【京大理系志望必見】現役合格者が教える国語対策ロードマップ
1. はじめに
京大理系志望の受験生にとって、共通テスト・二次国語対策は共に後回しにされがちです。しかし、実際には国語の対策が非常に重要であることを忘れてはいけません。ここでは、現役合格者の視点から、国語対策の重要性とロードマップについてご紹介します。
2. 国語の基本的な重要性
理系受験生にとって、国語の成績が総合点に与える影響は理系科目ほど大きくはありません。しかし、共通テストや二次試験での国語の高得点が合否を左右することが少なくありません。それはなぜでしょうか?以下のポイントを考慮してください:
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国語は差がつきやすい科目: 国語は対策が届かない受験生が多い分、理系科目に比べて、対策をした人とそうでない人の得点率の差が大きいです。
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国語力は総合力: 国語をしっかりと学ぶことで、読解力や論理的思考力が鍛えられ、他の教科の学習にも良い影響を与えます。(実際に、東大・京大合格者は共テ国語で8,9割以上をとります)
- 国語は配点が大きい:共通テストの国語は、200点満点で他の科目の2倍の配点があるため、ここで高得点を取ると総合点で有利になります。
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心の余裕: 国語を苦手分野としないことで、他の教科で多少のミスがあっても全体の得点でカバーできるため、精神的な余裕が生まれます。
3. 京大理系における共テ国語の重要性
東大・京大合格者の共テ得点率は8,9割以上です。そして、最難関大学に受かる第一歩が志望学部学科が同じ集団と共テで得点率が離れすぎない、つまり大失敗しない・取りこぼさないことです。そのために、共テ国語が安定して8,9割とれるようにしましょう。
4. 京大理系における京大国語の重要性
京大理系での国語の配点はそう高いものではありません。(工学部では1025点中125点)それでも、共通テスト国語の対策のみをして京大国語の対策を怠っては、まったく太刀打ちできず、致命傷になりかねません。以下に、京大国語と共テ国語の違いを表しました。
観点 | 京大国語 | 共テ国語 |
1. 試験の大問構成と配点 |
各50点 第1問 現代文(評論または随筆) 第2問 現代文(評論または随筆) 第3問 古文 |
各45点(第2問のみ20点) 第1問 現代文(評論) 第2問 現代文(小説) 第2問 実用的な文章 第3問 古文 第4問 漢文 |
2. 各大問のテーマの特徴(現代文) |
– 現代文:古い時代の文章が多い。テーマは文化論から芸能など幅広く教養が身につくものが多い |
– 現代文:現代の一般的な評論、文学作品が多い |
2. 各大問のテーマの特徴(古文) |
– 古文:近世以降の文章が多い。読解そのものは簡単。 |
– 古文:教科書的な平易な古典作品が出題される |
2. 各大問のテーマの特徴(漢文) |
– 漢文:あまり出たことがない。難易度は古文と同じ程度 |
– 漢文:基本的な漢文が出題される |
3. 解答方法の違い① |
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– マークシート方式で選択肢から選ぶ形式 |
3. 解答方法の違い② |
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– 決められた選択肢の中から短時間で正確な判断力が求められる |
5.国語対策のロードマップ
時期により、対策すべき分野や頻度が異なります。京大現役合格者が「何を」「いつ」「どのくらい」するのかを紹介します。
~夏休み終りまで
夏休み終りまでは、ほかの教科の勉強を優先させつつ、古文・漢文の基礎知識の徹底させます。学校から配布される問題集や単語帳などで、助動詞や句法、単語の暗記・アウトプットを確実に行いましょう。共テでは文法の活用形や疑問形、否定形の理解を重視し、単語の暗記を徹底することで安定した得点を狙います。背景知識も単語帳や問題演習を通じて覚えていきましょう。漢文は覚えるべき単語や句法が少ないため、効率良く暗記し、満点を狙うことが容易です。夏休みまでの模試で間違えた古文漢文の問題を解きなおすのも効率的です。現代文は、学校から配布される問題集か、出口のシステム現代文 ベーシック編(改訂新版)を1回やりきるのをおすすめします。ただあっているかを確かめるのではなく、解答の思考のプロセスがあっているかを考えるのが大切です。
9・10月ごろ
ほかの教科の勉強を優先させつつ、共テ・二次対策にそれぞれ半分ずつ時間を使いましょう。共テは模擬・過去問演習を時間をはからずといて、解説を読み込みましょう。問題演習をして発見された基礎事項の抜けもれは、その都度埋めていきましょう。二次国語の採点は赤本や青本などの開設を読み自己採点をした後、学校の先生か京大生に採点してもらいましょう。また、二次試験対策として、模試の受験も効果的です。実戦経験がつめるからです。東進や駿台、河合塾などが主催する京大対策模試を活用すると良いでしょう。京大特有の出題形式に慣れることができます。
11・12月ごろ
国語にかける時間は共テ試験対策に8割時間を使用します。時間を計って問題を解いていきましょう。問題演習をして発見された基礎事項の抜けもれは、その都度埋めていきましょう。このとき「共テ本番まで時間がないから」と考え、自分の苦手や暗記の不足を無視する気持ちが強くなるので注意が必要です。焦らず初心にもどって基礎を完璧にするのが大切です。
共テ直前
共テ国語は問題を解き続けないと実力が小さくなります。少なくとも二日に1回は1年分の問題を解きましょう。毎日包丁を研いで切れ味を鋭いままにするように、国語の実力を高いままに保ちます。どの問題で時間を使いすぎたのか、どの部分でミスをしたのかを具体的に確認し、次回に活かす工夫をします。そして、読解力の最終確認を行いましょう。
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現代文
評論文や小説の速読力を高めることが重要です。具体例を軽く読み飛ばすなどのテクニックを再確認し、本番で実践できるようにします。 -
古文・漢文
基本的な文法・語彙の確認を再度行います。特に古文の助動詞や漢文の句法など、重要箇所を再確認しておくことが重要です。
また、この時期はメンタル調整も不可欠です。特に今年は共テが新課程となり、受験生みんなの不安が高いと思われます。以下のメンタル調整方法を共テ前から行っていきましょう。
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リラックス法の実践
深呼吸や軽いストレッチなど、リラックスする方法を実践し、試験当日の緊張を和らげる工夫をします。 -
ポジティブな自己対話
自分に対してポジティブな言葉をかけることも有効です。「自分はしっかり準備をしてきた」など、自己肯定感を高める言葉を使いましょう。
また、この期間に新しい問題集に手を付けて、必要以上に不安になることがないようにしましょう。
共テ後~2次直前
共通テストが終了した後から、京都大学の二次試験までの期間は、最後の追い込みとなります。この時期の国語対策のポイントは、実践的な演習と解答力の向上にあります。すぐに過去問演習を再開しましょう。過去5年分程度の問題を選び、実際の試験時間と同じ時間を設定して解いてみてください。また、二次試験対策として、模試の過去問も効果的です。駿台や河合塾など京大対策模試を活用すると良いでしょう。さらに、自分の中での大問を解く順番や解くときに意識すべきこと、今までで間違えた問題の理由などを整理し、試験前に思い出せるようにしましょう。最後に、見直し時間の確保が重要です。最後の5分は必ず見直しに使うようにしましょう。特に、誤字脱字や文法ミスを確認することが大切です。
9. まとめ
京大理系を目指す受験生にとって、国語の重要性を見過ごしてはなりません。ここまで紹介したロードマップを参考に、段階的かつ効率的な学習を心掛けてください!
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