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京都大学を目指す高校2年生のための英語勉強法:効率的な学習ステップ

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京都大学を目指す高校2年生のための英語勉強法:効率的な学習ステップ

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1. はじめに

この記事の目的

この記事は、京都大学への進学を目指している、あるいは興味を持ち始めた高校2年生の皆さんに向けて書きました。高校2年生は、多くの生徒にとって大学受験への準備が本格化する重要な時期です。しかし、部活動や学校行事、定期試験など、様々な活動で忙しく、勉強に割ける時間は人それぞれ異なります。

そこで、この記事では以下の2点を中心に、効率的な英語学習法を紹介します:

  1. 最低限取り組むべき学習内容: 限られた時間の中でも、必ず押さえておくべき英語学習のポイントを解説します。これらは、京都大学の入試に向けて基礎となる重要な要素です。

  2. 余裕がある場合の発展的な学習内容: 基本的な学習に加えて、時間や余力がある場合に取り組むことで、さらに英語力を伸ばすことができる学習方法を提案します。

この記事を通じて、皆さんが自分の状況に合わせた効果的な学習計画を立て、着実に英語力を向上させていくためのガイドラインを提供します。京都大学合格という目標に向けて、高校2年生のうちから計画的かつ効率的に英語学習に取り組むためのヒントを得ていただければ幸いです。

2. 高校2年生が今から始めるべきこと (ステップ1ー1)

高校2年生が京都大学の英語試験に向けて今から始めるべきことは、基礎力の強化と効果的な学習習慣の確立です。以下のポイントを押さえて、計画的に学習を進めていきましょう。

1. 英単語の習得

高校2年生のうちに、学校で習った英単語を完全にマスターすることが重要です。以下に効果的な学習方法を紹介します:

1. 学習範囲

– 学校の教科書や授業で学んだ全ての単語

– 基本的な英単語集(例:「ターゲット1900」など)に掲載されている単語

2. 到達目標

– 英単語を見て即座に日本語の意味が言える

– 日本語を見て即座に対応する英単語が言える

3. 学習方法

a) 定期的な復習

毎日15-30分程度、新しい単語を学習すると同時に、過去に覚えた単語を復習しましょう。わからない単語をため込んで授業の理解度が下がらないように、1週間のうちに理解を確実にするのが大切です。また、夏休みなどの長期休暇を利用して、それまでに習った単語のテストを5-6周繰り返し、苦手な単語をなくすようにしましょう。

b) 単語帳の活用

市販の単語帳(「ターゲット1900」「DUO 3.0」など)やスマートフォンアプリを使用して復習します。単語カードの日本語訳や英単語を手で隠しながら、自己テストを行うべきです。アプリの場合、通学時間や隙間時間を利用して学習しましょう。

c) 定期的な自己評価

週に1回程度、これまでに学習した単語の復習テストを行いましょう。その際、文章生成AIを利用すると、新規文章での単語の穴埋め問題などに挑戦でき、学習効率が高くなります。

これらの方法で学校で習った単語を徹底的に習得することで、高校3年生での受験勉強がより効果的になります。単語力は英語学習の基礎となるため、この時期にしっかりと身につけておくことが重要です。

2. 文法と構文の理解

文法と構文の理解は、読解力を高めるために重要です。

  • 基礎文法の徹底理解: 「Next Stage」や「Forest」などの文法書を使って基礎を固めます。毎日少しずつ学習すると良いでしょう。

  • 実践問題の解答: 文法問題集を解きながら、理解度を確認し、間違えた問題は丁寧に復習します。

3. 勉強計画のPDCAサイクルを習慣化すること

高校2年生のうちからPDCAサイクルを習慣化しておくことは勉強面のみならず、部活動や探究活動などで非常に重要です。PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の4つのプロセスを繰り返すことで、継続的に学習を改善していく手法です。

P(計画)

D(実行)

C(評価)

A(改善)

具体的な目標と期限を設定する

計画に基づいて学習を進める

学習内容を理解できたか、目標に近づけたかを振り返る

振り返りで得られた課題を元に、計画や学習方法を見直す

例えば、「1週間で英単語を200個覚える」という目標を立てたとします。この目標を達成するために、1日あたりどのくらいの単語を覚える必要があるのか、単語帳はどの部分を重点的に学習するのか、などを具体的に計画します(Plan)。計画に基づいて、毎日コツコツと単語学習を進めます(Do)。週末には、計画通りに学習が進められたか、単語は身についているか、などを振り返ります(Check)。もし、計画通りに学習が進まなかったり、単語が覚えられていないと感じたら、単語帳を見直したり、学習方法を変えたりするなど、改善策を検討します(Action)。

