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【高2生】11月の模試(全統・駿台・進研)で差をつけよう!!

  • 大学受験

― この秋、勝負を決めるのは「基礎の完成度」だ ―

こんにちは。
ポラリスアカデミア枚方校 講師の松原です。

いよいよ11月、全国の高校2年生にとって“秋の模試シーズン”がやってきました。
河合塾の全統模試、駿台模試、そして進研模試。
この3つの模試は、今の学力を数値化するだけでなく、来年の志望校合格を左右する重要な分岐点です。

ここで「どこまで基礎を固められているか」が、春以降の伸びに直結します。
今回は、高2生がこの11月模試で“確実に差をつけるための科目別戦略”を紹介します。


英語|この秋は「英単語×英文法×熟語」を徹底完成

🔹英単語 ― この2か月が勝負

11月の模試で上位に食い込むためには、英単語の定着が最優先課題です。

使用教材:

  • 『システム英単語』 … 1700語まで(夏までに1200語を覚えた人は2週間で到達可能)
  • 『英単語ターゲット1900』 … 1500語まで仕上げよう

11月時点で共通テスト・日東駒専レベルの語彙が完成していれば、長文読解の伸び方が一気に変わります。
この時期から「本腰を入れて単語をやる」ことが、受験英語の起点です。

🔸コツ:1日3回(朝・昼・夜)で同じ範囲を回す
🔸目的:1日100語×10日=1000語
🔸定着の鍵:発音・書く・音声を使って五感で覚える


🔹英熟語 ― 他の受験生がまだ手をつけていない分野

  • 『速読英熟語』
  • 『英熟語ターゲット1000』

実は、この時期に英熟語を始めている受験生は非常に少数派
だからこそ「差をつける最大のチャンス」です。

模試の長文問題では、熟語表現(例:look into, deal with, result in)が理解できるかどうかで読解スピードが大きく変わります。
1日20〜30語でもいいので、“熟語を読める耳と目”を養っていきましょう。


🔹英文法 ― 「語法・文法問題」で確実に点を取る

  • 『英文法ポラリス1』(基礎確認)
  • 『Vintage』または『Next Stage』(語法・文法網羅)

模試では「動詞の語法」だけでなく、
形容詞・副詞・前置詞・名詞構文など、周辺知識の完成度も問われます。

文法書を読むだけではなく、問題演習→間違い分析→再確認のループを回して、文法知識を使える状態にすることが重要です。

🔸ポイント
文法は「理解」ではなく「反射」で解く。
1問ごとに“なぜその答えになるのか”を3秒で説明できるレベルが理想。


🔹英文解釈 ― 長文の“基礎体力”を作る

  • 『入門英文問題精講』

和訳問題が解けない=構文が見えていない、ということ。
まずは短文を「正確に訳す力」を鍛えましょう。
1日3題でも構いません。重要なのは「自分の訳と模範訳のズレ」を言語化することです。


🔹英語長文 ― 共通テスト7割を目指す基礎読解

  • 『The Rule 3』
  • 『英語長文ポラリス2』

1題30分以内で構文+内容一致を確認。
文法・単語を仕上げた上で、“文構造を意識した読み”に切り替えると、読解の安定感が出ます。
週2〜3題のペースで「読み慣れ」を作ってください。


🔹リスニング ― 今から“耳を鍛える”15分習慣

  • 『英検2級リスニング問題集』を使用

毎日15分だけでもOK。
「英語を聞くことを日常にする」ことが目的です。
共通テストのリスニングでは速度・語彙・設問処理の3要素が鍵。
“聞き慣れた”生徒が確実に点を取ります。


🔹英作文 ― 知識を“使う英語”に変える

  • 『英作文ハイパートレーニング』
  • 『英作文速攻トレーニング』

英作文は「食わず嫌い」の代表科目。
しかし、英文法を理解していれば英作文は最も伸びやすい分野です。
構文・語彙・前置詞の運用を意識して、週1〜2題でOK。
“英語を使う感覚”を持てるかが分かれ目です。


🔹戦略まとめ(英語)

分野 目標 使用教材
英単語 1500〜1700語暗記 シス単・ターゲット
熟語 1000語完成 速読英熟語・ターゲット
文法 語法まで含め反射レベル ポラリス1・NextStage
長文 週3題、構文+読解確認 The Rule 3/ポラリス2
解釈 構文の見抜き練習 入門英文問題精講
リスニング 15分×毎日 英検2級リスニング
英作文 週2題 ハイパートレーニング

数学|「単元別攻略」と「完答力」で差をつける

11月模試で最も得点差が開くのが数学です。
特に全統・駿台では、「大問完答力」が問われます。
途中式で部分点を取るよりも、1題を完答できるかが評価の分かれ目です。

🔹戦略の方向性

  • 苦手単元を徹底的に潰す(分野別演習)
  • 1つの大問を最初から最後まで自力で完答する練習
  • 公式や定理の“運用方法”を明確にする

🔹使用参考書

  • 『1対1対応の数学』
  • 『解法のエウレカ』
  • 『青チャート』

これらはすべて「入試の定番レベル」を網羅しています。
特に『1対1対応』は、典型解法の筋道を理解し、言語化できるようにするための教材として最適です。

🔸到達目標
模試の各大問で「1分野=1完答」。
解答時間を意識して、思考時間<計算時間のバランスを取る。


国語|「読解の型」で安定得点へ

🔹現代文

  • 『船口の最強の現代文 記述トレーニング』
  • 『現代文キーワード読解』
  • 『ゼロから読み解く最強の現代文』

模試の現代文は「感覚で読む」では通用しません。
論理構造(対比・因果・具体抽象)を意識した“型読み”ができるかどうかで点数が安定します。

特に『キーワード読解』は、評論文対策の“共通語彙”をまとめて覚えられる良書です。
語彙を押さえれば、設問意図の読み違いが激減します。


🔹古典

古文単語+文法+読解の三本柱を再点検。

単語

  • 『古文単語ゴロゴ』
  • 『古文単語315』

文法

  • 『富井の古典文法を1から』
  • 『岡本梨奈の1冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身につく本』
  • 問題集:『ステップアップノート』『やさしくわかりやすい古典文法』

読解

  • 苦手な人:『富井の古文読解をはじめから丁寧に』
  • 基礎がある人:『岡本梨奈の1冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本』

古文は「単語・文法・読解」を並行して進めることがポイント。
文法を理解→単語を使って意味を取り→読解演習で確認。
この循環を1日20分ずつ積み重ねるだけで、模試での安定得点につながります。


全体戦略|“苦手補強 × 得点源強化”で模試を制す

11月模試に向けて最も意識すべきは、弱点の底上げです。
「得意を伸ばす」より「苦手を潰す」ほうが得点の伸び幅が大きい。

🔹取り組みの優先順位

  1. 模試の結果・過去のデータを分析
  2. 分野別に“取れていない問題タイプ”を特定
  3. 教材を選定(1冊に絞る)
  4. 2週間単位で「完成→確認→再演習」

最後に|11月模試は“現状確認”ではなく“勝負の第一関門”

模試は「テスト」ではなく「戦略ツール」です。
結果に一喜一憂するのではなく、模試を使って戦略を修正できるかが重要。

11月で基礎を完成させた生徒が、
高3の春から“過去問演習モード”に入れます。

早めの準備が、春の余裕につながる。
この秋、1日1時間でも「英単語・数学例題・古文文法」を回して、11月模試で差をつけましょう。


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執筆:ポラリスアカデミア枚方校 講師・松原