個別指導塾の料金相場を小学生・中学生・高校生別に解説。週1〜週3回の月謝目安や入会金・教材費・季節講習などの追加費用、高校生・大学受験で料金が上がる理由、失敗しない選び方まで紹介します。
個別指導塾の料金はなぜ集団塾より高いのか
個別指導塾は、一般的に集団塾より1回あたりの授業料が高くなりやすい傾向があります。
これは単純に「個別指導塾だから高く設定している」という話ではありません。
講師1人が担当できる生徒数が少ないという、指導形式そのものが料金に影響しています。
個別指導塾の料金が高くなる原価構造|講師1人あたりの生徒数が少ない
集団塾と個別指導塾の大きな違いは、1人の講師が一度に指導する生徒数です。
たとえば集団授業なら、講師1人が10人、20人、場合によってはそれ以上の生徒へ同時に授業できます。
一方、個別指導では、
- 講師1人:生徒1人
- 講師1人:生徒2人
- 講師1人:生徒3〜4人
といった形が一般的です。
仮に講師1人の人件費が同じでも、20人で分担するのと1〜2人で分担するのでは、生徒1人あたりのコストが大きく違います。
その分、個別指導では生徒一人ひとりの理解度に合わせやすく、わからない問題をその場で質問しやすいというメリットがあります。
「個別だから高い」のではなく、「1人の生徒に使える講師の時間が長いから高くなりやすい」と考えるとわかりやすいでしょう。
個別指導塾と集団塾・コーチング型の料金比較の考え方
塾の料金を比較するときは、指導形式によって「何にお金を払っているのか」が違うことを理解しておきましょう。
| 指導形式 | 主なサービス | 料金の考え方 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 集団塾 | 複数人への一斉授業 | 授業回数・科目数 | 授業についていける人 |
| 個別指導塾 | 少人数での個別指導 | 授業時間・回数・講師対生徒比 | 苦手科目を個別に教えてほしい人 |
| コーチング型 | 学習計画・進捗管理・受験戦略 | 面談・管理・サポート範囲 | 勉強の進め方や継続に悩んでいる人 |
個別指導塾は「わからない問題を教えてほしい」というニーズに強い形式です。
一方、コーチング型は「そもそも毎日何を勉強すればいいのかわからない」「計画を立てても続かない」といった課題へのサポートを中心とします。
料金だけで比較すると違いがわかりにくいため、自分が必要としているのは授業なのか、学習管理なのかを先に整理しましょう。
「1コマ」「1回」など個別指導塾の料金単位の違いに注意
個別指導塾の料金を比較するときに注意したいのが、「1コマ」の時間です。
同じ「1コマ5,000円」でも、
- 60分で5,000円
- 80分で5,000円
- 90分で5,000円
では、1時間あたりの料金が違います。
さらに、講師1人に対して生徒1人なのか、2人なのかでも指導密度は変わります。
たとえば「90分5,000円・講師1人対生徒2人」と「60分5,000円・完全マンツーマン」なら、単純に金額だけでは比較できません。
個別指導塾の料金を見るときは、
- 1コマの料金
- 1コマの時間
- 月の授業回数
- 講師1人あたりの生徒数
をセットで確認しましょう。
【早見表】個別指導塾の料金相場を学年・回数別に確認
個別指導塾の料金は、学年と週の受講回数によって大きく変わります。
以下は、一般的な個別指導塾を検討するときの月額料金の目安です。
| 学年 | 週1回 | 週2回 | 週3回 |
|---|---|---|---|
| 小学生 | 約1万〜2万円 | 約2万〜3万円 | 約3万〜5万円 |
| 中学生 | 約1.5万〜2.5万円 | 約2.5万〜4万円 | 約4万〜6万円 |
| 高校生 | 約2万〜3万円 | 約3万〜5万円 | 約5万〜8万円 |
※上記は料金を比較するための目安です。実際の料金は、地域、学年、授業時間、講師と生徒の人数比、受講科目、塾によって異なります。
特に高校生は、指導内容の専門性が高くなるため、小学生・中学生より1コマあたりの料金が高くなる傾向があります。
また、大学受験生が英語・数学・国語など複数科目を個別指導で受講すると、週3回以上になり、月額5万〜8万円以上になることもあります。
ここに入会金や教材費、季節講習費などが加わるため、年間総額は月謝×12か月より高くなると考えておきましょう。
個別指導塾の料金に含まれるもの・含まれないもの
個別指導塾を選ぶときに見落としやすいのが、月謝以外の費用です。
「月3万円なら払える」と思って入塾したものの、夏期講習で10万円以上追加になった、というケースも考えられます。
契約前に、月謝だけでなく年間で発生する費用を確認しておきましょう。
個別指導塾の月謝に含まれる基本料金
一般的に月謝には、契約している回数分の授業料が含まれます。
たとえば「週2回・月8回」で契約しているなら、その8回分の個別指導料金が基本となります。
ただし、塾によっては、
- 教室維持費
- システム利用料
- 学習管理費
- プリント代
などが別途設定されていることがあります。
「月謝3万円」と書かれていても、実際の毎月の請求額が3万円とは限りません。
契約前には、「通常月に毎月支払う総額はいくらですか?」と確認するとわかりやすいでしょう。
入会金・教材費など個別指導塾で別途かかる費用
個別指導塾では、入塾時や年度更新時に別途費用が発生することがあります。
代表的なのは、
- 入会金
- 教材費
- 教室維持費
- 設備費
- 模試代
- テスト費
- システム利用料
などです。
特に教材費は、受講科目が増えるほど高くなる可能性があります。
また、「入会金無料キャンペーン」を実施している塾でも、教材費や維持費は必要になる場合があります。
広告に書かれている割引額だけではなく、最終的な支払総額を確認してください。
季節講習で追加される個別指導塾の料金
年間費用を大きく左右しやすいのが、夏期講習・冬期講習・春期講習です。
通常授業とは別に追加授業を申し込む形式の場合、受講するコマ数によって料金が増えます。
たとえば1コマ5,000円で20コマ追加すれば、講習費だけで10万円です。
受験学年になると、苦手科目の復習や過去問対策などで多くのコマを提案されることもあります。
もちろん、必要な講習であれば受講する価値はあります。
ただし、入塾時の月謝だけを見て予算を決めていると、想定外の出費になりかねません。
入塾前に、
「昨年度、同じ学年の生徒は夏期講習・冬期講習を含めて年間いくら程度かかりましたか?」
と聞いてみるのもおすすめです。
高校生・大学受験生の個別指導塾の料金はいくら?
