【英語編】学習院大学の入試対策・特徴まとめ

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この記事では、学習院大学の英語試験の対策・特徴についてまとめています!

目次

学習院大学ってどんな大学?

試験概要

傾向とオススメの参考書

  1. 大問[Ⅰ][Ⅱ][Ⅲ]
  2. 大問[Ⅳ][Ⅴ][Ⅵ]
  3. 大問[Ⅶ]
  4. 全体

まとめ

学習院大学ってどんな大学?

学習院大学は、東京都豊島区目白にメインキャンパスを置く私立大学です。

GMARCHという難関私立大学群の「G」にあたります。
法学部・経済学部・文学部・理学部・国際社会科学部の5つの学部17学科があり、文理問わず幅広い学生が通う総合大学です!

学生の人数は約9000人。卒業生はなんと11万人にも及びます。
卒業生の中には、愛子内親王や佳子内親王などがいらっしゃることも有名ですね。

元々は京都の公家のためにつくられた教育の場という起源があり、1877年に華族学校として開設されたのが始まりです。
150年近くの歴史があることがわかります。

在籍する教員数も1000人以上。「その分野の第一人者」と評価される教授が数多く在籍し、教壇に立っています。大学としては珍しく、40名ほどの少人数授業が特徴で、著名な教授の授業を手厚く受けることができるのも魅力の1つです。

偏差値は55.0~60.0で、GMARCHの中でも普通の偏差値だと言えるでしょう。

試験概要

学習院大学の英語の入試試験は、以下のように行われています。

  • 試験時間:90分
  • 配点:100点~150点(学部や学科、入試方法によって異なる)
  • 目標点:7~8割
  • 問題数:約45題
  • 形式:マーク形式と記述形式
  • 構成:大問7題

また、大問7題の概要は以下のようになっています。

  • 大問[Ⅰ]長文問題
  • 大問[Ⅱ]長文問題
  • 大問[Ⅲ]空所補充
  • 大問[Ⅳ]空所補充
  • 大問[Ⅴ]正誤問題
  • 大問[Ⅵ]空所補充
  • 大問[Ⅶ]短文英訳

問題の形式だけ見ても、幅広い形式に慣れておく必要があることが分かりますね。

傾向とオススメの参考書

ここでは、各大問の出題傾向と対策にオススメの参考書を紹介します。

1.大問[Ⅰ][Ⅱ][Ⅲ]

大問[Ⅰ]~[Ⅲ]は長文読解問題となっています。
それぞれの英文のテーマとしては、以下の通りです。

  • 大問[Ⅰ]:経済や環境・金融に関する話題

  • 大問[Ⅱ]:ジェンダーや生物・日本の企業に関する話題

  • 大問[Ⅲ]:海外の企業に関する話題

大問1問ごとに8問程度出題される傾向にあり、長文のレベルは標準レベルです。

長文の長さはそれほど長くないため、「速読力」よりも「精読力」が求められることがわかります。

先述の通り、学習院大学の英語の目標点は約8割です。大問[Ⅰ]~[Ⅲ]は全体の中でもボリュームが多くなっているため、ここでしっかりと点数を確保しておきたいところです。
長文読解が苦手な方も、大問[Ⅰ]~[Ⅲ]では正答率7.5割以上を目指すようにしましょう。

精読力を身に付けるために必要な対策

学習院大学の英語の入試では、「速読力」よりも「精読力」が必要であることが分かりました。では、「精読力」を身に付けるためにはどのような対策をしたら良いのでしょうか?

それは、まず「最低限の語彙力を英単語帳と熟語帳で完成させておく」ことです。

単語帳は様々なものがありますが、内容や難易度に大きな差があることは少ないため、自分に合った単語帳を選ぶようにしましょう。

ここでは、「英単語帳LEAP」をオススメとして紹介します。

<「LEAP」の特徴>

LEAPでは、1935語の英単語をActive VocabularyとPassive Vocabularyにされています。
それぞれ、writingやspeakingで「使いこなせる」ようになるためのActive Vocabulary。
readingやlisteningで「意味が分かる」ようになるためのPassive Vocabularyという分類になっています。
Active Vocabularyでは、熟語や定型表現、間違えやすいポイントなどを「使うための情報」として掲載されています。このように、英単語だけでなくそれに付随する情報が満載なのがLEAPの特長です。

この単語帳を1冊仕上げるだけで、単語力とそれに付随する情報を幅広く身に付けられるのです。英単語力と情報量では、学習院大学の英語の試験対策として十分カバーできるようになります。

<使用方法>
英単語帳で学習を進める際に絶対に押さえてほしいポイントは以下の2点です。

・声に出して覚える。
・とにかく回数をこなす。

具体的には、1単語につき5秒以内のペースで1日100語は進めるようにしましょう。
人間の脳は、何度も出会う情報が記憶に残りやすいものです。
浅く広くこなしていき、何周も繰り返すことで単語に出会う回数が多くなり、単語力がグッと上がります。

英熟語帳は、「速読英熟語」をオススメします。

<「速読英熟語」の特徴>
速読英熟語は、過去7年間の入試問題をコンピュータ分析し、重要熟語・構文をおよそ1,000個掲載されています(関連表現も合わせると約1,500)。
この1冊で大学入試に出る熟語・構文をほぼすべてカバーできます。英文は最新入試問題から厳選し、おもしろく読みやすい素材ばかりを集められているのが魅力です。
「文章を読みながら熟語を覚える」というコンセプトでつくられているということですね。
熟語を覚えられるだけでなく、本番のような様々なテーマの英文を読む練習にもなるのです。

