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【理系数学編】早稲田大学の受験対策・特徴まとめ

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この記事では、早稲田大学の基幹・創造・先進理工学部の数学試験の対策・特徴についてまとめています。

目次

早稲田大学ってどんな大学?

試験概要

傾向とオススメの参考書

  1. 全体の傾向
  2. まずは教科書レベルの問題を確実に
  3. 標準レベルの問題の解法を押さえる
  4. 難関国公立レベルの入試問題演習
  5. 過去問を使った全体の演習

まとめ

早稲田大学ってどんな大学?

早稲田大学は、東京都新宿区戸塚町にメインキャンパスを置く私立大学です。
慶應義塾大学と並んで日本のトップレベルの偏差値で知られていますね。

全部で13の学部があり、メインの早稲田キャンパスの他にも戸山キャンパス、西早稲田、喜久井町、所沢、東伏見など多くのキャンパスがある規模の大きい大学です。
学生の人数は約5万2000人。

卒業生の中には、タレントのタモリさんやスポーツ選手の羽生結弦さん、他にもアナウンサーや評論家、作家や経営者など、幅広い分野で活躍する卒業生がいらっしゃることも有名ですね。

最近では、女優やフィギュアスケーターとして活躍する本田望結さんが入学したことでも話題になりました。
早稲田大学は、2022年に創立140年を迎え、同年は創立者である大隈重信の没後100年でした。創立からこれまで大隈重信の三大教旨をもとにその歴史を刻み、優秀な卒業生を多数輩出するとともに私立大学のトップを走り続けています。

また、早稲田大学は2050年までに「アジアで最も学ぶ価値のある大学」になることを目指し、教職員が一丸となって教育活動に取り組んでいます。これからも、さらに躍進を続けるであろう注目の大学と言えますね。

偏差値は60~70です。慶應義塾大学とともにトップを走り続ける大学であるため、2つの大学は偏差値の面でもたびたび比較されています。学部難易度の面では大きな差はないため、どちらを受験しようか悩んでいる方は学校の教育理念やキャンパスの雰囲気、受験科目などで比較するとよいでしょう。

試験概要

早稲田大学の基幹・創造・先進理工学部の数学の入試試験は、以下のように行われています。

  • 試験時間:120分
  • 配点:120点
  • 目標点:6割
  • 問題数:約15題
  • 形式:記述形式

傾向とオススメの参考書

ここでは、早稲田大学の基幹・創造・先進理工学部の数学試験の出題傾向と対策にオススメの参考書を紹介します。

1.全体の傾向

早稲田大学の数学試験は、大学入試の中でもかなり難しいものになっています。
解答形式については記述形式で例年変わりがないものの、分野や範囲は年ごとに変わっています。
大きな特長は、以下の2つの点です。

  • 微積の範囲からは毎年出題されている
  • 証明・図示問題は毎年出題されている
  • 問題量に対しての制限時間が厳しい

問題の難易度は最難関国公立レベルに匹敵し、抽象度が高い問題が多く計算量も多いのが特徴です。
試験時間120分の間に全ての大問を完答する為には、非常に高いレベルの計算力と思考力が求められます

2.まずは教科書レベルの問題を確実に

これは早稲田大学以外の入試でも言えることですが、まずは「教科書レベルの問題を確実に解けるようになる」ことは入試において必須です。
最難関国公立レベルの問題に挑むためでも同じです。まずはしっかりと基礎を固めましょう。
国語や英語でも、基礎となる語彙や文法の理解がないとどんな試験でも太刀打ちできません。それと同じように、数学もまずは教科書に掲載されている用語や公式、定理の理解がないとどんな試験でも太刀打ちできないのです。
さらに、数学で気を付けなければいけないのは、「基礎的な事項を暗記するだけではNG」ということです。公式や定理は根本から納得して理解していないと、新しく出会った問題で応用ができませんよね。
まずはしっかりと教科書レベルの内容を押さえるためにオススメの参考書は、「始めから始める」シリーズです!

「始めから始める」シリーズの特徴

「始めから始める」シリーズは、Ⅰ、A、Ⅱ、B、Ⅲで構成されています。
図やイラスト、語り口調の解説で読みやすくつくられているのが特長です。
数学が苦手な人も、教科書だと堅苦しくて学習を進めにくいという人も、ムリなく数学の基礎を固めることができます。

使用方法

使用方法は大きく分けて以下の2点です。

  • これから授業で学習する内容→教科書と併用して予習・復習教材として使用する
  • 既に習っている内容→短期間で読み込み、基礎的な内容を定着させる

1つ目は、授業の補助教材として使用する使い方です。
学校の授業や教科書だけでは理解が追いつかない部分も、細かくかみ砕いている参考書で理解することで定着します。
2つ目は、これまでに数学の授業を終えている部分で苦手意識がある場合の使い方です。
一度学習している範囲をもう一度振り返ることになるので、短期間で集中的に読み込み、早めに演習問題に進めるようにしましょう。
どちらの場合でも、このような参考書は説明の口調も工夫されているので、「自分自身が内容を同じように説明できるようにする」とさらに効果的です。
「始めから始める」シリーズ以外にも、基礎的な内容をかみ砕いて解説している参考書は数多く存在します。
自分に合った、読みやすい参考書を進めてみてくださいね。
早稲田大学の入試試験は、このような講義型の参考書を完璧にするだけで戦えるようになるわけではありません。ここで得た基礎的な知識を活用できるようにしてこそ、戦えるようになります。
遅くとも入試1年前には、講義型の参考書を何周もして基礎的な知識を身に付けておきましょう。