このように、PDCAサイクルを回すことで、自身の学習状況を客観的に把握し、より効率的かつ効果的な学習方法を模索することができます。

しかし、忙しい中では、計画を立てて行動しても振り返らないことが多くなります。そのようなときに、~

3. 高校2年生がしてはいけないこと (ステップ1ー2)

難しい単語・文法にも手を出すこと

基礎が十分に固まっていない段階で、難しい単語や文法に挑戦することは避けるべきです。ここでいう「難しい」問題とは、以下のような基準で判断できます:

  • 定義: その問題集や単語帳でテストをして、8割以上の得点が取れない問題や単語

このような難しい内容に早めに手を出すことには、以下のようなデメリットがあります:

  1. モチベーションの低下:

    • 理解が追いつかず、挫折感を味わう可能性が高くなります。

    • 「英語は難しい」という先入観が強まり、学習意欲が低下する恐れがあります。

  2. 理解力の停滞:

    • 基礎的な内容の理解が不十分なまま進むため、応用力が身につきにくくなります。

    • 難しい内容を表面的に暗記するだけになり、真の理解に至らない可能性があります。

  3. 効率の悪さ:

    • 基礎が固まっていないため、難しい内容の習得に多くの時間がかかります。

    • 結果として、学習効率が大幅に低下します。

  4. 誤った学習方法の定着:

    • 難しい問題を解くことが「良い学習」だという誤解を生みやすくなります。特に勉強に熱心な人が陥りやすい、よくない勉強法です。

    • 基礎的な反復練習の重要性を軽視してしまう可能性があります。

3冊以上の同じレベルの参考書・問題集を使用すること

あれもこれもと手を出すのではなく、まずは1冊を完璧にすることに集中しましょう。

いきなり長文に手を出すこと

長文読解は、単語力、文法力、構文理解、文章構造把握などの基礎力が身についていなければ、内容を理解することは難しく、読解に時間がかかりすぎて、効率的な学習ができないでしょう。まずは短い文章や段落レベルの読解から始め、徐々に長文に移行していくアプローチを取りましょう。

4. 高校2年生から始められたら有利になること (ステップ2)

基礎的な英語力(ステップ1)を十分に身につけた後、以下の学習に取り組むことで、さらに英語力を伸ばすことができます。ただし、これらの学習を始める前に、必ず基礎(ステップ1)が確実に身についているかを確認してください。また、これらの応用的な学習を進める中で、基礎的な部分に不安を感じた場合は、躊躇せずにステップ1に戻って復習することが重要です。

長文読解での文章の構造把握

長文を効果的に理解するには、文章の構造を把握する能力が重要です。以下の方法で練習しましょう:

a) 各型式段落の文章中の役割を把握する

  • 導入部分、具体例の提示、一般論の説明、結論など、段落ごとの役割を意識しましょう。これにより、文章全体の流れがつかみやすくなり、精読すべき段落なのかそうでないのかを知ることができ、読解スピードが上がります。

b) 各意味段落の内容を1文で説明する

  • 段落の横の空白にメモを取る習慣をつけましょう。各段落の要点を簡潔に summarize する能力が身につきます。

練習方法:

  1. 長文を読む前に、各段落の最初の文(topic sentence)だけを読んでみる

  2. 段落ごとに、その役割と主要な内容を1文で書き出す

  3. 全体を読み終わった後、自分のメモを見直し、文章の構造と流れを確認する

この練習を繰り返すことで、長文の全体像を素早く把握する力が養われます。

マイ単語・文法帳の作成

マイ単語帳を作成することで、苦手な単語をリストアップし、重点的に復習することができます。派生語や綴りが似ている単語、自分が覚えきれない単語、京大特有の多義語など、「苦手だな」と思ったらその時に書き込むのがおすすめです。

関連語や派生語、複合語、多義語の学習

関連語や派生語、多義語の暗記・読解での注意点をを2つ紹介します。
チェックポイント1: 読解問題での接頭語・接尾語の活用

読解問題では、暗記する必要がないが、習っていない複合語や派生語が出てきます。文脈を読み取ったうえで、接頭語や接尾語を使って、品詞や意味を推測できるようになる必要があります。

例: “un-” (否定), “-er” (名詞,職業,性質を表す), “re-” (再び) など

チェックポイント2: 暗記すべき派生語の即答テスト

単語帳の索引を利用して、各派生語の意味をすぐに答えられるかテストしましょう。例えば、sensitive と sensible の違いを答えられますか?また、接頭語や接尾語のリストを作り、それらの一般的な意味や用法をまとめ、自分でテストするのもおすすめです。

