大学受験コラム

高校生の子供が勉強しない…原因は「やる気」じゃない?タイプ別の対処法を解説

  • 受験生の親コラム

高校生の子供が勉強しないのには理由があります。原因タイプ別の見分け方、親がやってはいけないNG対応、正しい声かけまで、受験コーチングのプロが解説します。

まず確認|今日からできること

子供が勉強していないとき、いきなり勉強時間を増やそうとする必要はありません。まずは次の5つから確認してみてください。

「勉強しなさい」ではなく、勉強できない理由を聞いてみる

志望校や将来について本人がどう考えているか確認する

「何を・いつ・どれくらいやるか」が決まっているか確認する

スマホだけを原因と決めつけない

家庭だけで解決しにくい場合は第三者の力も借りる

大切なのは、「どうすればやる気が出るか」より「なぜ今、勉強できていないのか」を考えることです。原因が違えば、当然、必要な対応も変わります。

高校生の子供が勉強しない、本当の原因とは

「やる気がない」の正体は、実は「勉強の仕方」がわからないこと

高校生の勉強では、ただ学校の宿題をこなすだけでは足りない場面が増えてきます。

たとえば英語だけでも、「単語を覚えないといけない」「英文法も復習しないといけない」「長文も読めるようにならないといけない」と、やることが一気に増えます。数学でも同じです。苦手な単元を復習したほうがいいのか、学校の授業についていくことを優先するのか、模試の復習をするのか。選択肢が多すぎるのです。

そこで、「今日は何を勉強する?」「とりあえず数学……」「数学の何をする?」「……わからない」となってしまいます。

親から見ると、机にも向かわずスマホを触っているので「やる気がない」と見えるかもしれません。しかし本人の中では、やるべきことを整理できていないから動けないだけかもしれません。

このタイプに必要なのは、「もっと頑張りなさい」という言葉ではありません。「今週は何を終わらせるのか」「今日はどこまで進めるのか」と、勉強を具体的な行動まで落とし込むことです。

目標・志望校が定まっていないことによる迷い

「何のために勉強するのかわからない」。これも高校生が勉強しなくなる大きな原因のひとつです。

たとえば、A大学に合格するために偏差値を5上げたいという高校生と、なんとなく大学には行くつもりという高校生では、今日勉強する意味の感じ方がまったく違います。後者の場合、「別に今日やらなくてもいいか」となりやすいのは当然です。

だからといって、親が勝手に志望校を決めても解決しません。重要なのは、本人の中で「こういう大学に行ってみたい」「この学部は面白そう」「この仕事には少し興味がある」という小さな目標をつくることです。

最初から将来の夢まで決める必要はありません。大学のオープンキャンパスを見る、学部について調べる、興味のある職業から必要な進路を逆算する。こうしたところから、勉強する理由が少しずつ具体的になっていきます。

部活・スマホ・友人関係など生活面の要因

勉強しない原因が、勉強そのものにあるとは限りません。

高校生は想像以上に忙しいものです。朝早く学校へ行き、授業を受け、放課後は部活。帰宅するころには19時や20時になっていることもあります。そこから夕食や入浴を済ませれば、もうかなり疲れています。

その状態で「今から2時間勉強しなさい」と言われても、簡単ではありません。

また、スマホについても注意が必要です。確かにSNSや動画、ゲームに何時間も使っていれば、勉強時間は減ります。ただし、「勉強しない原因=全部スマホ」と考えてしまうと、本当の原因を見落とす可能性があります。

勉強で何をすればいいかわからないからスマホを見る。学校で疲れているから動画を見る。勉強への不安から逃げるためにゲームをする。そんなケースもあります。

スマホを触っているという「行動」だけでなく、その前に何が起きているのかを見ることが大切です。

反抗期・親子関係のこじれによる意固地

高校生になると、親からの指示に強く反発することもあります。

たとえば本人が「そろそろ勉強しようかな」と思った瞬間に、「いつまでスマホ見てるの?勉強しなさい」と言われたとします。すると、「今やろうと思ってたのに!」となります。あるあるです。