2.標準レベルの問題の解法を押さえる

教科書レベルの知識が身に付いたら、入試の標準レベルの問題に挑戦しましょう。
早稲田大学の理系数学は、出題内容は解法が決まりきった入試典型問題とは違い、典型問題に手を加えたような初見問題が多く出題されます。
ここでポイントとなるのは、「解法を暗記する」だけにとどまらず、「解法を納得して、正しく理解する」ことです。幅広い範囲の典型的な問題を応用する力は、数学の網羅型の問題集で培うことができます。
ここでは、オススメの参考書として「青チャート」を紹介します。

「青チャート」の特徴

青チャートが優れている点は何と言ってもその網羅性です。
青チャートシリーズを全て使いこなせば、数学ⅠAから数学Ⅲまでの全ての範囲を穴をつくることなく網羅することができます。
カバーしているレベルの範囲は数学の基礎から難関校までとなっており、応用問題や入試の「解法テクニック」までカバーされている参考書です。
「これさえこなせば入試数学の範囲は安心!」と言えますが、全ての問題に取り組むためには3000題以上を解かなければなりません。
「部活で忙しい…」「入試まであまり時間がない…」という方には、「基礎問題精講」をオススメします。

「基礎問題精講」の特徴

入試に出題される基本的な問題を『基礎問』として取り上げ、教科書から入試問題を解くための橋渡しを行います。特に、私立大に出題が多い小問集合が確実にクリアできる力がつきます。
内容は、『基礎問』→『精講』→『解答』→『ポイント』→『演習問題』で1つのテーマの解説が完結されています。
1つのテーマは原則1ページもしくは2ページの見開きにし、見やすく効率的に学習できるように工夫されているのも魅力の1つです。
まさに、教科書レベルの問題から入試標準レベルの問題へと学習を進めるためにピッタリの参考書ですね。

使用方法

解法を押さえる際に絶対に押さえてほしいポイントは以下の点です。

  • まずは自力で例題を解く。
  • 解説を読んでもう一度考える。
  • 間違えた問題や解説を理解できなかった問題を繰り返し解く。

特に大切なのは、3つ目のポイントです。
先述の通り、早稲田大学の数学試験で重要なポイントは「解法を暗記する」だけにとどまらず「解法を納得して、正しく理解する」ことです。

  • 解説を見ずに解けるようになる。
  • 解説を説明できるようになる。

という2点をゴールにして間違えた問題も繰り返し解いていきましょう。

3.難関国公立レベルの入試問題演習

次に、過去問演習に入る前の段階の演習を行います。
ここでのオススメの参考書は、「上級問題精講」です。

数学1A2B

「上級問題精講」の特徴

上級問題精講では東大、京大、一橋大、東工大レベル最難関国公立大学入試レベルの良問を精選し、ていねいに解説されています。難関大学受験に対応できる実力を養成するための、時間をかけてじっくり考える価値のある問題147題(類題31題を含む)が精選されているのが魅力の1つです。
「精講」→「解答」の2段階で解く上での考え方を説明し、効率よく学習できるようになっています。

使用方法

「青チャート」や「基礎問題精講」と同じように、

・解説を見ずに解けるようになる。
・解説を説明できるようになる。

という2点をゴールにして間違えた問題も繰り返し解いていきましょう。
また、ここでは入試本番を想定して制限時間を設けることも効果的な学習法です。
入試本番では、大問1つにかけられる時間が25分程度なので、遅くとも30分以内に大問を解けるように練習しましょう。
各単元の問題の解答を何も見ずに説明できるようになったら、最後の仕上げに入ります!

 

5.過去問を使った全体の演習

最後の仕上げとして、全体の傾向をつかみ本番の問題形式に慣れるために「赤本」に取り組みましょう。

具体的には、今回オススメした参考書などで十分な演習を積み、遅くても11月ごろから赤本で過去問演習に取り組むことをオススメします。

  • 120分の間に何問解答できたか?
  • 時間がかかり過ぎた問題はどの範囲だったか?

などの視点で分析をして、それらの問題点を克服できるような演習を繰り返すことで、全範囲の入試試験に対応できる力が育っていきます。
一度解いただけでは身に付きませんので、必ず復習を念入りに行いましょう。

 

まとめ

以上が、早稲田大学の理系数学の入試対策のまとめになります。
大問ごとの出題傾向を知り、目標点と自分の実力との差を分析することも大切です。
今回オススメした参考書は一例であるため、ポイントを踏まえた上で自分に合った参考書を進めてみましょう。

 

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この記事を書いた人

吉村暢浩京都大学工学部卒業

2018年、京都大学工学部を卒業、同大学大学院に進学。2019年に京都大学大学院を退学し、受験コンサルティング事業「ポラリスアカデミア」を立ち上げる。2021年、株式会社ポラリスを設立。社会で勝ち抜くために必要な問題解決能力を大学受験を通じて身に付ける独自の指導を行っている。

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