リスニング力の強化

高校2年生のうちからリスニング対策を始めることで、高校3年生で大きな差をつけることができます。リスニング力の向上には継続的な練習が必要で、通常6ヶ月程度かかるといわれています。しかし、1日にかける時間は15分~30分程度で十分です。通学時や就寝前など、日課の中に15~30分のリスニング時間を組み込みましょう。シャドーイング練習がおすすめです。シャドーイング練習とは音声を聞きながら、少し遅れて同じように発音する練習で、発音とリスニング力の同時向上に効果的です。

模試の活用

模試を受けることで、志望学部・学科が同じ受験生の実力を知ることができます。自分の位置を客観的に把握することで、適切な目標設定とモチベーション向上につながります。冠模試を受けてみるのもおすすめです。京都大学の入試で重視される分野や独特な問題、難易度を事前に知ることができます。過去問演習をはじめていないとき、冠模試で全然得点できないのは当然です。大切なのは、今の得点でなく、1年後に得るべき得点率との差を知ることです。

5. 高2一年間の勉強ステップまとめ

高校2年生の1年間を通じて、京都大学受験に向けた英語学習の基礎を築いていきましょう。以下の計画は一般的なガイドラインです。自分のペースや学校の予定に合わせて調整してください。

第1四半期(4月~6月):基礎固めと習慣づくり

1. 英単語学習の習慣化

– 学校で使用している単語帳を毎日10-15分で学習

– 目標:1日20-30単語のペースで覚える

2. 文法の復習

– 1年次に学んだ文法項目を中心に復習

– 文法問題集を1日5-10問解く習慣をつける

3. リーディング基礎トレーニング

– 教科書の本文を使って、段落ごとの要点をつかむ練習

– 週に2-3回、短い英文の要約を書く

4. リスニング習慣の開始

– 週3回程度、5-10分の英語音声(簡単なニュースや会話など)を聴く

5. 5月の模試受験

– 現在の実力を把握し、今後の学習の指針とする

第2四半期(7月~9月):基礎の強化と応用への準備

1. 単語学習の継続

– 基本単語の習得を継続

– 簡単な熟語や慣用表現も少しずつ学び始める

2. 文法の応用問題に挑戦

– 基本文法を踏まえた上で、やや複雑な問題にも取り組む

– 教科書や問題集の中の文法問題を意識的に解く

3. 読解力の向上

– 教科書より少し長めの文章に挑戦

– 1週間に1-2つの長文を読み、主題や要点をまとめる練習

4. リスニング力の強化

– 英語の歌や簡単なポッドキャストを聴く習慣をつける

– 聞き取れた単語やフレーズをメモする練習を始める

5. 夏休みの学習

– 苦手分野の復習と強化

– 1日30分程度の英語学習時間を確保

6. 9月模試の受験

– 夏休みの学習成果を確認し、秋以降の学習計画の参考にする

第3四半期(10月~12月):応用力の養成

1. 語彙力の強化

– 学校の授業で扱う単語や熟語を確実に覚える

– 簡単な同義語・反意語のペアで覚える方法を試してみる

2. 文法・語法問題の演習

– 学校の授業で学ぶ新しい文法項目を着実に身につける

– 既習の文法を使った英作文にも挑戦

3. 読解力の向上

– 少し長めの文章を読む機会を増やす

– 様々なトピックの英文に触れ、幅広い内容に慣れる

4. リスニング問題演習の開始

– 教科書付属のリスニング教材を活用

– 1日10-15分のリスニング練習を習慣化

5. 12月の模試受験

– 実力の伸びを確認し、冬休みの学習計画に反映させる

第4四半期(1月~3月):総復習と弱点補強

1. 語彙力の確認

– これまでに学習した単語・熟語の復習

– 頻出語彙リストを使って、知識の定着を確認

2. 文法・語法の総復習

– 苦手分野を中心に復習

– 基本的な文法問題を確実に解けるようにする

3. 読解力の総仕上げ

– 教科書や問題集の長文を使った演習

– 文章の種類(説明文、物語文など)による読み方の違いを意識する

4. リスニング力の強化

– 様々な英語の音声(ニュース、会話、講義など)に触れる

– 聞き取りの正確さと速さの向上を目指す

5. 2月の模試受験

– 1年間の学習成果を確認

– 高校3年生に向けての課題を把握

6. 春休みの計画

– 弱点の補強

– 高校3年生の学習に向けた準備

この1年間の計画を通じて、英語の基礎力を着実に身につけ、徐々に応用力を養っていきましょう。無理のないペースで継続的に学習を進め、定期的な復習と模試の活用を心がけてください。高校3年生での本格的な受験勉強に向けて、強固な基盤を作ることが目標です。

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