慶應志望必見!2024年度小論文を解説
ポラリスアカデミア御茶ノ水校です!
今回は2024年度慶應義塾大学文系の小論文について紹介します。
慶應義塾大学は学部によって小論文の内容、設問が全く違います。それぞれの特徴を理解していってください。
また「小論文」と聞くと敬遠しがちですが文系受験でほぼ使用する現代文の勉強の延長にあり正しい対策を積めばできるようになります。そのポイントを最後のほうに記載していますので最後まで読んでいってくださいね。
【経済学部】
2024年度は「読書術」という本から「自然科学と哲学の違いに関して」課題文が出ておりました。
・大問1:課題文を読み取れているか200字以内で記述
・大問2:課題文に対して意見論述を400字以内で記述
2023年度入試は「非合理性」という本から出題されており、23年度と形式などに大きな変化はなかったように思います。
経済学部は小論文の配点が70点と他学部と比べて低めですが、後に述べる環境情報学部の小論文より対策はしやすいのでしっかり得点したいところですね。
【商学部】
大問1:「スマートな悪、技術と暴力」から改変されて出題されておりました。例年通り穴埋め問題が中心とした問題でしたね。
大問2:「モンティホール問題」から改変で出題されていました。かなり数字や計算が課題文の中に入っていましたが過去問をやりこんだ人からすると2023年度の「決められた順序に整列させるソート」のアルゴリズムについて出題されことに比べると気持ち解きやすかったかもしれませんね。
商学部で注意しなければいけないのが、上記の大問2です。数学力や論理的思考が必要とされるためです。
【文学部】
「争わない社会-開かれた社会をつくる-」から主題され、チケット転売やポケモンカードなどを例にとって競争原理に関して出題でした。
大問1:課題文の要約を300-360字で記述
大問2:課題文に対しての意見を320-400字で論述
問題形式は例年通りでしたが23年度は「演奏家が語る音楽の哲学」22年度は「使える哲学」が出典だったので今回は課題文の内容に傾向の違を感じ驚いた人も少なくないかもしれません。ですが例年通り要約が出題されているのと論述の字数も多くないので現代文力があり文学部対策をしていれば問題なかったかと思います。
【法学部】
「政治的対話」から民主主義に対する懐疑に関して二人の議論が展開されておりそこにあなたが入った際にどう議論を展開するかという問題でした。
さすが法学部と言わんばかりの内容でしたね。
【総合政策学部】
2024年度は「日本の持続的な経済成長とデジタル化」「日本の経済成長と金融」「米国の科学技術の現状と世界の比較」「デジタルプラットフォーマーと寡占」「ESG時代の資本主義のありかた」に関して各紹介している資料が課題文として掲載されていました。
大問1:5つの資料から4つの資料を選択し主題について言及する。その主題に関連して10年後の日本について米国、中国との相対的関係を展望しつつどのような姿になっているか自分の考えを800字以内で論じる
大問2:政府の政策立案者だとしたら打ち出す政策を3つ列挙し目的、対象、手法を述べる。次に1つの政策に関してなぜその考えか、期待できる効果や弊害などを800字で論じる。
相変わらずの資料の多さでしたが、総合政策学部対策を積んでいた方には今年の問題は報われやすかったかもしれません。
【環境情報学部】
2024年度はこれまで総合政策学部、環境情報学部で出題してきた過去問の問題と要旨、回答例から引用されている文章が課題文として出題されていました。
大問1:過去に出題された入試問題に関して共通する領域と構造、受験生に求められている能力を300字以内で記述
大問2:過去に出題された入試問題に関して通底する出題意図があり、受験生に対してどんな知的能力を測るために出題されたか、問題に共通する構造、求める知的能力について300字記述
「過去の入試問題」を使ってくるとは驚きでしたね。出題の仕方も初めて見て受験生は苦労したのではないでしょうか?
【小論文対策まずなにをするべき?】
・語彙と現代文読解力を強化しましょう。主題をとれ要約できるようにすることや聞かれていることを正しく把握できるようにしましょう。
・現代文記述力を強化しましょう。ますは1文を正しく書けるか。主語に対して述語、修飾に対して被修飾語など対応して書けているか確認しましょう。
小論文と聞くと現代文で出てくる評論文のような複雑な構成の文章を求められていると思いがちですが、そうではなく読む側が一読して内容がよく伝わることが大切です。
・議論型、問題解決型、文章読解型、テーマ型の基本の型の文章構成を学びましょう
【小論文紹介した慶応義塾大学の学部ごとのキャンパス紹介】
・日吉キャンパス
東急線日吉駅から徒歩1分の位置にあり駅からキャンパスまでの銀杏並木が有名で入り口には門がなくキャンパスと町が一体化した雰囲気です。
文学部、医学部、薬学部1年生と経済、法、商、理工の1.2年生が利用しております。
・三田キャンパス
都営地下鉄線三田駅、JR線田町駅から徒歩8分ほどにあります。
ここはあの有名な日本最大級の学園祭である三田祭が行われるキャンパスですね!
文学部2-4年生、経済、法、商3-4年生が使用しています。
・湘南藤沢キャンパス
小田急線湘南台駅からバスで15分に位置にあります。
総合政策学部、環境情報学部1-4年生、看護医療学部の1.2.4年生が使用しています。
日吉、三田を考えると少し立地は悪いように思う方もいるかもしれませんが江ノ島海岸まで電車で20分ほどで行け海が好きな人にはうれしい立地です。
他にもキャンパスがありますが今回は小論文で紹介した学部のキャンパスのみ紹介です!
気になる人は御茶ノ水駅、秋葉原駅、四ツ谷駅、新御茶ノ水駅、小川町駅、亀戸駅、新宿駅近くに校舎があるので相談に来てください。