高校生、とくに大学受験を目的に個別指導塾へ通う場合は、小学生・中学生より費用が高くなりやすい傾向があります。
学習内容が難しくなるだけでなく、受講科目数や授業回数が増えやすいためです。
大学受験を控えた高校生の個別指導塾の料金目安
高校生の個別指導塾では、週1回なら月2万〜3万円程度、週2回なら月3万〜5万円程度、週3回なら月5万〜8万円程度がひとつの目安です。
ただし、大学受験では1科目だけ対策すればよいとは限りません。
たとえば私立大学を目指す場合でも、英語・国語・選択科目など複数科目の対策が必要です。
国公立大学なら、さらに多くの科目を勉強する必要があります。
すべての科目を個別指導で受講しようとすると、授業回数が増えて料金も高くなります。
そのため大学受験では、
- 苦手科目だけ個別指導を受ける
- 得意科目は自学自習する
- 映像授業と個別指導を組み合わせる
- 学習計画を作って参考書中心で進める
など、科目によって学習方法を分けることも検討しましょう。
「大学受験だから全科目を個別指導で受ける必要がある」とは限りません。
受験学年で個別指導塾の料金が上がる理由
高校3年生や既卒生になると、塾代が上がりやすくなります。
主な理由は、
- 受講科目が増える
- 授業回数が増える
- 過去問対策が必要になる
- 夏期・冬期・直前講習が増える
- 志望校別の対策が必要になる
ためです。
特に高校3年生の夏以降は、「受験まで時間がないから」と追加授業を増やしやすい時期です。
しかし、授業を増やせば必ず成績が上がるわけではありません。
大学受験では、授業を受けている時間より、自分で問題を解いたり暗記したりする時間のほうが長くなります。
そのため、追加授業を申し込む前に、「本当に授業が足りないのか、それとも自学自習が足りないのか」を確認することが重要です。
個別指導塾の料金で失敗しないための3つの確認ポイント
個別指導塾は決して安いサービスではありません。
だからこそ、「月謝が安い」という理由だけで決めるのではなく、同じ料金でどの程度の指導を受けられるのかまで比較する必要があります。
ここでは、契約前に確認したい3つのポイントを紹介します。
① 個別指導塾の料金は「1コマ何分・何人授業か」を確認する
まず確認したいのが、授業時間と講師対生徒の人数比です。
同じ月額3万円でも、
- 60分×月4回・完全マンツーマン
- 90分×月4回・講師1人対生徒2人
- 80分×月8回・講師1人対生徒3人
では内容がまったく違います。
料金比較をするときは、「月額」だけではなく、1時間あたりの料金まで計算すると比較しやすくなります。
ただし、マンツーマンなら必ず優れているわけでもありません。
演習時間を確保するために、あえて1対2形式を採用している塾もあります。
人数比と料金だけではなく、実際にどのように授業が進むのかを体験授業で確認しましょう。
② 個別指導塾の追加費用を事前に確認する
次に確認したいのが、月謝以外の費用です。
最低でも、
- 入会金
- 教材費
- 設備・維持費
- 模試代
- 季節講習費
- 振替費用
- 追加授業料
は確認しておきましょう。
また、授業を欠席した場合に無料で振替できるのかも重要です。
部活や学校行事が多い高校生の場合、振替条件が厳しいと、受けられなかった授業分の料金が無駄になる可能性があります。
可能であれば、通常月の料金と年間総額の両方を見積もってもらいましょう。
③ 個別指導塾の料金に見合う指導内容かを体験授業で見極める
料金表だけでは判断できないのが、授業の質です。
同じ料金でも、担当講師によって、
- 説明のわかりやすさ
- 質問のしやすさ
- 宿題の出し方
- 理解度の確認方法
- 生徒との相性
は変わります。
可能であれば、入塾前に体験授業を受けましょう。
その際、「楽しかった」「先生が優しかった」だけで判断するのではなく、
