〜2時間/日は捻出できます。まずはここまで。


どうしても削るなら|“時間借り”の5ルール

  1. 上限:1日−20〜40分まで(連続3日以内)。

  2. 返済:翌々日までに+30〜60分睡眠で必ず返す(“睡眠負債”を溜めない)。

  3. 時間帯:基本は朝に振替(夜更かしは質が落ちやすい)。

  4. 質の監視:その日と翌日の正答率・集中持続を記録**。落ちたら即中止。

  5. カフェインは昼まで(夜はオフ)。必要なら**10–20分の“カフェインナップ”**を併用。

※“毎日1〜2時間削る”のような慢性的削減は不可短距離走のラストだけと覚えてください。


睡眠を守りつつ成果を上げる“質アップ処方箋”

  • 前夜仕込み:翌朝の最初の1問を机に開いておく(着座→即スタート)。

  • 設問先読み→根拠段落直行(国英)/入口の一手と言語化(数理)。

  • 復習の黄金比:新規6:復習4(翌日・3日後・7日後)。

  • 夜は“軽作業のみ”(暗記カード・見直し)。重いタスクは朝へ。

  • **週1“遅起きデー”**で回復(7〜9h睡眠)。結果的に週の合計成果が上がります。


テスト直前の扱い(48〜72時間)

  • 睡眠優先(新規は絞る/“当て勘”を崩さない)。

  • 前日21:30以降は脳に優しい復習のみ。

  • 当日朝は軽復習+計算の指慣らし。

  • カフェインは朝だけ(昼は“軽め+水分”)。


迷ったときのチェックリスト(○が多い方へ)

睡眠を守るべきサイン

  • 昨夜の就寝が24:00以降が続いている

  • ここ3日で6h未満が2回以上

  • 頭痛・だるさ・イライラが増えている

  • 正答率や計算ミスが目に見えて増えた

短期“時間借り”してOKなサイン

  • 直近の正答率・集中は安定

  • 返済日をカレンダーに確保済み

  • 借りるのは1回あたり20〜40分だけ


まとめ

  • 原則は睡眠優先。まずは削らずに質を上げる10項目をやり切る。

  • それでも足りないときだけ、短期・少量・返済前提の“時間借り”。

  • 合計成果=時間 × 質質が落ちたら元も子もない——ここを絶対基準に。


無料受験相談のご案内(枚方校)

ポラリスアカデミア枚方校では、無料受験相談を実施中です。

  • 現状診断(読解の弱点特定/志望校とのギャップ)

  • 現代文の“型”トレーニング計画(週次メニュー化)

  • 他教科と両立できる学習スケジュールをご提案

お申込みはこちら


特別告知|11月15日(土) 吉村学長による1:1個別受験相談@枚方校

席数に限りがあります。詳細・お申込みは以下から:

逆算プラン作成/強化すべき科目の特定/直近1か月〜本番までの週次スケジュールを、その場で一緒に組み立てます。

執筆:ポラリスアカデミア枚方校 講師・山口