<使用方法>
英熟語帳で学習を進める際に絶対に押さえてほしいポイントは以下の点です。

・何度も音読する。

音読の効果は絶大です。
ただ読むだけだと「見る」という感覚しか使っていないのに対し、声に出して読むことで「話す」「聞く」という感覚も使いながら学習を進めることができます。
そのため、記憶にも残りやすいのです。

英文和訳を攻略する為に必要な対策

大問[Ⅰ][Ⅱ]では、文章中の英文を和訳する問題が出題されます。
この問題は記述式であるため、苦手意識をもつ受験生がとても多いのです。
このような問題に必要な対策としては、「英文の構造を理解して正しく英文解釈ができるようになる」ことです。

オススメの参考書は「英文解釈の技術70」です。

<「英文解釈の技術70」の特徴>
文の構造や品詞まで細かく丁寧な解説が特長で、受験生だけでなく塾講師からも絶賛されています。また、問題数がそこまで多くなく、取り組みやすいのも特長の1つです。具体的には、70の例題とそれに関連する70の問題で構成されています。

レベルとしては、高校基礎~大学受験標準レベルの英文が掲載されています。
そのため、学習院大学の入試対策として必要な構文を十分にカバーできる1冊となっています。

<使用方法>
英熟語帳で学習を進める際に絶対に押さえてほしいポイントは以下の3点です。

・文構造を把握
・構文をもとに直訳を記入
・振り返りまで念入りに

文構造を把握する際には、SVOCや/(スラッシュ)などの記号を用いるとわかりやすくなります。コピーを取ってノートに貼るなどして、書き込める状況で進めてみましょう。

また、問題を解きっぱなしではほとんど意味がありません。
一度解いた英文を何度も音読したり、何も見ない状態で解けるようになっているか確認したりして、振り返る作業を念入りに行いましょう!

2.大問[Ⅳ][Ⅴ][Ⅵ]

大問[Ⅳ]は英文法について選択肢ありのマーク式の出題、大問[Ⅴ]は文法事項に関する正誤問題、大問[Ⅵ]は英文法の知識が必要な会話表現となっています。

どの大問も、文法事項の知識が問われるため、英文法を網羅できる参考書を進めることが必須です。

英文法の参考書も、英単語帳と同じように様々なものが出版されているため、自分に合った参考書を選ぶのが良いでしょう。ここでオススメするのは「Vintage」です。


<「Vintage」の特徴>
Vintageは、英文法・語法Vintageは最近の入試傾向を踏まえてつくられているため、

・必須の攻略ポイントが厳選
・大学入試の超頻出問題のチェックが可能

という特長があります。入試における必須項目や超頻出問題を分析してつくられているため、学習院大学の入試だけでなく大学受験対策に向けて確実に取り組みたい1冊となっています。
さらに、問題や解説だけでなく充実したコラム掲載も優れている点の1つです。3種類のコラムがあり、「まずは確認」「しっかり確認」「整理して覚える」に分かれています。理解しなければならないこと、覚えなければならないことを明確に提示しているため、学習内容の理解にとても役立ちます。

<使用方法>

英文法の参考書で学習を進める際に絶対に押さえてほしいポイントは以下の点です。

・まずは文法事項をインプットする。
・演習量をしっかりと確保する。

Vintageは、文法事項と演習量を網羅しているため、かなり分量が多い参考書となっています。そのため、苦手意識がある方は解き終えるまでに挫折してしまうことも多いのです…。

そうならない為にも、まずは簡単に文法事項をまとめている参考書を進め、インプットが終わったらVintageで演習を進めるという使い方もオススメです。

「大岩のいちばんはじめの英文法」などの難易度の低い参考書と併用するのも良いでしょう。

.大問[Ⅶ]

大問[Ⅶ]は、英作文です。
自由作文ではなく、与えられた日本語文を英語に直す問題形式です。

オススメの参考書は、「新ユメサク‐アルク学参シリーズ‐」です。

<「新ユメサク‐アルク学参シリーズ‐」の特徴>

この参考書では、入試に向けて解いておきたい例文が360個掲載されています。
幅広いテーマに関する英語表現や、日本語の言い回しを英訳しやすい日本語に直す「和文和訳」についても掲載されているのが大きな特長です。
学習院大学で頻出となるテーマも収録されているので、学習院大学の入試対策として取り組んでおきたい1冊です。

<使用方法>
英作文の参考書で学習を進める際に絶対に押さえてほしいポイントは以下の点です。

・英文解釈と並行して進める。

英作文を正しく記述する為には、英文解釈の修得が必須です。
英文解釈の理解が十分であれば、英作文にはそこまで勉強時間を割かなくても良いと言われるほどです。

そのため、効率良く対策を進めるためにも英文解釈で英文の構造を理解したら、その知識を英作文として記述できるようにしましょう。
覚えた知識を日本語→英語、英語→日本語の両方に使えるようにする為です!

4.全体

全体の傾向をつかみ、本番の問題形式に慣れるためには、「赤本」に取り組みましょう。

具体的には、今回オススメした参考書などで十分な演習を積み、遅くても11月ごろから赤本で過去問演習に取り組むことをオススメします。

まとめ

以上が、学習院大学の英語の入試対策のまとめになります。

大問ごとの出題傾向を知り、目標点と自分の実力との差を分析することも大切です。
今回オススメした参考書は一例であるため、ポイントを踏まえた上で自分に合った参考書を進めてみましょう。

 

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この記事を書いた人

吉村暢浩京都大学工学部卒業

2018年、京都大学工学部を卒業、同大学大学院に進学。2019年に京都大学大学院を退学し、受験コンサルティング事業「ポラリスアカデミア」を立ち上げる。2021年、株式会社ポラリスを設立。社会で勝ち抜くために必要な問題解決能力を大学受験を通じて身に付ける独自の指導を行っている。

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