「自分がどこでつまずいているか説明してくれたか」
「授業後に自分一人でも問題を解けるようになったか」
まで確認するのがおすすめです。
個別指導の価値は、先生と長く話せることではなく、自分で解ける問題が増えることにあります。
個別指導塾は料金に見合う?デメリットと代替の選択肢
個別指導塾には、一人ひとりの理解度に合わせてもらいやすいという大きなメリットがあります。
一方、大学受験で必要なのは「わからない問題を教えてもらうこと」だけではありません。
毎日の勉強量や年間計画まで含めて考えると、個別指導以外の形式が向いている人もいます。
個別指導塾のデメリット|講師の質に差があり、学習管理は別の場合もある
個別指導塾でまず注意したいのが、担当講師による違いです。
個別指導は講師と生徒の距離が近い分、相性や指導力の影響を受けやすい形式です。
相性の良い先生に出会えれば大きなメリットになりますが、合わない場合は授業そのものが負担になることもあります。
また、個別指導だからといって、毎日の学習管理まで必ず含まれているわけではありません。
授業では英語を教えてくれるものの、
「家で数学を何時間勉強するか」
「今月中にどの参考書を終わらせるか」
「志望校から逆算して何を優先するか」
までは管理しない塾もあります。
入塾前に、授業外の学習までどこまでサポートしてもらえるか確認しましょう。
個別指導塾の料金は「教える」ことへの対価である点を理解する
個別指導塾の基本的な価値は、わからない内容を個別に教えてもらえることです。
つまり、授業時間に対して料金を支払うという考え方が中心になります。
しかし、大学受験では1週間168時間のうち、塾で授業を受ける時間はほんの一部です。
仮に週2回・各90分の個別指導を受けても、授業時間は週3時間です。
残りの時間をどう使うかによって、学習量には大きな差が生まれます。
だからこそ、
「わからない問題が多い」なら個別指導。
「何を勉強すればいいかわからない」なら学習計画。
「計画はあるけど続かない」なら学習管理。
というように、自分の課題に合わせてサービスを選ぶ必要があります。
学習管理・戦略設計まで含めた伴走型という選択肢
「授業を受ければ理解できる。でも家では勉強できない」
「参考書は持っているけれど、どの順番で進めればいいかわからない」
「勉強はしているのに、志望校との差が縮まらない」
このような人には、個別指導だけでなく、受験コンサル・コーチング型の塾も選択肢になります。
コーチング型では、問題の解説だけを中心にするのではなく、
- 志望校から逆算した受験戦略
- 年間・月間・週間の学習計画
- 参考書の選定
- 日々の学習管理
- 定期的な振り返り
- 計画の修正
などをサポートします。
ポラリスアカデミアでも、志望校から逆算して学習計画を設計し、週1回の学習会議で進捗を確認します。
さらに、学習管理シートを使って「次の面談まで何となく勉強する」のではなく、日々やるべきことを具体化していきます。
個別指導塾とコーチング型のどちらが優れているという話ではありません。
「教えてもらう必要があるのか」「勉強を管理してもらう必要があるのか」によって向いている形式が違います。
「個別指導を検討しているけれど、自分には何が必要かわからない」という人は、無料受験相談などを利用して、現在の学習状況から整理してみるのも一つの方法です。
個別指導塾の料金に関するよくある質問
最後に、個別指導塾の料金についてよくある疑問に回答します。
塾によって料金体系が大きく異なるため、実際に申し込む際には各塾の最新料金を必ず確認してください。
Q. 個別指導塾の月謝の平均はいくらですか?
A. 一律の「平均月謝」はありませんが、週1〜2回程度を目安にすると、小学生で月1万〜3万円程度、中学生で月2万〜4万円程度、高校生で月2万〜5万円程度がひとつの目安です。
