大学別受験勉強法

【英語編】成蹊大学の入試対策・特徴まとめ

  • 成蹊大学

この記事では、成蹊大学の英語試験の対策・特徴についてまとめています。

成蹊大学ってどんな大学?

〇試験概要

〇傾向とオススメの参考書

  1. 空所補充問題

  2. 内容説明問題

  3. その他の問題

  4. 全体

〇まとめ

成蹊大学ってどんな大学?

成蹊大学は、東京都武蔵野市にメインキャンパスを置く私立大学です。
成成明学という私立大学群の「成」にあたります。

経済学部、経営学部、法学部、文学部、理工学部があり、文理問わず幅広い学生が通う総合大学です!

学生の人数は約7600人。
安倍元首相が通っていたことでも有名ですね。

キャンパスの場所は都心からのアクセスの便利な吉祥寺。
落ち着いた雰囲気の中に最先端と伝統が共存している魅力的なキャンパスであることから、多くの受験生に人気があります。

文系理系の学生が4年間一緒に学ぶワンキャンパスであることから、様々な学生と交流できることも魅力の1つです。

偏差値は54~65。

MARCHに次ぐレベルの難関大学であるとも言われていて、大学受験生の上位15%に相当する偏差値であるともいえます。

〇試験概要

成蹊大学の英語の入試試験は、以下のように行われています。

1.経済学部A方式

・試験時間:60分
・配点:150点
・目標点:120点
・形式:マーク形式
・構成:大問2題

2.経営学部A方式

・試験時間:60分
・配点:150点
・目標点:120点
・形式:マーク形式
・構成:大問5題

 

3.法学部A方式

・試験時間:60分
・配点:120点
・目標点:96点
・形式:マーク形式
・構成:大問6題

 

4.文学部A方式

・試験時間:60分
・配点:学科によって異なる
・目標点:8割
・形式:マーク形式と記述形式
・構成:大問5題

 

5.理工学部A方式

・試験時間:60分
・配点:120点
・目標点:96点
・形式:マーク形式と記述形式
・構成:大問3題

 

6.全学部E方式

・試験時間:90分
・配点:学部によって異なる
・目標点:8割
・形式:マーク形式
・構成:大問6題

〇傾向とオススメの参考書

ここでは、各大問の出題傾向と対策にオススメの参考書を紹介します。

成蹊大学の英語試験は、上述の通りいくつかの方式に分かれており、また学部によって大問の数は様々です。

 

読解問題では、
・空所補充
・内容説明
・内容一致
・正誤問題
・同意表現
が頻出となっています。

1.空所補充問題

読解問題の中で頻出となっている空所補充問題は、長文中に空所がありその空所に適するものを選択肢の中から選ぶ形式です。

この形式の問題で必要になってくる力は、以下の通りです。

・前後関係から空所に入る適語を推測できる読解力
・文法知識から適語を選ぶ文法力
・文構造から適語を選ぶ英文解釈力

ここでは、これらの力を身に付けるためのオススメの参考書として、「パラグラフリーディングのストラテジー」「Vintage」「英文解釈の技術70」を紹介します。

英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー

パラグラフごとの意味を掴む練習はもちろん、文中の「論理マーカー」と呼ばれるものに着目することで、文章展開をわかりやすくする技術も身につけることができます。

問題集というよりは読み方を知るための読み物としての特長があるのでしっかりと人に説明できるまで理解できるよう何度も読み返しましょう。

Vintageは、英文法・語法Vintageは最近の入試傾向を踏まえてつくられているため、
・必須の攻略ポイントが厳選
・大学入試の超頻出問題のチェックが可能
という特長があります。

入試における必須項目や超頻出問題を分析してつくられているため、成蹊大学の入試だけでなく大学受験対策に向けて確実に取り組みたい1冊となっています。

さらに、問題や解説だけでなく充実したコラム掲載も優れている点の1つです。
3種類のコラムがあり、「まずは確認」「しっかり確認」「整理して覚える」に分かれています。
理解しなければならないこと、覚えなければならないことを明確に提示しているため、学習内容の理解にとても役立ちます。

<使用方法>

英文法の参考書で学習を進める際に絶対に押さえてほしいポイントは以下の点です。

・まずは文法事項をインプットする。
・演習量をしっかりと確保する。

Vintageは、文法事項と演習量を網羅しているため、かなり分量が多い参考書となっています。
そのため、苦手意識がある方は解き終えるまでに挫折してしまうことも多いのです…。

そうならない為にも、まずは簡単に文法事項をまとめている参考書を進め、インプットが終わったらVintageで演習を進めるという使い方もオススメです。

「大岩のいちばんはじめの英文法」などの難易度の低い参考書と併用するのも良いでしょう。

大岩のいちばんはじめの英文法

英文解釈の技術70

<「英文解釈の技術70」の特徴>
文の構造や品詞まで細かく丁寧な解説が特長で、受験生だけでなく塾講師からも絶賛されています。
また、問題数がそこまで多くなく、取り組みやすいのも特長の1つです。

具体的には、70の例題とそれに関連する70の問題で構成されています。

レベルとしては、高校基礎~大学受験標準レベルの英文が掲載されています。
そのため、成蹊大学の入試対策として必要な構文を十分にカバーできる1冊となっています。

<使用方法>
英熟語帳で学習を進める際に絶対に押さえてほしいポイントは以下の3点です。

・文構造を把握
・構文をもとに直訳を記入
・振り返りまで念入りに

文構造を把握する際には、SVOCや/(スラッシュ)などの記号を用いるとわかりやすくなります。
コピーを取ってノートに貼るなどして、書き込める状況で進めてみましょう。

また、問題を解きっぱなしではほとんど意味がありません。

一度解いた英文を何度も音読したり、何も見ない状態で解けるようになっているか確認したりして、振り返る作業を念入りに行いましょう!

