現役で医学部に受かった私が教える「参考書・問題集の選び方」
こんにちは。ポラリスアカデミア枚方校 講師の山口です。
参考書は種類が多くて迷いますよね。
今日は「何を基準に選ぶか」→「購入前に確認すること」→「買った後の回し方」まで、失敗しない手順をまとめます。
結論（先に）
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最重要基準＝解説の丁寧さ（思考プロセスが言語化されているか）。
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有名どころ（定番）から選ぶのが安全。理由は「実績とレビューが蓄積」「授業・解説動画・質問情報が見つかりやすい」ため。
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**“3冊ルール”**で過不足を防ぐ：
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網羅系（基礎の土台）1冊
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標準演習（得点力）1冊
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過去問／志望校対策 1冊
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見るべきポイント（選定基準）
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解説の粒度：式が“なぜ”そう動くか（思考プロセス）が書かれているか。
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構成：例題→類題のスパイラル（反復）になっているか。
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分量：1〜2ヶ月で2周できる厚さか（周回可能性）。
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到達レベル表示：共通テスト／中堅私大／難関大…など射程が明確か。
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相性：紙面レイアウト・文字密度・余白の書き込みやすさ。
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重複回避：手持ちの本とレベル・範囲が被りすぎていないか。
本屋での「5分チェック」（買う前に必ずやる）
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適当に3題を選んで解説を読む。
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「なぜその一手？」が日本語で説明されているか。
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自分の言葉で1行要約を書けるか（＝理解できた証拠）。
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類題を見ずに入口の一手を再現できるか。
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その本で2周する自分が想像できるか（持ち運びやすさ・紙面）。
→ 3つ以上○なら購入OK。2つ以下なら別の本を探しましょう。
科目別：失敗しにくい“定番ラインナップ”の例
（学力帯や学校方針で変わるので、校舎で最適化します。ここでは“よく使われる定番”を参考までに。）
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英語
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語彙：『システム英単語』／『ターゲット1900』
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文法：『大岩のいちばんはじめの英文法』→『頻出英文法問題集』
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解釈：『英文解釈の技術』シリーズ／『ポレポレ英文読解』
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長文：レベル別長文シリーズ／『やっておきたい英語長文』
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数学
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網羅：『チャート式（青）』or『Focus Gold』
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標準：『基礎問題精講』→『1対1対応の演習』→『上級問題精講』
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物理
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入門〜標準：『物理のエッセンス』→『良問の風』→『名問の森』
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化学
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入門〜標準：『リードLight』→『基礎問題精講 化学』→『重要問題集』
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国語（現代文・古文）
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現代文：『入試現代文へのアクセス』／『現代文読解の開発講座』
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古文：『古典文法 改訂版（例：富井の古典文法／マドンナ古文）』＋『古文上達』
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迷ったら“定番→自分の相性を見て微調整”が基本。逆張りのマニアック本は原則おすすめしません。
買った後の“運用の型”（周回ルール）
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1周目：理解周回
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解説写経OK／「なぜ？」を余白に1行でメモ。
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2周目：再現周回
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解説を見ずに入口の一手→決め手を口で説明しながら解く。
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3周目：速度周回
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本番タイムで。詰まったら印→後でまとめて復習。
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パターン帳（A4一枚/単元）
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「見分け方」「使う道具」「落とし穴」を3分割で要約。次回の武器に。
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やめるサイン（本を替えるべきとき）
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2週間使っても理解メモの量が増えない（＝読んでいない/相性が悪い）。
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解説を読んでも**“なぜ？”が解消されない**。
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厚すぎて2周の見通しが立たない。
→ ためらわず別の本へ乗り換え。費用より時間の方が高いです。
よくある質問（Q&A）
Q. 定番を2冊並行はアリ？
A. 基本は直列（1冊ずつ）。並行は「語彙＋長文」のような異分野のみ。
Q. 最新版にこだわるべき？
A. 基本は可。ただし旧版でも定番は強いです。手持ちがあるなら使い切る方が早いことも多い。
Q. レベルが合っているか不安
A. 本文3題で正答1・部分点1・歯が立たない1くらいが適正。全部解けるなら上の本へ、全滅なら下へ。
まとめ
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まずは解説の丁寧さで選ぶ。
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定番から始めるのが最短ルート。
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3冊ルール（網羅・標準・過去問）で過不足なし。
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本屋5分テスト→周回の型→パターン帳で“使える知識”に。
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執筆：ポラリスアカデミア枚方校 講師・山口