ただし、完全マンツーマンなのか1対2・1対3なのか、1コマが何分なのかによって料金は変わります。
入会金や教材費、季節講習費なども含めて比較してください。
Q. 個別教室のトライの月額はいくらですか?
A. 個別教室のトライは、学年や受講回数、指導内容などによって料金が異なります。
そのため、「高校生なら一律で月○円」という料金体系ではありません。
具体的な料金を知りたい場合は、希望する学年・科目・週の受講回数を伝えたうえで見積もりを確認するのが確実です。
他塾と比較するときも、提示された月額だけではなく、入会時費用や教材関連費用などを含めた総額を確認しましょう。
Q. 個別指導塾の料金は交渉できますか?
A. 基本的には、塾が設定している料金表に沿って支払うため、家電のように個別に値下げ交渉するものではありません。
ただし、
- 入会金無料キャンペーン
- 兄弟姉妹割引
- 友人紹介制度
- 複数科目の割引
- 期間限定キャンペーン
などを利用できる場合があります。
料金を抑えたい場合は、値下げ交渉よりも利用できる割引制度がないか確認しましょう。
Q. オンライン個別指導は対面より安いですか?
A. オンライン型は、教室運営に必要な設備費などを抑えやすいため、対面型より料金が安く設定されているサービスもあります。
ただし、オンラインなら必ず安いとは限りません。
完全マンツーマンで難関大学の学生やプロ講師が担当するサービスなどでは、対面型と同程度、あるいはそれ以上になる場合もあります。
オンライン・対面という形式だけではなく、授業時間、講師、サポート内容まで含めて比較しましょう。
Q. 高校生から個別指導塾に通い始めても遅くないですか?
A. 高校生からでも遅いとは限りません。
重要なのは「何年生から始めるか」だけではなく、現在の学力と志望校までの差です。
高校1・2年生なら基礎から時間をかけて取り組みやすく、高校3年生でも苦手科目を絞って個別指導を活用する方法があります。
ただし、受験直前になるほど使える時間は少なくなります。
「勉強しなければいけないのはわかっているけれど、何をすればいいかわからない」という状態なら、先延ばしにせず早めに学習計画を整理することをおすすめします。
まとめ|個別指導塾の料金は「内訳」と「学習管理の有無」で比較する
個別指導塾の料金は、週1〜2回程度なら小学生で月1万〜3万円程度、中学生で月2万〜4万円程度、高校生で月2万〜5万円程度がひとつの目安です。
ただし、実際の料金は学年だけでは決まりません。
- 週何回受講するか
- 1コマ何分か
- 講師1人に生徒が何人か
- 何科目受講するか
- 教材費が別途必要か
- 季節講習があるか
などによって年間費用は大きく変わります。
そのため、個別指導塾を比較するときに「月謝2万円だから安い」「月謝4万円だから高い」と判断するのはおすすめできません。
通常月の支払額と年間総額の両方を確認することが重要です。
さらに大学受験では、料金だけでなく「何に対して料金を払っているのか」も考えてみてください。
苦手な数学を一から教えてほしいなら、個別指導は相性の良い選択肢です。
一方、
「毎日何を勉強すればいいかわからない」
「参考書を買っても続かない」
「勉強しているのに志望校との差が縮まらない」
という悩みなら、授業を追加するだけでは解決しない可能性があります。
その場合は、受験戦略や学習計画、日々の学習管理まで行うコーチング型の塾も比較してみましょう。
ポラリスアカデミアでは、志望校から逆算した学習計画を作成し、週1回の学習会議と学習管理を通して、自学自習まで含めて伴走します。
塾選びで大切なのは、「一番安い塾」を探すことではなく、「自分の課題を解決するために必要なサポートへお金を使えているか」を確認することです。
個別指導が必要なのか、学習管理が必要なのか判断できない場合は、体験授業や無料受験相談を利用し、現在の課題から整理してみてください。






