大学受験直前 気持ちが焦ったらどうすれば良い?
大学受験直前 気持ちが焦ったらどうすれば良い?
―久留米の高校生へ―
大学受験が目前に迫ると、多くの受験生が強い不安や焦りを感じます。「本当に間に合うのか」「もっとやるべきことがあるのではないか」「周りは順調そうなのに自分だけ遅れている気がする」——そんな思いが頭から離れず、勉強に集中できなくなることもあるでしょう。久留米市内の高校に通う皆さんの中にも、模試の結果や過去問の出来、周囲の友人の話を聞いて、不安が一気に押し寄せている人がいるのではないでしょうか。
しかし、受験直前だからこそ、気持ちの整え方が結果に大きく影響します。今回は、焦りを感じたときに意識してほしいポイントをいくつかご紹介します。

① 焦りは「頑張ってきた証拠」だと理解する
まず知っておいてほしいのは、焦りを感じること自体は決して悪いことではないという点です。ここまで真剣に勉強してきたからこそ、「もっとできるはず」「失敗したくない」という気持ちが生まれます。何も考えていなければ、焦りは生まれません。
大切なのは、その感情を否定せず、「自分は本気で受験に向き合っているんだ」と受け止めることです。焦りを感じた瞬間に自分を責めてしまうと、気持ちはさらに不安定になってしまいます。
② 「全部やろう」としないで優先順位を決める
受験直前になると、「あれもこれも不安だ」と思い、手当たり次第に勉強しがちです。しかし、この時期に最も避けたいのが、勉強内容の分散です。限られた時間の中で成果を出すためには、優先順位をはっきりさせることが欠かせません。
今の自分にとって「得点源になる分野」「落とせない基本事項」は何かを整理し、そこに集中しましょう。完璧を目指すよりも、「確実に取れる点数を積み上げる」意識が重要です。
③ 一日の目標は「小さく・具体的」に設定する
気持ちが焦っているときほど、大きな目標を立ててしまいがちです。しかし、「今日は10時間勉強する」「この参考書を全部終わらせる」といった目標は、達成できなかったときに自己否定につながります。
おすすめなのは、「英単語を50語確認する」「数学の頻出問題を5題解く」など、具体的で達成可能な目標を設定することです。小さな成功体験を積み重ねることで、「自分は前に進めている」という実感が生まれ、気持ちも落ち着いてきます。
④ 周りと比べすぎない
受験直前期は、模試の結果や勉強量について周囲の話が耳に入りやすくなります。しかし、他人と比べることで得られるものは、焦りや不安であることがほとんどです。
受験は他人との競争である一方で、自分の力を最大限発揮する戦いでもあります。比べるべき相手は「昨日の自分」です。昨日より理解できたことが一つでもあれば、それは確実な前進です。
⑤ 不安は一人で抱え込まない
どうしても気持ちが落ち着かないときは、信頼できる人に話してみましょう。言葉にするだけで、頭の中が整理されることもあります。塾の先生は、学習面だけでなく、受験直前の不安や迷いを受け止める存在でもあります。
不安を共有することで、「自分だけじゃない」と感じられ、気持ちが軽くなるはずです。
大学受験直前は、誰にとっても不安定になりやすい時期です。しかし、ここまで積み重ねてきた努力は、決して簡単に消えるものではありません。焦りを感じた時こそ、立ち止まり、今できる最善の一歩に集中してください。私たちは最後まで、久留米で頑張る高校生の皆さん、受験生一人ひとりを全力で支えていきます。