そこから、「言われたからやりたくない」という状態になることもあります。これは勉強の問題というより、親子のコミュニケーションの問題です。

特に高校生になると、「自分のことは自分で決めたい」という気持ちが強くなります。親としては心配だから言っている。子供としては監視されているように感じる。どちらも悪気はないのに、すれ違います。

【タイプ別】高校生が勉強しない理由と対応の早見表

まずは、子供がどのタイプに近いのか確認してみましょう。

原因タイプ

よくある様子

有効な対応

目標がない

「大学はどこでもいい」「まだわからない」と話す

大学・学部・将来について一緒に情報収集する

勉強法がわからない

机には向かうが成果が出ない、何をすればいいか迷う

学習計画を具体化し、優先順位を決める

スマホ中心

帰宅後ずっとSNS・動画・ゲームを見ている

使用ルールを本人と相談し、勉強との切り替えをつくる

燃え尽き

以前は勉強していたのに急にやらなくなった

原因を聞き、無理に勉強量を戻そうとしない

反抗期

親が勉強の話をすると怒る・無視する

親が管理しすぎず、必要に応じて第三者を頼る

重要なのは、タイプによって対応が違うことです。たとえば「勉強法がわからないタイプ」にスマホ制限だけをしても、勉強できるようになるとは限りません。スマホがなくなっても、「で、何をやればいいんだっけ?」となるからです。逆に目標は明確でも生活リズムが崩れているなら、勉強計画より先に生活環境を整えたほうがいい場合もあります。

高校生が勉強しないまま放置するとどうなる?

内申・模試・受験スケジュールにどう影響するか

高校の学習は積み上げ型です。特に英語や数学は、以前の内容が理解できていないと、その後の単元でも苦戦しやすくなります。

1で英単語や文法につまずく。高2になって長文が読めない。高3になって受験勉強を始めようとしたら、高1の内容から復習する必要がある。こうなると、受験直前になってから取り戻すのは大変です。

また、学校推薦型選抜などを検討する場合は、学校での成績が進路に影響する可能性もあります。「受験生になったら頑張ればいい」とは限らないのです。

「まだ間に合う」ラインと「急いだ方がいい」ラインの目安

基本的には、早く気づければその分だけ選択肢は増えます。ただし、「高2になったらもう遅い」「高3の夏からでは絶対に間に合わない」などと一律に判断することはできません。

現在の学力、志望校、受験科目、勉強に使える時間によって状況は変わるからです。

目安として注意したいのは、学校の授業内容がほとんど理解できていない、定期テストで赤点が続いている、志望校と現在の学力に大きな差がある、高3になっても受験科目や志望校が決まっていない、勉強を始めようとしても何をすればいいかわからない、といった状態です。

この場合は「本人がそのうち始めるだろう」と待つより、一度状況を整理したほうがいいでしょう。

焦って追い詰めることの逆効果

一方で、「このままじゃ落ちるよ」「今からそんな状態でどうするの?」「みんなもっと勉強しているよ」と不安を煽るのも逆効果になる場合があります。

本人も本当は、「そろそろ勉強しないとまずい」と気づいているかもしれません。でも、何から始めればいいかわからない。そこへさらにプレッシャーをかけると、勉強そのものから逃げたくなることがあります。

危機感を持たせることと、追い詰めることは別です。

親がやりがちなNG対応

頭ごなしに叱る・きょうだいや他人と比較する

「お兄ちゃんはもっと勉強していた」「○○ちゃんはもう志望校を決めているらしいよ」。こうした比較は避けたほうがいいでしょう。

比較されることで、「自分はダメなんだ」と感じたり、「じゃあその子の親になれば?」と反発したりする可能性があります。

比較するなら、他人ではなく過去の本人です。「前回より英語は上がったね」「先月より勉強する日が増えたね」。このように本人自身の変化を見るほうが、前向きな会話につながりやすくなります。

スマホ・ゲームを一方的に取り上げる

スマホを取り上げれば、その時間がそのまま勉強時間になる。……とは限りません。

スマホを取り上げられたことへの不満で親子関係が悪化したり、別のことをして時間を過ごしたりすることもあります。

もちろん、深夜までスマホを触って睡眠不足になっているなど、明らかに生活へ影響している場合はルールが必要です。ただし、「今日からスマホ禁止!」と一方的に決めるより、「テスト前はどうする?」「夜は何時までにする?」と本人と相談して決めたほうが納得感は生まれます。