2.内容説明問題

内容説明問題では、本文をきっちりと読む力が試されます。
そのため、最低限の語彙力を身に付けるための単語帳と熟語帳を完成させておくようにしましょう。

ここで紹介するのは「英単語帳LEAP」「速読英熟語」です。

<「LEAP」の特徴>
LEAPでは、1935語の英単語をActive VocabularyとPassive Vocabularyにされています。
それぞれ、writingやspeakingで「使いこなせる」ようになるためのActive Vocabulary。
readingやlisteningで「意味が分かる」ようになるためのPassive Vocabularyという分類になっています。
Active Vocabularyでは、熟語や定型表現、間違えやすいポイントなどを「使うための情報」として掲載されています。このように、英単語だけでなくそれに付随する情報が満載なのがLEAPの特長です。

この単語帳を1冊仕上げるだけで、単語力とそれに付随する情報を幅広く身に付けられるのです。英単語力と情報量では、成蹊大学の英語の試験対策として十分カバーできるようになります。

<使用方法>
英単語帳で学習を進める際に絶対に押さえてほしいポイントは以下の2点です。

  • 声に出して覚える。
  • とにかく回数をこなす。

具体的には、1単語につき5秒以内のペースで1日100語は進めるようにしましょう。
人間の脳は、何度も出会う情報が記憶に残りやすいものです。
浅く広くこなしていき、何周も繰り返すことで単語に出会う回数が多くなり、単語力がグッと上がります。

英熟語帳は、「速読英熟語」をオススメします。

<「速読英熟語」の特徴>
速読英熟語は、過去7年間の入試問題をコンピュータ分析し、重要熟語・構文をおよそ1,000個掲載されています(関連表現も合わせると約1,500)。
この1冊で大学入試に出る熟語・構文をほぼすべてカバーできます。英文は最新入試問題から厳選し、おもしろく読みやすい素材ばかりを集められているのが魅力です。

「文章を読みながら熟語を覚える」というコンセプトでつくられているということですね。
熟語を覚えられるだけでなく、本番のような様々なテーマの英文を読む練習にもなるのです。

<使用方法>
英熟語帳で学習を進める際に絶対に押さえてほしいポイントは以下の点です。

  • 何度も音読する。

音読の効果は絶大です。
ただ読むだけだと「見る」という感覚しか使っていないのに対し、声に出して読むことで「話す」「聞く」という感覚も使いながら学習を進めることができます。
そのため、記憶にも残りやすいのです。

3.その他の問題

内容一致問題・正誤問題・同意表現などは、長文の参考書を用いて様々な形式の問題に触れることで対策していきましょう。

問題全体の内容としては、「筆者の主張」を問われることも多いです。
論理的な読解を意識して、本文を適切に読み取れるようになるために繰り返し演習を行いましょう。

紹介するのは、「英語長文ポラリスシリーズ」です。

<「英語長文ポラリス」の特徴>
すべての長文に著者である関先生のコメントがついていて、納得しながら勉強を続けられるのが特長の1つです。さらに、すべての長文に「構文解析」もついているため、1文1文ていねいに確認できます。
こちらのシリーズも英文法ポラリスシリーズと同じように3冊の構成となっています。

<使用方法>
長文の参考書で学習を進める際に絶対に押さえてほしいポイントは以下の点です。

  • 振り返りまで念入りに
  • 繰り返し音読

先述の通り、音読こそ英語の最強の勉強法の1つです。
多くの長文を音読することで英文に慣れて素早く正確に読むことができるようになれば、英語長文の攻略は目前です。

成蹊大学の受験生は、英語長文ポラリスシリーズの3まではやり切るようにしましょう。英語長文ポラリス3は、GMARCH・関関同立レベルの難関私大から早慶上智レベルの最難関レベルまでの英文が掲載されています。

英語長文ポラリス3を完璧に仕上げれば、成蹊大学の英語入試試験に十分に対応できる英語力が身に付くでしょう。

その他にも、「やっておきたい英語長文シリーズ」で、長文の単語数に着目しながら演習を進めるのもオススメです。
やっておきたい英語長文700 (河合塾シリーズ)

4.全体

全体の傾向をつかみ、本番の問題形式に慣れるためには、「赤本」に取り組みましょう。

具体的には、今回オススメした参考書などで十分な演習を積み、遅くても11月ごろから赤本で過去問演習に取り組むことをオススメします。

〇まとめ

以上が、成蹊大学の英語の入試対策のまとめになります。

大問ごとの出題傾向を知り、目標点と自分の実力との差を分析することも大切です。
今回オススメした参考書は一例であるため、ポイントを踏まえた上で自分に合った参考書を進めてみましょう。

 

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この記事を書いた人

小澤樹千葉大学教育学部卒

2020年、千葉大学教育学部を卒業、同年千葉県小学校教員として担任業務に携わる。2023年に退職し、受験コンサルティング「ポラリスアカデミア」で指導を行っている。

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