【文系受験生必見】日本史と世界史どっちを選ぶべき?
こんにちは。ポラリスアカデミア枚方校 校舎長の奥山です。
1. はじめに:科目選択は“最初の勝負どころ”
文系受験生にとって、最初に訪れる大きな悩みが
「日本史と世界史、どっちを選ぶべき?」
という問題です。
多くの生徒が、
「世界史はカタカナ多そう…」
「日本史は漢字が無理…」
といった感覚的な理由で迷い始めます。
結論から言うと、
好きな科目を選べる状態なら、好きな科目を選ぶのが最強です。
得意・不得意は学習の継続と深い関わりがあり、
興味がある科目を選んだ方が確実に伸びます。
しかし問題は、
「どちらにも興味がない」「完全にフラット」
という受験生が非常に多いこと。
この記事では、そんな“フラットな状態”から科目を選びたい受験生に向けて、
日本史と世界史の特性・難易度・得点の出やすさ・大学別メリット
を総合的に比較し、最適な選択戦略を解説します。
2. 基本比較:日本史と世界史の特性

■ 範囲と分量
一般的な用語数は、
・日本史:約3,000語
・世界史:約4,000語
と言われています。
ただし、ここで大切なのは「量の差ではない」ということ。
範囲の広さ以上に重要なのは、
その範囲を好きになれるかどうか、
そして
理解しやすさと最終的な得点化のしやすさ
です。
■ 学ぶ内容の特性
・日本史:
ひとつの国を深く掘り下げる。
時代の流れ(奈良→平安→鎌倉…)がシンプルで理解しやすい。
・世界史:
ヨーロッパ、中国、中東…と、地域が次々に変わる。
流れが複数本存在するため、整理力が試される科目。
この時点で、
「どっちが自分に合いそうか」
なんとなくイメージできてきたかもしれません。
3. 世界史のメリットとデメリット

■ デメリット①:結果が出るのがとにかく遅い
様々な指導経験から言えるのは、
**世界史は“結果が出るまでに時間がかかる科目”**だということ。
4〜6月に基礎を学んでいても、
「手応えを感じ始めたのは9月でした」
という生徒は驚くほど多い。
理由は、
・国が多い
・出来事の連鎖が複雑
・横のつながりを理解する必要がある
からです。
■ デメリット②:整理の難しさ
「中国史をやっていたと思ったらフランス革命に飛ぶ」
「イスラムの歴史の途中でヨーロッパに戻る」
というように、地域が次々変わり、頭の切り替えが必要になります。
地図の位置関係が分かっていないと、
「何と何が同時期だったのか」
「どの地域とどの地域が関係しているのか」
といった基礎が掴みにくい。
■ デメリット③:カタカナの壁
シャルルマーニュ大帝、アショーカ王、サイクス=ピコ協定…。
最初のうちは、名前の時点で挫折しそうになる受験生も多いです。
■ メリット①:興味関心が広がる
世界の歴史や文化に触れるため、
「旅行に行きたくなる」
「国際政治に詳しくなる」
など、大学以降の学びに繋がりやすい。
■ メリット②:経済学部との相性が良い
経済史には、
・オランダの重商主義
・三角貿易
・産業革命
など、世界史の知識が生きてくるテーマが多い。
■ メリット③:論述で安定しやすい
世界史論述は、
“このテーマについてまとめなさい”
という形式が多く、構造化すれば比較的安定して得点しやすい。
4. 日本史のメリットとデメリット

■ メリット①:結果が出るのが早い
入試までの期間が短い受験生にとって、
日本史は非常に結果が出やすい科目です。
3月にスタートして6月に成果が出た生徒も多く、
努力量が点数に反映されやすい特徴があります。
■ メリット②:学習しやすい
中学社会で扱っていた内容の延長線にあるため、
高校での導入のハードルが低い。
時代の流れも一本で進むため、把握しやすい。
■ デメリット①:漢字が難しい
藤原北家、親鸞、徳川家斉…
漢字の圧が強く、書くのが苦手な人にはストレスになる可能性も。
■ デメリット②:論述の癖が強い場合がある
特に大学によっては、
「え、これ聞くの?」
という細かい問いが出ることも多い。
日本史論述は、出題者の癖が反映されやすいとも言われます。
5. 志望大学別 戦略的な選択

科目選択は、志望校によって正解が大きく変わります。
■ 私立大学(MARCH・関関同立・早慶など)
フラットな状態なら、
日本史の方が結果が出やすく扱いやすい
という受験生が圧倒的に多い。
世界史を選ぶ場合は、
早期開始が必須です。
■ 国公立大学
重要ポイントはふたつ。
● ① 共通テストだけで使うなら日本史一択
世界史は、
・共通テストでは理科基礎・情報Ⅰと同じ100点配分
・負担は大きいのに、点数の旨みが少ない
という構造になっています。
同じ負担をかけるなら、
日本史の方が効率的で点も作りやすいです。
● ② 二次で論述がある場合は要確認
・世界史論述:構造化しやすく安定
・日本史論述:大学によって難問が出やすい
特に旧帝大クラスでは、
「日本史の方が難しい」というケースもあります。
■ 新課程「歴史総合」との関係
歴史総合を学んでいると、
世界史側の導入ハードルが若干下がると言われています。
ただしそれでも、
世界史の“整理の難しさ”は存在するため、
最終判断は慎重に。
6. 最終判断のためのアクションプラン
最後に、実際にどちらを選ぶか決めるための具体的な行動を紹介します。
■ ① まずは参考書を一冊読んでみる

・日本史
『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』
・世界史
『小学生でもわかる世界史』
短時間で全体像を掴めるため、
「どっちの方が楽しいか」
を直感で判断できます。
■ ② 資料集をパラパラめくる

日本史と世界史の資料集を比べてみて、
・建物
・文化
・人物
などに興味が湧く方を選ぶ。
資料集は、興味と相性を測る最強のツールです。
■ ③ 概説動画を見る

YouTubeで
・日本史全体の流れ
・世界史の概要
をまとめた動画をいくつか見てみる。
「もっと知りたい」と思える科目が勝ちです。
まとめ:最後は“自分が続けられる方”を選ぶ

ここまで、
日本史と世界史の特性・難易度・メリット・デメリットを比較してきました。
しかし最終的に大切なのは、
自分が好きになれるかどうか。
どれだけ効率的だとしても、
嫌いな科目は続きません。
進む大学のレベルや入試形式を踏まえつつ、
「自分の心が動いた方」を選びましょう。
その選択が、あなたの受験を最も強く支えてくれます。