「勉強しなさい」の連呼がむしろ逆効果な理由

「勉強しなさい」という言葉には、具体的な情報がほとんどありません。何をするのか。いつするのか。どのくらいするのか。何を優先するのか。全部わからないままです。

特に勉強法がわからない高校生にとって、「勉強しなさい」は、「なんとかしなさい」と言われているのに近い場合があります。

必要なのは、勉強を具体的な行動に変えることです。

高校生の子供に勉強してもらうために親ができること

まず「原因タイプ」を見極める

最初に、「なんで勉強しないの?」と責めるように聞くのではなく、「最近、勉強で困っていることある?」と聞いてみてください。

あるいは、「やることが多すぎる?」「何からやればいいかわからない?」「学校で疲れてる?」と選択肢を出してもいいでしょう。

本人自身も、勉強できない理由をうまく言葉にできないことがあります。一緒に整理していくイメージです。

頭ごなしにならない声かけの具体例

たとえば、こんな声かけがあります。

NG:「またスマホ?いつ勉強するの?」
OK
例:「今週テストって言ってたけど、準備は大丈夫そう?」

NG:「この成績で大学どうするの?」
OK
例:「次のテストで上げたい科目ってある?」

ポイントは、「勉強したのか」を問い詰めるのではなく、本人に考えてもらう質問をすることです。

「数学と英語だったら、今どっちが困ってる?」「今週ひとつだけやるなら何にする?」。質問を小さくすると、本人も答えやすくなります。

勉強しやすい環境・仕組みを一緒につくる

勉強は気合だけで続けるのが難しいものです。だからこそ、「頑張る」より「仕組み」をつくります。

たとえば、帰宅後30分休んだら机に向かう、最初は英単語10分から始める、スマホは勉強中だけ別の場所に置く、その日にやる教材を事前に決めておく、日曜日に翌週の勉強内容を決める、などです。

特に重要なのが、「机に座ってから何をするか考えない」こと。

勉強開始時に迷うほど、スマホへ逃げる可能性が高くなります。「1930分から英単語50個」くらいまで具体的にしておくと、スタートのハードルを下げられます。

志望校・目標を本人と一緒に言語化する

目標がないタイプの場合、勉強時間を管理する前に「何のために勉強するのか」を整理することも重要です。

ただし、「将来何になりたいの?」といきなり聞いても答えられない高校生は珍しくありません。もっと軽くて大丈夫です。

「東京の大学って興味ある?」「大学でやってみたいことある?」「文系と理系だったらどっちの授業が好き?」「この大学、文化祭楽しそうだね」。そんな会話から始めます。

大学名まで決まったら、「合格するには何が必要か」を逆算できます。必要な偏差値、受験科目、共通テストの有無、いつまでに何を終えるのか。目標が具体的になると、「今日の勉強」が将来とつながり始めます。

家庭だけでは難しいと感じたときの選択肢

塾・家庭教師との違い

一般的な塾や家庭教師は、授業や問題解説など「教えること」を中心にしているケースが多くあります。もちろん、「数学のこの単元が理解できない」といった悩みには有効です。

一方、「そもそも家で勉強しない」「勉強計画を立てても続かない」「何を勉強すればいいかわからない」という場合は、授業を増やすだけでは解決しないこともあります。

必要なのは、授業を受けていない時間をどう使うかだからです。大学受験では、塾にいる数時間だけでなく、それ以外の自学時間の使い方が重要になります。

自学の質を上げる伴走型のオンラインコーチングという選択

そこで選択肢になるのが、学習管理を中心とした受験コーチングです。

ポラリスアカデミアでは、ただ授業をして終わりではなく、「何を・いつまでに・どれくらいやるか」を整理し、自学を進められる状態をつくることを重視しています。

1回の学習会議では、現在の学習状況を確認しながら、今週できたこと、できなかったこと、その原因、次の1週間で取り組む内容、志望校から逆算した学習戦略などを整理します。さらに学習管理シートを使い、日々の勉強内容を具体化します。

つまり、「勉強しなさい」ではなく、「今日はこれをやればいい」という状態をつくっていくわけです。

特に、「親が言うと反発するけれど、本人もこのままではまずいと思っている」という場合、第三者が間に入ることで状況が変わることがあります。

ポラリスアカデミアでは無料受験相談を実施しています。「そもそも何から始めればいいかわからない」「志望校と今の成績がどれくらい離れているのかわからない」「子供に合った勉強法を知りたい」という段階でも相談できます。

いきなり入塾を決める必要はありません。まずは現在の学習状況を整理するところから始めてみてください。

高校生が勉強しないに関するよくある質問

「勉強しない高校生の末路」は本当に悲惨なのでしょうか?

「勉強しない高校生の末路」といった強い言葉をインターネットで見かけることがありますが、勉強していない時期があるからといって、その後の人生が決まるわけではありません。必要以上に不安になる必要はありません。

一方、大学受験を希望している場合、勉強開始が遅くなるほど選択肢が狭くなる可能性はあります。重要なのは「今まで勉強しなかったこと」を責めることではなく、今から何をするかです。

このまま放っておくとどうなりますか?

現在の状況によります。本人が自分なりの計画を持っているのであれば、親が細かく管理しなくても問題ない場合があります。

一方、成績が継続的に下がっている、赤点が増えている、志望校があるのに受験勉強を始められていない、本人も「何をすればいいかわからない」と悩んでいるのであれば、一度話し合ったほうがいいでしょう。

「放置する」「管理する」の二択ではなく、必要なときにサポートできる距離感を考えることが大切です。

1でまったく勉強しません。まだ大丈夫ですか?

1であれば、ここから学習習慣を整えることで十分に挽回できる可能性があります。むしろ高1のうちに、「毎日少しでも勉強する」「わからないところを放置しない」という習慣をつくることが重要です。

いきなり毎日3時間を目指す必要はありません。まずは30分、英単語だけなど、小さく始めても構いません。

2なのに受験勉強をしていません。遅いですか?

「高2だから遅い」と一律に決めることはできません。ただし、高2は受験に向けて一度現在地を確認しておきたい時期です。

志望校、必要科目、現在の偏差値、苦手科目などを整理し、受験までに必要な勉強量を逆算してみましょう。ここが曖昧なまま高3になると、焦りやすくなります。

3なのに勉強しない場合はどうすればいいですか?

3の場合は、「やる気が出るのを待つ」よりも、早めに原因を特定したほうがいいでしょう。

特に、「志望校は決まっているけれど何をすればいいかわからない」のであれば、学習計画を具体化する必要があります。残された期間と現在の学力から、優先順位をつけることが重要です。

家庭内で整理するのが難しければ、学校の先生や塾、受験コーチなど第三者に相談するのも選択肢です。

不登校気味で勉強もしない場合はどうすればいいですか?

学校へ行けていない、生活リズムが大きく崩れているなどの場合は、単純に「勉強時間を増やすこと」だけを目標にしないほうがいいケースがあります。

まずは本人が何に困っているのかを確認しましょう。学校生活、人間関係、学習への不安など、背景に別の問題がある可能性もあります。

家庭だけで抱え込まず、学校の先生やスクールカウンセラーなど、状況に応じて専門家へ相談することも検討してください。

まとめ|「勉強しない」には理由がある。原因に合った対応から始める

高校生の子供が勉強していない姿を見ると、「もっとやる気を出してほしい」と思うのは自然なことです。

ただ、勉強しない理由をすべて「やる気」で片付けてしまうと、本当の原因が見えなくなることがあります。

目標がない。勉強法がわからない。スマホや部活で生活リズムが崩れている。以前頑張りすぎて疲れている。親から言われることで意固地になっている。原因は人によって違います。

だからこそ最初にするべきなのは、「勉強しなさい」と言うことではなく、「なぜ勉強できていないのか」を整理することです。

そして原因がわかったら、次は「何を」「いつ」「どのくらい」やるのかを具体的にします。親子だけではどうしても喧嘩になってしまうなら、第三者を頼っても構いません。

ポラリスアカデミアでは、志望校から逆算した学習戦略と日々の学習管理を通じて、自分で勉強を進められる状態を目指します。

「うちの子の場合、何が原因なのかわからない」という段階でも大丈夫です。まずは無料受験相談で、現在の状況から整理してみてください。

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